ぱんち号の保健室 桜待ちvers.

2005/06/13(月)23:26

納涼企画その1 {{{{( ▽|||)}}}}ヒェ~

自己紹介(12)

最近、身近なところでもリクエストが多いんです。 だんだん暑くなってきたからでしょうかねぇ... 僕の怪談話は、背筋の凍るような話は非常に少なくて、 どちらかというとハートウォームなものが多いんです☆ これから暑さ加減に応じて小出しにしていきますね(^。^;; まずは、夢に絡んだ不思議な体験をご紹介します。 たぶんけっこう長くなるので、2~3回に分けますね☆ 19歳の夏。 当時の僕は、ユングやフロイトについて興味を持ち、 普段から「夢日記」をつけることを習慣にしていました。 夢って記録していくうちに、内容を覚えておくことが できるようになるみたいで、毎日意味不明なその内容を ありのままに書き記していました。 その中でもとりわけ印象深い夢がありました。  実家のそばを流れている川の河口に立つ自分。  いつしか川の水が赤く染まりはじめ、海から上流へと  川の流れが逆流していく。  その光景を呆然と眺めている僕の傍らでは、  黒コートに黒の登山帽をかぶった中年の男性が、   おそらくはとても大切な手紙の束を  ちぎっては海に投げていた。  しかしいくら投げても波に戻されてくることに絶望  しているその男性を見つめている... そんな内容でした。 自分の原風景とでもいうんでしょうかね。 脳裏にこびりついて離れない、匂いさえも感じてたように 記憶しています。なんとも脈絡のないものですが、 見ている当人としては、そこにただならぬ意味が潜んでいる ように思えたものです。 そんな説明のつかない奇妙な夢ばかりを見るように なっていた僕に、函館へ行こうという誘いが来ました。 僕が通っていた大学には水産学部というところがあって、 2年生の後半からは海洋実習などがあるため、札幌から 函館のキャンパスへ移る変わったシステムでした。 その水産学部の友人を訪ねてみようということでした。 当日、札幌を出発し、途中僕の実家に立ち寄り夕食を とりました。函館は父親の故郷でもあり、距離こそ遠い ものの、幼い頃から数十回と訪れた馴染みの場所。 しかし、何かを察していたのか、父親は珍しく僕ら3人を 引きとめようとしました。結局押し切って出発となったん ですが、最後まで「とにかく気をつけろ」の一言でした。 僕の実家のある苫小牧を離れ、車通りの少ない夜の国道を 快調に飛ばしていました。2時間ほど走り室蘭を越えて 虻田(あぶた)という町を抜けるころ、助手席に座っていた 僕は、しきりに車の背後を駆け抜ける人影が気になって ちょっとイライラしていました。 「危ないなー。なんなんだアイツは...ブツブツ」 「さっきからどうしたの?」 後部座席にいた友人もさすがに僕のイラついた様子が 気になりはじめたよう。 「いや、だってさ、さっきから危ないじゃん!アイツ!」 「なんのこと?」 その時、ハッと気づいたんです☆ よーく思い返してみると、僕はバックミラーを見たわけ でもなく、まして振り向いて見たわけでもない... しかしハッキリと見えていたんです。暗闇の中を飛ばして いる車の背後を何度も横切る人間の姿を。   でも、どうやって??? 自分でも説明できませんでした。夢や幻の類ではないほど ハッキリとした映像でしたが、これを説明するのは難しい。 しかも夜中の車中で告白するにはちょっと重すぎるな... そう思って、その場はうやむやにして先を急いだのです。                     第二話へつづく

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