pure breath★マリーの映画館

2007/01/25(木)22:22

『ディパーテッド』

映画(671)

       男は、死ぬまで 正体を明かせない。  『ディパーテッド』 2006年 アメリカ 監督・製作・・・マーティン・スコセッシ 製作・・・ブラッド・グレイ、 ブラッド・ピット 脚本・・・ウィリアム・モナハン  音楽・・・ハワード・ショア 出演・・・レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン 、ジャック・ニコルソン、マーティン・シーン 、ビーラ・ファミーガ、マーク・ウォールバーグ、レイ・ウィンストン、アレック・ボールドウィン 他                          【STORY】 貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー(レオナルド・ディカプリオ)。マフィアのボス・コステロ(ジャック・ニコルソン)に育てられ、忠実な “内通者” となるために警察官を目指すコリン(マット・デイモン)。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった・・・。  やっと 観てきました・・・ 大ヒットした『インファナル・アフェア』のリメイク。 実はオリジナルの『インファナル・・』観てないんですよね。私。。。 なので~先入観なしで観ることが出来ました。 感想は・・・なんなんでしょう?この喪失感は・・・ 久々に救いようのない気持ちになりました。 先日観ました『麦の穂をゆらす風』こちらもかなり喪失感の強い作品だったのですが~ ここまでの感情はなかったです。 レオ演じるビリーが・・・切なすぎました・・・ レオ=レオナルド・ディカプリオは、やはり演技が上手い俳優さんですね~ 上品な役でも、下品な役でも 幅広くこなせると思います。 今回は~教養があるのに~出来の悪いフリ。いつも「死」と背中合わせ~という悲壮感をもった男。 上手かったです~。眉間にシワ・・・そんな顔ばかりでした。唯一、ホッとした顔をみせるのが女医のマドリンに会う時だけ。本当に切ない~切ない~~~ マット・ディモンも合ってましたね~ 実際ハーバード大出のインテリですが、いかにも頭が良さそうで~ 全身から野望を感じさせるような・・・でも顔立ちのせいか、根っからの“ワル”にはみえないんですよね。 関係ないけど~子供時代の子と顔が似てた~少年の顔のアップから~現在のマットになるんですが~ 全く違和感なしで・・・ 最近の映画って、その俳優さんにかなり似た子をキャスティングするので~見やすいですね。 ジャック・ニコルソン~ もう凄い!の一言です・・・ イカレテル・・・絶対いかれてる! 平然と人を殺して~「エロいな」とつぶやく・・凄すぎる。 素晴しかったです。目が合っただけで、殺されそう~な迫力。彼こそ “コステロ” そのものでした。 そして今回、印象に残ったのが・・・ マーク・ウォールバーグ。この人はサドかと思うほど~レオ演じるビリーをいたぶる、いたぶる! 優しい顔して~なかなかでした。そしてキーマンでしたね。 一癖ありそう~な感じはしましたが。。。 2人の男性の間で揺れる女医のマドリン、ビーラ・ファミーガ。 知的な方ですね。精神科医役は合っていたと思います。 ただ少し地味かな~~~ まぁ、「オトコのドラマ」ですから~彼女の役割は あまり目立たず、地味めキャラでありながら・・かつ鍵を握る・・・みたいな。 そういうものが求められたとしたら ぴったりではないかな? まぁ とにかく、ハラハラしましたし・・・ 次はどうなるのだろう・・・・・・と一瞬も気を抜けず、ジャック・ニコルソンのキレっぷりにオドロキながらの2時間32分でした。 ネタバレあり・・・反転で~あのお腹の赤ちゃんは予想通り、ビリーの子みたいですね。 彼女の名前・・・マドリン=マグダラのマリア  マドリンの家を訪れた天使ビリーはマリアにキリスト受胎を告知しに現れた天使ガブリエルだった。それなら ビリーの最期も少しは救われます・・・(涙) 本当の「The Departed」←故人 となってしまったビリー。コリンの最後の良心によって 殉教者として葬られる。人類の罪を背負ったキリストのように。 哀しすぎる死に、こういう理由があるなら~少しは救われる・・・と思いました。ひとつ疑問・・・ ラスト近く、一人でマンションに帰って来たコリンに対して~住人が怪訝な顔をし、避けていた説明ってなかったですよね? どなたか分かる方いらっしゃいますか~? マリー的星評価・・・★★★+半 (切なすぎる・・・)       

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