820010 ランダム
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QBスニーク

CRE,CREクリアランス

『正常値』

○CRE[mg/dl]:0.7~1.5
○クレアチニン・クリアランス[ml/分]:70~130


【CRE(クレアチニン)】

 クレアチニンは,筋肉内でエネルギー源として使用された後のクレアチン,およびクレアチンリン酸によって生成され,血中に放出される.クレアチニンの産生量は,各個人ではほぼ一定で,筋肉量に比例している.食事の量や内容,運動,組織の崩壊(異化という)などには影響されない.
 血中のクレアチニンは,腎糸球体で濾過されたのち,尿細管で再吸収されずに尿中に排泄される(1日1.0~1.5g程度).したがって,クレアチニンの尿中への排泄量,ひいては血清クレアチニンの濃度は,糸球体濾過値に依存しており,腎機能障害を知る指標として重要視されているのである.


【CREクリアランス】

 腎機能検査のなかで,老廃物の排泄能力を知る最も鋭敏な検査は,糸球体濾過値(glomerular filtration rate; GFR)である.GFRは,1分間に糸球体で濾過される血漿量をいい,糸球体の機能を反映する.しかし,これは直接判定することができないので,通常,クリアランス試験によって求められる.
 クリアランスとは,血漿中に存在するある物質を,1分間に腎臓から尿中に排泄するに要する血漿量であらわされる.クレアチニンのように,糸球体を自由に通過し,尿細管での再吸収も分泌もなく,尿中に排泄される場合,そのクリアランスはほぼGFRとの近似値を示すのである.
 測定には,2時間法と24時間法があり,いずれも正確な尿量(蓄尿する)の測定が大切である(排便時の尿も捨てないようにしなければならない).


【クレアチニン測定値の生理的変動】

 クレアチニン測定値には生理的変動があるので注意を要する.
 例えば,クレアチニンの産生量は筋肉量に比例するから,男性の方が女性よりやや高いのが通常である.また,小児では年齢が低いほど低くなる(5歳未満で0.3~0.5mg/dl).さらに日内変動もあり,測定する時間により約10%の差があって,午後から夕方にかけてが高い値を示す.


【クレアチニンの上昇をもたらす疾患】

 ①腎臓病・・・BUNと同様に,クレアチニンの値は,腎機能障害の程度(腎臓病の重症度)と良く相関する.しかも,クレアチニンは,尿量や食事などの影響の少ない点で,BUNよりも正確な指標といえる.
 クレアチニンとGFR(クレアチニン・クリアランス)との間には,BUNの場合と同様に,ほぼ双曲線の関係がある.GFRが50%以下を示す程度に腎障害が進行しないと,クレアチニンは明らかな上昇をみとめない.だから腎障害の正確な把握,特に初期の段階を知るのには,クレアチニン・クリアランスの測定が必要となる.クレアチニンが10mg/dl以上の腎不全となると人工透析による治療が考慮される.
 ②ショック,心不全・・・腎血流量の低下によるGFRの減少のため,クレアチニンが上昇する(BUNの上昇に比べては経度である).
 ③尿路閉塞・・・前立腺肥大や癌,結石による尿路閉塞によりクレアチニンの排泄障害がおこる.
[2002.10.05更新]
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