道草みのむし三十路のみしがん―ひとり言編

2004/06/29(火)14:44

Housekeeping stuff+マイケル・ムーア&Fahrenheit 9/11アップデート

完全復活とまではいかないが、随分と楽になった。忙しくなってきて、そうそうくたばっているヒマがないのも、緊張感ができていいのかもしれない。出来ることからコツコツと・・・何をするって、問い合わせのメールをしたり、教授のメールに返事を書いたり、調べ物をしたりと地味な作業をこなす。 来学期履修することが仮決まりになったオンラインクラスの『International Rural Development』のA教授にメールをしたら、2時間で返事が戻ってきてびっくり。レスが早い。『今アリゾナ州で教えているから、あなたが私のオフィスを訪ねてくることはできないけど、いつでもメールをチェックしているから、どんな小さな質問でも気兼ねなくメールでコンタクトしてください。』と丁寧で親切なお返事。噂どおりいい先生のようで良かった。先学期の政治学同様、資源開発も私の専門分野ではないから、またイチから勉強である。修士論文もこの分野がかぶっているから、いろいろ教えを乞うことになりそうだ。 午後からは留学生オフィスを訪ねて、日本に関連する学術研究へのファンドがないかどうか聞く。『知らないなぁ』という返事。さらにキャンパスの中のJapan Centerのオフィスにも寄ってみたら、オフィスにいた秘書さん(たぶん)が、『Directorに直接聞いてみるといいわよ』と親切にも名刺をくださった。出張中だというDirectorにとりあえずメールを出してみることにする。だいたい、うちの学部に修士論文へのファンドがないと聞いた時点で、そんなものはとっくにあきらめていたから、4月にいただいた賞金をそっくりそのまま(まだ足りないけど)論文のファンドにするつもりでいたのだ。 ところが、勇敢で仕事熱心な論文委員会の新チェアパーソン・L教授は、『ファンドを探すべきだわ。日本政府について書くんですもの。きっと何かあるハズだわ。』と非常にアグレッシブ。いやぁ、ナイって・・・。政府にPR意識がないって書こうとしてるのに、そんなのにお金くれないって。しかもたかが修論だしサ、という喉まで出かかった言葉を呑みこみ、とりあえず一生懸命探してみる。確かに何事もやってみなくちゃわからない。L教授にはこちらにそう思わせる勢いとパワーがあって、すっかり気圧されている。 R教授からはやっと返事がきて、送ってあった企画に全面的にGoサインが出た。やったー!でも土曜日までに第一稿を送ってほしいと、なかなかスゴイ希望が添えられている。やってやろうじゃないの。で、まずやったことは、Writing Centerにアポを入れること。私の英文Writingなど、ネイティブ・チェックなしで出せません。このタダで英文コンサルティングをしてくれる学内組織は、何をやるにも欠かせない存在である。水曜日から金曜日まで2時間づつアポを確保。いつも混雑している秋学期や春学期中では考えられないほど贅沢なアポの取り方だ。 3人目の論文委員会のメンバーになっていただくことを依頼するM教授からは、7月5日に会いましょうと色よい返事が来た。一度だけ会ってお話をしたことがあるが、とても感じの良いアフリカン・アメリカンの先生だった。彼女の研究分野に関して情報がないので、私のテーマに興味を持ってもらえるかどうか、説得できるのかどうか多少不安だが、なんとかOKしてもらわねば。 来学期から受講するスペイン語のカリキュラムコーディネーターからも返事が来ていたのでお礼のメールをし、かつ紹介してもらったクラスコーディネーターへもメールを出す。新学期までの予習方法についてアドバイスがほしいのだ。スペイン語を学ぶのはとても楽しみである。クラスについていけるのか、かなり心配だが、卒業単位とは関係ないクラスだから、気楽にやろうと思っている。言語を学ぶのが得意でないことは、身に沁みてるし。 実際、調べたり書いたりする以外のこういう“やりとり”や“手続き”がアカデミックでも非常に大切であることを徐々に学びつつある気がする。どの世界でも結局同じなのかもしれない。Marketing Managementを教わったアイリッシュの女性教授はこういう雑務の数々を“Housekeeping Stuff”と総称していた。そう、確かに家事に似てるかも。 夕方、一旦仕事を終えたルームメイトが電話してきて、体調を聞いてくれる。いい感じだと答えると、私の大好きなFish Egg Soupを出す韓国レストラン『Korean House』に、ご飯を食べに行こうという。このFish Egg Soupを食べる時はいつも、私の食欲が倍増して、いつもよりよく食べるのを知っているからだ。食欲もあるし大喜びで出かける。鼻に汗をかきかき食べるスパイシーなスープ。いやぁ、いつもながら美味かった。 **マイケル・ムーアと「Fahrenheit 9/11(邦題:華氏911度)」アップデート** AFPが22時30分頃(EST)報じたところによれば、封切り週である先週末の全米チケット売り上げNo.1をマークした「Fahrenheit 9/11」は、$23.9million(約25億円強)の興行収入をあげたと見積もられ、ドキュメンタリー映画としての記録を破った。制作費が$6million(約6億5千万円くらい)だったこの映画。今日のNPRのレポートによれば、制作費の他にプロモーションにも$10million(約10億7千万円くらい)費やした*そうだが、それ以上に、ディズニーが配給を断った件や、公開直前の賛否両論の大騒ぎによるフリーパブリシスでの効果が計り知れないとか。公開劇場数は868でスタートしたが、来月初めまでに2000を超えるのではないか、とのレポートも出始めているそうな。すでにご覧になった方の感想も出始めました。 * from the New York Times "Movie Ads or Political Ads? Complaint Says Line Is Too Fine" --The advertising campaign is not as extensive as those for other widely released movies. People privy to the figures say that while the typical marketing and printing budget for a feature film is about $40 million, that spending for "Fahrenheit 9/11" is less than $10 million. Of that sum, $3 million has gone to television advertising, concentrated in markets that neither campaign considers battlegrounds, among them New York, Washington and Los Angeles. The commercials have also run nationally on some cable networks, including CNN and Comedy Central, studio executives said.--

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