地下の鳩 西加奈子
★★★大阪、ミナミの夜。キャバレーの呼込み男、素人チーママ、イロモノのオカマ。行き場のない思いを抱えて懸命に生きる人々を描いた力作。地下の鳩2011年12月発行 文藝春秋 223p【内容情報】(「BOOK」データベースより)大阪、ミナミの繁華街ー。夜の街に棲息する人々の、懸命で不恰好な生き様に、胸を熱くする力作誕生。【目次】(「BOOK」データベースより)地下の鳩/タイムカプセル感想 ★★★ 大阪ミナミの風俗店で働く男と女とオカマ。 男女はどうしようもなく惹かれあい、 踏ん切りがつかないずるずるの関係が続く。 どんどんだめになっていく。 オカマは人当りよく生きているようでいて 小さい頃につけられた心の傷が消えない。 彼らの生き方が苦しくて 読んでいるこちらも 感情の行き場がなくて苦しくてやるせない。 でも そんな状況でもしぶとく生き続けて行く 彼らに惹きつけられる。 完敗です。