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QBスニーク

グリコヘモグロビン/フルクトサミン

『正常値』

○グリコヘモグロビン(HbAI)[%]:5.5~8.0
○グリコヘモグロビン(HbAIC)[%]:4.0~6.0
○フルクトサミン[μmol/l]:220~300


【グリコヘモグロビン,フルクトサミン】

 これは,糖尿病患者の長期間にわたる血糖コントロールの状態を調べる検査である.
 グリコヘモグロビン(HbAI)とは,糖化ヘモグロビンとも呼ばれ,赤血球にあるヘモグロビン(Hb)が,血中のブドウ糖と酵素を介さないで結合したものをいう.
 成人のヘモグロビン(Hb)は,主要成分であるHbA0とHbA1に分かれる.健常人ではHbA1は5,5~8.0%を占める.さらにHbA1は,HbA1a,HbA1b,HbA1cに分かれるが,HbA1cが大部分を占め,また血糖の変化に最も敏感に反応する.
 HbA1(HbA1c)は,赤血球の寿命である120日間に,血液中において徐々に生成されるのであるが,その生成は血糖レベルに密接な相関があり,血糖が高ければ高いほど上昇する.したがって,HbA1(HbA1c)は,過去1~3ヵ月間の血糖状態を反映しており,長期間(1~3ヵ月)の血糖コントロールの指標として有用である.
 一方,フルクトサミンは,糖化蛋白とも呼ばれ,血清蛋白(アルブミン,グロブリンなど)がブドウ糖と酵素を介さないで結合したものである.その寿命は蛋白と同じで,アルブミンの半減期は15~20日であるので,フルクトサミンの値は,過去2~3週間の血糖状態を反映する.


 血糖値だけで,糖尿病患者を診ていると,医師はまんまとだまされることがある.すなわち,患者のなかには,検査の直前だけ“真面目”に食事(カロリー)制限して,“血糖正常=良好なコントロール”を演出する人もいるのである.しかし,HbA1(HbA1c),あるいはフルクトサミンを測定することで,この演出は徒労と化す.医師をだますことはできないと覚悟をしたほうがよい.
 糖尿病治療において,長期(1~3ヵ月)の血糖コントロールの具合をみる際,HbA1が9.0%以下,HbA1cで7.0%以下であれば,良好なコントロールといえる.HbA111.0%以上,HbA1c9.0%以上になると,不良ということになる.


【グリコヘモグロビンの上昇をもたらす原因】

 ①ヘモグロビンF血症・・・胎児ヘモグロビンの存在は,HbA1が偽(見かけ上)高値となる.
 ②腎不全・・・腎不全では,シアン酸がヘモグロビンに結合する影響で,HbA1は偽高値となる.したがって,腎不全(BUN40mg/dl以上)の場合には,HbA1は血糖コントロールの指標としては不適当である.
 ③薬剤・・・アスピリン,ビタミンCの大量服用時に上昇する.
 ④きわめてまれな例として,異常ヘモグロビン血症などがある.
[2002.11.23更新]
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