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能登大納言 末政 博司

能登大納言生産農家 末政 博司

能登の厳しい自然は人間も作物もたくましく育てる。自然の力がちいさな小豆の中にいっぱいの恵みを詰め込んだ。収穫は手作業だ。
「一日中やっても数キロしか採れん」
小豆作りは「人の心」が栄養や、と末政さんは笑いなが宝石のような小豆を見つめている。



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珠洲がつくる大納言
「うまい小豆は自然がつくるもんや。珠洲の厳しい自然は作物をうんと鍛えて見事に実らせる。能登の自然はついでに、人間の心も鍛えてくれる。楽はできんけど、人と自然と小豆が一緒になって、ホントにいいモノができればそれが最高!」

末政さんの小豆畑は能登半島の最北端、奥能登は珠洲の山の中腹に位 置する。
クネクネと細い山道を登りつめるとパっと視界がひらけ、山々の間に畑が見えてくる。

「珠洲の大納言は珠洲でしか採れん」という通 り、珠洲特有の気候と土壌、そして、珠洲の人達の愛情が揃わないと能登大納言は実りを授けてはくれない。


あえの風
ここの畑は強い風が吹き付ける。「あえの風」だ。収穫時期に能登特有の海から吹く北風が、小豆の大敵「霜」を防いでくれている。そして、小豆栽培に最も適した珪藻土がある。藻の化石が堆積したこの珠洲特有の土が、水分や養分を小豆に最適なように絶妙にコントロールしてくれる。


収穫は手作業
大豆と違って小豆の花は一斉には咲かない。そのため実りの時期がひと株ひと株違ってくる。ということは、大豆のように機械でいっぺんに収穫すると、実ったものも未熟なものも一緒に採ってしまうことになる。小豆は人の手を煩わせる。手がかかる。だから、うまくできた時は他にはないおいしいお菓子になるのだろう。
熟したサヤを選びながら、ひとつひとつ手で収穫だ。「さやぼり」とよばれる愛情あふれるこの作業はおよそ1ヶ月。その後、乾燥へ進む。


良いものだけを
ハウスでじっくりと乾燥する。およそひと月半乾燥させた小豆は、サヤに残った養分を十分に吸収して、艶やかな能登大納言特有の宝石のような赤い色に熟していく。

サヤを開けると感動がある。茶色のサヤのなかに鮮やかな色をした小豆が見事に並んで、目に飛び込んでくる。美しい。素直にそう思う。能登大納言は、新しい大納言のブランドとしての価値が充分にある。

「4ッの笑顔」の活動が能登大納言のブランド作り、ひいいては能登半島の農家の皆様の「笑顔」を生み出すことができれば最高!

末政さんが代表をしている「すえひろ」は、第43回全国 農林水産祭で、農産部門の最高の天皇杯を受賞しています。



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