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テーマ:福島第一原発事故
カテゴリ:生活環境
2019年9月9日。大型の台風が福島原発を直撃。
汚染水がまた海へ? と不安になったので、被ばく線量について復習します。 【放射線量のモニタリング】 ・国及び福島県の空間線量測定結果 福島:相双大熊町モニタリングポスト ・福島第一原子力発電所付近での海水放射線モニタ計測状況 ・仙台塩釜、石巻港の放射線量(大気中、海水) ・茨城県 放射線テレメータ・ インターネット表示局 ・横浜港の放射線情報 【被ばく線量の計算】 放射線を受けることを「被ばく」といい、受けた放射線の量を「線量」あるいは「被ばく線量」といいます。「シーベルト」は、この「被ばく線量」の単位ということになります。被ばく線量が同じならば、人体への影響も同じとみなすことができます。 低い放射線量のときは、シーベルトの1000分の1の「mSv(ミリシーベルト)」を使います。 ■放射線を出す能力、すなわち”放射能”を表す単位:「ベクレル(Bq)」 放射線は放射性物質が壊れることによって放出されます。 「ベクレル」は、1秒間に放射性物質が壊れる(崩壊)数を表します。 例えば、1秒間に1回、原子核が壊れる放射性物質は「1ベクレルの放射能がある」といいます。 ■人体への影響を測る単位「シーベルト(Sv)」 人体への影響は放射線の種類や放射線を受けた個所によって異なります。これを考慮して、一つの単位で影響の程度を表せるようにつくった単位が、「シーベルト」です。 放射線を受けることを「被ばく」といい、受けた放射線の量を「線量」あるいは「被ばく線量」といいます。 「シーベルト」は、この「被ばく線量」の単位です。 被ばく線量が同じならば、人体への影響も同じとみなします。 ■日本人が1年間に受ける環境放射線量:年間平均:医療も含め、5.98ミリシーベルト 日本人が1年間に受ける環境放射線量の平均は、医療も含め、5.98ミリシーベルトです。 世界の平均は3.0ミリシーベルトです。 日本人の被ばく線量値が高いのは、X線撮影などの医療用の被ばくが主な原因とされます。 世界の平均敵な医療被ばく量が年間が0.6ミリシーベルトにくらべて、日本の医療被ばく量は3.87ミリシーベルトと高いです。 →医療被ばく 医療によって受ける人工放射線量があります。 被ばく線量のめやす:およそ ・胸部のレントゲン撮影:0.06ミリシーベルト/回 ・胃のレントゲン撮影:3.0ミリシーベルト/回 ・CTスキャン:3~13ミリシーベルト/回 日常生活での被ばく----------------------------- ■自然界にある放射線:年間放射線量:日本平均、世界平均 火山活動や天然岩石などの影響を受けるため、日本国内でも地域差があります。 たとえば岐阜県と神奈川県の自然放射線量の差は、およそ0.38ミリシーベルトあります。 宇宙から 0.3ミリシーベルト、0.39ミリシーベルト 大地から 0.33ミリシーベルト、0.48ミリシーベルト 食物から 0.99ミリシーベルト 、0.29ミリシーベルト 大気中のラドンなど 0.48ミリシーベルト 、1.26ミリシーベルト ■原子力発電所周辺環境の、年間放射線量:1年間に0.05ミリシーベルト以下(上限) 原子力発電所の周辺の放射線量の限度は、1年間に0.05ミリシーベルト以下と決められています。 平常時の原子力発電所の運用では、実測値は0.001ミリシーベルト未満で推移すると言われます。 環境放射線と、人工的な被ばくとの関係----------------------- サーベイメータで計測される空間線量率には、自然界からのγ(ガンマ)線も含まれています。 ”東京電力福島第一原子力発電所事故による放射線量”のみを算出する場合は、今実測される空間線量率から、”東京電力福島第一原子力発電所事故”よりも前の計測値(バックグラウンド値)を差し引き、同事故による上昇分を計算します。 こうして求めた屋外と屋内の線量率の上昇分に、それぞれで過ごす時間を乗じたものが、平常時から増加した被ばく線量(追加被ばく線量)の目安になります。 事故前の値は、ウェブサイト「日本の環境放射能と放射線(http://www.kankyo-hoshano.go.jp)」で調べることができます。 事故後の追加被ばく線量を求める計算例: 滞在時間を屋外8時間、低減係数0.4の典型的な日本家屋に16時間滞在すると仮定して1日の追加被ばく線量を計算しています。さらに、1日の追加被ばく線量に1年間の日数の365を掛けることで、年間の追加被ばく線量を推計しています。 除染を実施する基準となっている毎時0.23マイクロシーベルトは、追加被ばく線量年間1ミリシーベルトに由来します(上記の計算例と同じ安全側の仮定の計算で、年間の追加被ばく線量が1ミリシーベルトとなる1時間当たりの被ばく線量0.19マイクロシーベルトに、自然放射線由来被ばく線量0.04マイクロシーベルトを加えたもの)。 この計算例は外部被ばくについてのものであり、放射性物質の物理減衰や風雨等による放射性物質移行による線量低減効果(ウェザリング効果)を考慮しておらず、保守的な計算となっています。 年間の追加被ばく線量1ミリシーベルト(mSv/年)と、空間線量率毎時0.23マイクロシーベルト(μSv/h)の関係について ①空間線量率・毎時0.23マイクロシーベルト(μSv/h)という値は、安全側に立った仮定の下です。 年間追加被ばく線量1ミリシーベルト(mSv/年)を空間線量率に換算したものです。 ②換算の具体的な考え方は次のとおりです。 ・追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv/年)を一時間当たりに換算して、毎時0.19 マイクロシーベルト(μSv/h)とします。(1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4倍)のある木造家屋)に16時間滞在するという生活パターンを仮定) ・放射線量率を測定する場合、自然放射線(日本平均は、毎時0.04マイクロシーベルト(μSv/h))も併せて測定されるため、これを加え、0.19+0.04=0.23となります。 ※ミリ(m)は「千分の1」、マイクロ(μ)は「百万分の1」を表す単位です。 →9月9日の台風通過後の福島県大熊町、夫沢三区地区集会所の放射線量は、毎時7.981μSv/h(マイクロシーベルト)。 自然放射線(日本平均は、毎時0.04マイクロシーベルト)を差し引いて 原発由来の追加放射線量は、4.450μSv/h。 これは許容される追加の被ばく線量の毎時換算値(一時間当たりに換算して、毎時0.19 μSv/h(マイクロシーベルト)の40倍超の値。 横浜港の空気線量0.03マイクロシーベルトとくらべて266倍の値。 【出典】環境省 政策分野・行政活動 政策分野一覧 保健・化学物質対策 放射線健康管理対策 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料の作成 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成29年度版)の掲載について(お知らせ) Q&A(平成29年度版、HTML形式) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年09月09日 15時27分46秒
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