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占星術オフィス アルクトゥルス

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魂魄と星と月と


魂魄と星と月と



■魂魄という考え方でいうと、「魂」が天からやってきたもの、「魄」が地からやってきたものということになる。つまり、人には2つの系統のルーツがある。 魄は血筋的なものではあるわけだが、現実の血筋だけでなく、文化的遺伝子(ミーム)的なものまで含んでいいはず。例えば、「実家の近所に稲荷があって子供 のころに参拝していた」→「稲荷=スフィンクス」→「エジプト」というように。この場合、「エジプトでの前世を見ました」という表れかたもアリだが、当 然、前世でなくてもいい。たとえば、MAP展開したホロスコープを見て、気になる場所の文化に触れるというのでもいいのでは。その人を構成している文化的 遺伝子を知り、そこへ積極的に触れることで、封印された遺伝子が目覚めるはず。

■マイヤーズ通信での考え方でいうと、魄に当たるのは輪廻していく「カルマの体」。もう少し説明すると、個として閉じるときの特性が記録された媒体。ゆえ に、その固体に刻まれた文化的遺伝子をひもとくことで、個の開き方も分かってくる。個の閉じ方と開き方が分かっているととりあえず、これからの時代に便利 なのでは。なんならば、前世やアカシックなんたらなどという概念なしで考えても。日本文化といっても、シルクロード等を介してエジプトやギリシャ文明と地 続きなので、そこまで含めた文化的遺伝子が、個々の日本人に引き継がれているといってもいい。

■タロットでいえば、天とのつながりを思い出すのが「星」のカードだとすれば、「月」は地とのつながりを思い出すカード。となると、宇宙的な文化的遺伝子 と地球的文化的遺伝子が個人の魂魄を通して出会うのが「太陽」ということになるだろうか。やはり、この17から19の流れは面白いものがある。

■ただし、「星」のプロセスでは、無意識の「月」プロセスを止める必要があるかもしれない。異才の禅師・原胆山(漢字違うかも)の耳根融通法(だった か?)では、脊髄にあるマナ識が脳のアラヤ識を汚染しているので、気合いで脳-脊髄関門を閉じることになっているのだが、これはまさに、月のカードの犬を きちんと機能させましょうというメソッド。で、これで思いだすのがクラニオ・セイクラルというボディワークのCV4テクニック。これは物理的にその関門を 締めてしまうもので、実際にやってみると、五感が肉体からエーテル的な領域へシフトする。鮮明なビジョンをみることもある。これは「塔」の衝撃を経ずして 魂魄をいったん切り離すというものかもしれない。

(c)神谷充彦



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