Thermomix エスパーニャの三大料理器具?
ベレー帽国だけでなく、エスパーニャの色々な町で見かけて気になっていた料理器具。友達の家でも、クマさんの実家でも「誇らしげ」に置いていある。炊飯器よりちょっと大きい感じで、場所もかなりとられるんですが・・・一昔の「自分の家にはパソコンがあるんだぞーエッヘン」みたく、「自分のキッチンにはテルモミックス(サーモミックス)があるんだぞー!」何か色々な機能が付いていて、凝ったお料理には欠かせないらしい。泡だて器機能でシャーベットなどのお菓子作り(カスタードとかはいいけど、ホイップクリームのようなのは作れなかった・・・クマさんの実家で試したけど・・・旧式だからか?)デジタル式のはかり機能ミキサー機能で、ホワイトソース。そのミキサー機能と同時に鍋機能もあるので、温度を90度とかに設定したら、マッシュポテトやステーキにかけるソースが出来る。以前バレンシアの友達に電話したら、丁度新しいタイプのテルモミックスが家に来たみたいで、その販売員さんが実演してて、結構興奮気味な声で「プレさん、後で電話してちょーだい!」そして今ではFacebookのテルモミックスファンクラブに入ってるし。クマさんの実家でも、数日おきくらいの頻度で使っている。クマママさんにも実演しながら、「これがあれば便利よー、何でも作れちゃうわ」と勧められました。本屋でもテルモミックスを使ったレシピ本が色々出ています。でもお値段は・・・10万円くらいするみたいです。普段そんな凝った料理はしないし、ホワイトソースはフライパンで作れるし、ブロッコリーのスープもハンドミキサーでいける。こっちに来て思ったのは、エスパーニャの人って、調理器具を結構豊富に揃えているってことでしょうか。ゲルマンではオーブンさえあれば、台所はOKでした。オーブンから色々なゲルマンの典型的な料理ケーキやグラタンものが出てくるのでした。ゲルマンの台所はシンプル(あまり使わないからか?)、極端ですが、旧東独のとある町の石炭暖房の家で、冷蔵庫のない台所。冷蔵庫なしで、牛乳は常温状態で飲んでいた人がいて、ビックリ。でもどんなシンプルな家で、冷蔵庫がなくても、オーブンはあるっていうのが多かったです。それが、こっちに来てから料理が苦手なプレでも、色々な料理器具を使うようになってきました。テルモミックスよりも、こっちで更にポピュラーなのは圧力鍋。こちらもゲルマンの家庭では、あまり見かけなかったのですが、エスパーニャの台所には殆どあると言って良いでしょうか。多分エスパーニャでは豆料理をよく作るから・・・。面白いのは、テルモミックスは実はドイツのVorwerk社生まれ、品質の良い圧力鍋はドイツ製。Made in Germanyなのです。最初ここでテルモミックスを見た時も、友達が「これはドイツが発祥なんだよ、プレさん住んでるのに(当時はまだいた)見たことないのー!?」テルモも圧力鍋も殆ど見たことないっすよ。やはりプロイセン文化が濃いところだったから?バイエルンとか西だったら違ったのかな?ゲルマンで初めにならった単語が「ホームシック(Heimweh)」で(スペイン語で何というか未だに分かりません)、こっちに来てすぐ習ったのが「圧力なべ(olla a presi?n, olla expr?s)」。言葉を学ぶにも、その国の文化の影響があるんですねぇ・・・。ドイツ発祥、ドイツ製なのに、ドイツでは使われず、エスパーニャの方がずっと需要があるとは・・・。やはり食に対する関心度の違いからか。あと個人的に三大料理器具の一つに加えたいのは、オムレツ用両面フライパンでしょうか。