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カテゴリ:映画
一瞬の恋が、一生の愛へと続く・・・ 監督・脚本・・・イ・ジェハン 原作・・・辻仁成 出演・・・中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、加藤雅也、マギー 他 【解説】 愛されることがすべてと思っていた女性が、運命的な出会いを経て、愛することが本当の愛だと気付くラブストーリー。 『私の頭の中の消しゴム』イ・ジェハン監督がメガホンを取り、監督から熱烈なラブコールを受けた中山美穂が、『東京日和』以来12年ぶりの映画主演作で愛に生きる強く純真な女性を熱演。 原作は中山の夫・辻仁成。 バンコクで始まった恋が東京、ニューヨークと場所を移し、25年の時を超えて愛へと変わる過程が切ない。 【STORY】 1975年、航空会社に勤務するエリートビジネスマンの豊(西島秀俊)は結婚を間近に控え、赴任先のバンコクで多忙な日々を過ごしていた。 ある日、バンコクの高級ホテルに暮らしている自由奔放で情熱的な謎の美女・沓子(中山美穂)と出会う。 たちまち惹かれ合い、熱帯の夜に溺れていく二人。 だが、互いをむさぼるように求めあい、体を重ねながらも、「愛してる」の一言だけは決して口に出来ない…。 そして、別れの時が刻一刻と近づいてくる――。 原作を読んでいて、どんな作品になったのか気になって完成を待っていました。 公開直後から、ブロガーさんの評価は高くなく不安を感じながらの鑑賞・・・ これって小説のコンセプトと合っていますか・・・? 私が小説を読んで感じた“想い”と少し違っていて・・自分の解釈が違っているのかな?と悩んでしまいました。 私にとってはかなり卑怯な男、豊は小説でも映画でも同じだったと思う。 彼はズルイ。。。 結局、心から愛していたのは沓子なの?長い間結婚生活を続けていたのに光子に対しての気持ちは? 小説だと沓子と光子が対峙することはないので、 光子が、夫である豊が他に愛する女性の存在を知っていたのかいないのか、かなりボカしてある。というか多分知らないであろう・・という設定。 なので、余計光子が不憫です。 1人の人をずっと愛し続けた沓子よりもある意味不幸かも。と思ってしまう。 でも映画だと、「豊さんが一度でも貴女に愛していると言ったことはありますか?」などと 挑戦的に挑む。 このシーンは、なかった方がいいと思うのだけど・・・ 沓子の心の変化が、小説では彼女が豊に出した“手紙”で理解できます。 でも映画だとそれも全くないので~彼女がどんなに彼を待っていたか・・・彼の愛を待ち続けていたか 全然分からない。 届いた手紙を貸し金庫に預け、沓子に会いたくなったら貸し金庫へ出向くという行為。 そんなところに長い間の“愛”を感じるのに 映画ではすべて省かれていた。 そして・・・長い時を経て、唐突に2人が結ばれる展開。 普通なら号泣もののこの展開に乗り切れなかった・・・ 中山美穂さんは相変わらず美しかった。 情熱的な沓子を熱演してました。 あまり脱いでいない・・という声も多いけど、結構頑張っていたかな? でも、外国映画ならここは見せてるでしょう?と思うシーンもあったなぁ。たくさん。 まぁ・・・脱がずに、見せずにあれだけのセクシーシーンを演じられたのはよかったのでは? 西島さんは、好青年時代はいいけど~ 中年になってからは違和感ありありで、ちょっと苦笑しちゃいました。 もう少し、なんとかならなかったかな~~~。 石田ゆり子さんは、やはりこういう役が似合いますね。 いいとこのお嬢さんで、プライドも高く、毅然としていて・・・ 子供たちが大きくなってからの子供との距離感、葛藤を描いていただけたら 彼女のよさをもっと出せたのでは?と思います。 加藤雅也さんは、よかったですが・・・ こちらも老年になってからの姿がわざとらしい。。。その上年齢を出す為の喋りが なんかヘンで・・・あ~なんて言えばいいのか・・とても困る。。。 この映画全員に言えることですが・・・ 長い年月を描く時、役者さんを上手く老けさすことが出来ないのが邦画? とても感動する作品であっても、そんなとこが気になると入り込めない。 それって勿体ないですよね。。。 今回はミポリンとタイの美しさを堪能した感じかな? 何着も出てくる衣装も素晴らしかった~ステキだった! 豪華な内装のマンダリン・オリエンタルホテル やタイの景色。 最近、blog友達のmigさんがタイを旅されていて~その時アップされてた写真と同じ場所が出てきたりして、楽しかった♪ 映画があまり好みではなかったので、そういうところで楽しんでました。 小説ではたくさん泣いた・・・ なのに、、、泣けるはずの映画で久々に泣かなかった・・・ 空港での別れのシーンでは、少しじ~~んとしたけど。 去年、タイという国の闇を描いた「闇の子供たち」を読んで衝撃を受けていて・・・ こちらはタイの人身売買や幼児売買春を扱った社会派作品。映画化もされていますが未見です。 この映画では、闇の部分は全く描かれていなかったけれど。。。 此処には描かれていない貧しい部分も頭をよぎりました。 マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★☆☆☆ (やっぱり小説の方が好き・・・) 映画では、小説の 人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと 愛したことを思い出すヒトにわかれる 私はきっと 愛したことを思い出す が、伝わってこなかったなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月30日 22時14分08秒
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