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QBスニーク

ALP

『正常値』
○ALP[KA単位]:3.0~10.0


【ALP】

 ALPは,リン酸エステルをアルコールと無機リン酸に分解する酵素で,pH(ペーハー)10前後のアルカリ側で作用する.
 ALPは身体のほとんどの臓器に含まれているが,肝臓,小腸,骨,胎盤に多い.
 また,ALPには,LDHと同様に,ALP1~ALP6までの6種類のアイソザイムがある.ALP1とALP2は肝臓,ALP3は骨,ALP4は胎盤・癌,ALP5は小腸,ALP6は肝臓・骨に由来している.だから,ALPの上昇がある場合には,さらにアイソザイムを調べることが診断の参考になる.
 ALPの測定値も,年齢,性差,血液型などいろいろな要因で,生理的な変動をみることが知られている.
 年齢でみた場合,ALPは骨の新生状態と相関するため,成長期には数値の上昇をみる.乳児・幼児期では成人の約3倍,学童期で約2倍,思春期には約1.5倍の値を示す.
 また,男性は女性より1~2割高値をみるのが普通である.女性の場合,妊娠後期になると胎盤に由来するALPが出現するため,約2~3倍に上昇する.
 さらに,血液型がB型あるいはO型の人は,食事により小腸由来のALPが検出され,やや高値となる.脂肪分の摂取後に特に目だつ.


【ALPの上昇がみられる疾患】

○肝・胆道疾患の場合
 ALPは「胆道系酵素」とも呼ばれている.ほとんどの肝臓病や胆道疾患に際してその上昇がみられるが,とくに肝内および肝外胆管(総胆管)への胆汁の流出が傷害され,胆汁うっ滞がみられる場合には,その上昇は顕著となる.これは胆汁うっ滞により,肝細胞でのALPの生合成がさかんになるためである.GOT・GPT,LDHなどのように,肝細胞の崩壊に伴って血液中に遊出してくるのとはまったく異なった機序である.
 ●閉塞性黄疸(高度上昇をみる)・・・肝外胆管(総胆管)での結石や,癌による胆汁流出障害が原因である.黄疸を伴う.
 ●胆汁うっ滞性肝炎(中等~高度上昇をみる)・・・薬剤などによるアレルギー反応で,肝内の細胆管が障害され,肝汁がうっ滞する.GOT・GPTの上昇は軽~中等度である.
 ●急性肝炎,慢性肝炎(軽度上昇をみる)・・・GOT・GPTの上昇に比べると,軽度の上昇をみるにすぎない.
 ●肝硬変(軽~中等度上昇をみる)・・・通常は軽度の上昇をみるにすぎないが,ときに小腸に由来するALPの増加によって中等度に上昇する.
 ●肝癌,転移性肝癌,肝膿瘍(中等~高度上昇をみる)・・・黄疸はみとめないが,ALPの上昇は著しい.

○肝臓病以外の疾患の場合
 ●骨疾患・・・骨に由来するALPの上昇である.副甲状腺機能症,骨軟化症,転移性骨腫瘍,骨肉腫などがある.
 ●甲状腺機能亢進症
 ●慢性腎不全
[2002.08.03更新] 血液物知り事典へ  


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