2009/08/22(土)06:57
空色ヒッチハイカー 橋本紡
空色ヒッチハイカー
単行本版 2006年12月発行 新潮社 281p
文庫本版 2009年8月発行 新潮社 345p
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
人生に一度だけの18歳の夏休み。受験勉強を放り出して、僕は旅に出る。兄貴の残した車に乗って、偽の免許証を携えて。川崎→唐津、七日間のドライブ。助手席に謎の女の子を乗せて、心にはもういない人との想い出を詰めて、僕は西へ向かう。旅の終わりに、あの約束は果たされるだろうか─。大人になろうとする少年のひと夏の冒険。軽やかな文章が弾ける、ポップでクールな青春小説。
評価 ★★★
お兄ちゃんの残したキャデラックに乗って 西に向かう
彰二・18歳の夏。
一人だけのドライブはつまらないと 途中でヒッチハイカーを
拾うと それが杏子ちゃんという素敵?な女の子。
その後も 次々とヒッチハイカーを拾い
その人たちとの交流の中で 自分とお兄ちゃんを見つめなおす
彰二。
軽いようで真面目な彰二と
口は悪くても思いやりのある杏子ちゃんが
いいコンビです。
18歳の男の子の兄弟・受験・友情・恋愛についての
気持ちが生き生きと語られていました。
最後の決着には爆笑。
ばかばかしいけれど まじめに終わるよりも
彰二らしいかも。