虫眼とアニ眼
ジャンル:対談作者:養老孟司 宮崎駿出版元:新潮文庫新潮社のホームページに載っていたストーリー小さな虫の動きも逃さず捉えて感動できる「虫眼の人」養老孟司と、日本を代表する「アニメ(眼)の人」宮崎駿が、宮崎作品を通して自然と人間のことを考え、若者や子供への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの胸に真摯に響く。カラーイラスト多数掲載。感想とか… 正直言ってね、この二人頭良すぎて何を言ってるか分からないところもありました。でも、それでも感覚的に訴えてくるものがあります。二人とも時々自然に帰ることがあるようなんですが(宮崎さんは映画を作り終えた後何か月か山にこもるそうで、養老さんは虫取りに行くそうです)、その中で世の中こういうところがおかしくなってるよねってことを話してます。 「頭で考え過ぎてる」っていう主張があったと思うんですが、私もそう思います。「スキ」っていう感情を頭で理解しようとする、論理ばかりを重視するそれって都会じゃなんでも人工的だからそういう人体の感覚さえも頭で理解できると思ってるからなのかもね。 私がこれで思い出したのは就活中日記に「私よく考えたら今まで挫折したことないかも」って書いてた友人に対して、私の知らない人が「挫折は早めにしといた方がいいよー」ってコメントしてたこと。挫折ってしようと思ってするものじゃないし、ツールでもないですよね?自然に時が来れば挫折するべき人はするし、全くしないって人がいてもおかしいことじゃない。そういう単純なことが、結果とか成功してる人の軌跡を見てばかりいるから分からない人が多すぎるんですよね。もちろん成功してる人の共通点として挫折があるかも知れない。でも、それって結果であって自分が望んで引き起こしたことじゃない。多分ね、ゲームみたいな感覚なんですよね。これとこれとこれをクリアして、このスキルを身に付けて、このアイテムをゲットしたらこの結果が得られる!みたいな。恋愛も最近の雑誌とか見てるとそうですし、一部の周りの友人の話聞いててもそういう感覚なんだなって思うこと多いですし。 私が結局こういう考察を経て、出した結論は「今」の感覚や感情、「今」何がしたいか、「今」を楽しむってことを大事にしようってことです。多分ね、この本を色々な考えが盛り込まれてるから、読む人によって注目する部分が違うと思います。だから、この感想を本を読んだ後でも前でも読んでて「えっここに注目するんだ…へー。」って思う人もいると思います。その時はぜひ、あなたがどこに注目して何を考えたか教えてください。↓読んでみてくなったらぜひ!虫眼とアニ眼虫眼とアニ眼