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プチ家電エッセイ

プチ家電エッセイ

循環する水による節水力

(循環する水による節水力)2004/10/30(土)

今日は食器洗い機の節水力と、効率的な食器のセットの仕方について、紹介したいと思います。


食洗機は年間を通じての光熱費を、大きく削減できることが魅力ですよね。

メーカー側の試算によると、一回の手洗いと比較して、水道量を100リットル分も削減できるとのことです。

これは2リットルのペットボトルで換算すると50本です。驚きですね。


食洗機はわずか12Lしか水を使っていないそうです。

その理由の秘訣は食洗機内で水を循環させて洗っているから、とのこと。




「食洗機では大量の水を使い、洗っているのでは?」と思っておられる方が多いかもしれませんが、それは誤解のようです。


我が家でも観察していて実感したのですが、食洗機は水を時々しか給水してません。

一度給水すると、しばらくはタンク内に水をプールのように溜め込みます。

そして、その水をポンプで吸い上げてノズルより噴き出し、食器を洗っているのです。

かつ、そのプールに溜め込んだ水をヒーターで80℃ぐらいに温めて、高温水で洗っているのです。

食器に当たった水は、残菜フィルターを通り、再びポンプにて吸い上げられノズルより噴き出します。

そうしてまずは何度も水を循環させることで、食器の汚れを十分に落とすのです。

「なんども水を循環させるということは、最後のほうは汚れた水で洗っているのかしら。そんなのイヤ。」と思われるかも知れませんね。

でもこれで終わらないのが食器洗い機のすごいところ。



実はここで一度汚れた水は排水されます。

そして続いて2度目の給水。

この給水はすすぎを目的としたもので、もう一度新しい水を使い、再び食器を洗うのです。

もちろん同じくヒーターで温めて、水をお湯に替えます

そう、このすすぎの工程で、新しい水を使うのですから、洗い上がりの食器はきれいなのです。



何度も水を循環させて洗うということは、まさに洗濯機と同じ発想。

そしてすすぎ用に新しい水を使うというのも、まさに洗濯機と同じ原理ですね。

こうして出来るだけ少ない水を循環させるという工夫によって、手洗いよりも桁違いの節水力を発揮するそうです。

それがわずか12Lの水で洗えるというカラクリです。



ちなみにメーカー側の試算によると、手洗いの場合、溜め洗いを行なったとしても120Lもの水を使うそうです。

つまり、手洗いに比べてわずか1/10の水量しか使いません。

そして手洗いとは決定的に違うのが、手では触れない80℃もの高温で洗うところです。

手で洗うとしたらせいぜい40℃前後の温度しか触れないですものね。

この80℃の温度が、食器についている脂肪系の油分を溶かすそうです。

肉料理や魚料理でこびりついた油分を洗い落とすのが、食器洗いの一番の見せ所。

手洗いの場合は洗剤の力により油分を分解させますが、食器洗い機の場合は洗剤の力+油分を溶かす高温のお湯のダブルパンチで、食器を

洗うんですね。

だから食器洗い機で洗ったほうのお皿は、表面的にも光るほどきれいなのですね。



ということで、食洗機の場合はノズルの水流を、いかに食器に当てるかが大切のようです。

ノズルは下部に付いている回転ノズルと、背面の固定ノズルとの、大きく分けると2種類です。



それらの水がよく当たるように想像しながら、食器の汚れた面をセットするのがよさそうです。

ちなみに、表裏に汚れの付いたオタマを洗った場合、一部汚れが落ちていませんでした。

これはおそらく水流がしっかり当たらなかった面があり、その部分の汚れ落ちが十分ではなかったのでしょうね。



ということで、食洗機にも水流の当たり方によっては不得意な角度があるようですね。

それを経験で実感しながら、効率的な食器の置き方を考えていくと、更にうまく洗ってくれると思います。



これから更に食洗機が進化すると、更に洗い残しのムラがなくなっていくのかもしれませんね。

そして更に水の使用量も減らして、節水性をアピールしていくのかもしれませんね。

そのためはどんなアイデアを開発者の方は考えているのかしら。

また水を噴霧させるノズルも、どのように進化していくのかしら。


そんなことを考えても、楽しめてしまえる私です。



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