pure breath★マリーの映画館

2007/11/02(金)08:47

『グッド・シェパード』

映画(671)

      彼には家族が2つあった・・・     妻と息子、そして組織という決して裏切れないファミリーが。  『グッド・シェパード』監督・製作・・・ロバート・デ・ニーロ  製作総指揮・・・フランシス・フォード・コッポラ、デヴィッド・ロビンソン、ガイ・マケルウェイン、ハワード・カプラン、クリス・ブリガム  出演・・・マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、タミー・ブランチャード、ビリー・クラダップ、ロバート・デ・ニーロ、ウィリアム・ハート、ジョン・タートゥーロ、ジョー・ペシ、エディ・レッドメイン 他                       【STORY】 1961年、キューバのカストロ政権転覆を目論んだピッグス湾侵攻作戦がCIA内部の情報漏れで失敗し、指揮をとったベテラン諜報員エドワード・ウィルソン(マット・デイモン)は窮地に立たされる。 第二次世界大戦前夜、イエール大学在学中に秘密結社スカル&ボーンズに勧誘されたのを機に、この道に足を踏み入れて以来、戦中、戦後と優秀な諜報員として暗躍してきた彼だが、その陰で妻クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)と息子は孤独な生活を強いられていた・・・。詩を愛する青年は、優秀であるがゆえに政治と歴史の闇の部分を担うことになったのだ。 愛国心と、亡き父の無念を晴らしたいという思いだけを胸に・・・。   やっと観て来ました。 今週は月曜のスマスマ、今日、そして明日は『ボーン・アルティメイタム』試写会なので “マット・ウィーク” になりました。 この映画、もっともっと「重い作品」かと思ってました。 CIA誕生の映画というより、どちらかというと 「仕事」に全てを捧げた、一人の寡黙な男性の半生を描いた作品というように思いました。 2時間47分という時間は、全く長く感じませんでした。  マットは、『ディパーテッド』の撮影が金曜に終わって、翌週月曜から~この作品に入ったそうです。 あの作品も潜入スパイというシリアスな役だったし、そして今作・・・ どちらも、緊張感を持ち続けなければならない役。役柄とはいえ2本連続、こういう役をこなすのは 精神的にも肉体的にもかなりキツイと思う。 誰も信じられず、家族にも秘密を打ち明ける事も出来ない。そういう状況と過去のトラウマ(父親の自殺を隠蔽)で、寡黙にならざるを得ない。 ほとんど笑顔も見せず・・・ 『オーシャンズ』では考えられないマットが、そこにいました。 19歳から41歳までを演じているのですが~ 息子が大きくなってからのマットは、ちょっと若すぎるかな~とも思った。。。 元々、童顔なので~年下のアンジーと並んでも、ちょっと幼いカンジに見えちゃって。 それでも素晴らしい演技だったと思います。 特に、本当に愛した女性(聾唖の彼女)と、成り行きで結婚してしまった・・・みたいな妻の前で見せる表情に そう感じましたね。 アンジーは、思ったより出番は少ないのですが~ 無邪気だった彼女が、日々 生活に疲れ(精神的にですが)・・・やつれてゆく様が切なかったです。 予告でよく流れていた~エキセントリックに叫ぶシーンは少しカットされていて、より辛く感じました。 名前だけの夫を待ち、子供を育てる・・・その姿に 「つらいでしょ~がっばってね。。」と声をかけてあげたくなるような・・・ こんなに“弱い”彼女ってあまり見ないですよね。(当時の女性は、耐えるしかなかったんですね。)「彼女の直観力が素晴らしい」 「クローバーにとって欠かせない要素を、彼女だからできる演技法で表現してくれた」とデ・ニーロ監督も絶賛してます。  この映画も役者さん一人一人あげられないほど、凄い方がたくさん出てて・・・ ウィリアム・ハート、アレック・ボールドウィン、マイケル・ガンボン、ジョー・ぺシ などなど・・・ そしてジョニーファンにはおなじみのジョン・タトゥーロが『トランスフォーマー』に引き続き、 印象ある役で出演してます。 タトゥーロがスパイ容疑者を拷問するシーンなどは、迫力あって、苦しかったです。 息子エドワード・ジュニア役のエディ・レッドメイン。 子役の子とそっくりで、笑ってしまった(真剣な映画なのに、笑っていいのか~?) 弱々しい雰囲気が合ってたな~~ エドワード・ジュニアの行く末が、心配でたまりません(まるで、母の気持ち・・・) 他にも、いろんな映画でお顔は拝見するんだけど~お名前が・・・みたいな人も多く出てます。 と言っても・・・私なんて、未だに『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフと『ハリポタ』のダンブルドア校長先生(初代&2代目) の区別もつかなくなる人です。記憶はあてには出来ないんですが~~~ わからない・・・と言えば、CIAもFBIもKGBも?~いろんな国の諜報機関・・・ それってほとんど『ゴルゴ13』で勉強したようなものなので(笑) 恥ずかしながら、そういう知識しかないのです。 この映画で実際に起きた事件も~政治的背景も、何も分からず観ているので、私の視点はエドワードという人の生き方。になってしまいました。 彼が何故、こういう生き方を選んだのか、自ら選んだのではなく~それは選ばれてしまったから・・・なの?とか 色々考えてしまいました。 結局彼は、自殺した父が願うような“生き方”は出来なかったのですね。   この映画・・・ロバート・デ・ニーロ監督。。。 最初の方で、マットが女装して唄うシーンがあって・・・マットに女装させたのはデ・ニーロ?くすくす(^0^)・・・ なかなか似合ってた。 わかる人には分かる。。。(笑) 秘密結社の集会シーン・・・ こういうのを見ると、『フロムヘル』を思い出しちゃうんだ。。。 ちょっと違うんだけどね・・・ マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★☆☆ (最近お気に入りが多いので少し辛い?) マリー的涙度数 ・・・ ★★★☆☆ 

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