道草みのむし三十路のみしがん―ひとり言編

2004/12/01(水)14:46

ラテン映画

似文化異文化奇文化(20)

学期末に突入し、Thanksgivingは我慢して家に篭っていたにも拘らず、やはりかなり追い込まれているので、これからすべてのテストとペーパーが終了する12月15日頃までは、かなりまばらな更新になると思われます。そもそも、今日の日記を書いている時点で、かなり現実逃避気味の行動だし。 Thanksgiving中は、宿題やらペーパーやらの傍ら、借りてきたスペイン語クラスの作文課題用の映画4本をコツコツ見た。それぞれ、『Butterfly』『Abre los ojos』(スペイン)、『El hijo de la novia』(アルゼンチン)、『El Callejon de los milagros』(メキシコ)というラインナップ。 『Butterfly』と『Abre los ojos』は日本でもDVDやビデオが出ている。 全く知らずに借りたのだが、『Abre los ojos』(open your eyes)はトム・クルーズの『バニラ・スカイ』の原作映画。というか、『バニラ・スカイ』はこの作品のコピーであることを知って、今さらながらかなりがっかりした。意外な発想の映画だっただけに『バニラ~』は興味深い作品だと思っていたのだが、内容がほぼ同じなら、当然最初の方がスゴイ、と思う。無から有を生み出すのは大変なことだし。しかもPenelopeがどちらにも出ているとは! 『Butterfly』は、1936年スペイン内戦勃発前夜が舞台。私には文句なしに、いい映画でした。米画の『Driving Miss Daisy』が好きな映画ベスト10に入っている方はきっと好きなはず。 『El hijo de la novia』(花嫁の息子)は、ブエノスアイレスで父親が始めたレストランを継いで経営する43歳バツイチ男が、アルツハイマーで療養中の母親と彼女を世話する父親の、夫婦生活44年目にしての結婚式を通して忙しい日常生活の中で見落としていた家族愛を見つけるというストーリー。私の稚拙な解説では陳腐な話になってしまうが、これがまた、淡々としているけれどいい映画だった。 『El Callejon de los milagros』(奇跡の路地)は、メキシコシティのダウンタウンの片隅に住む人々の互いに絡み合った人間模様ドラマ。まぁまぁ、でした。 いずれにせよ、典型的なアメリカ映画と違って、Collectivismなラテン文化の映画には行間があって、典型的日本人の私には大変心地がよい。ハリウッド映画を見ていると、もぅ~、そこで言葉にするなよ、言葉に!というシーンが結構あったりしてストレスがたまる。大いなる文化の違い、というところか。

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