826234 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【お気に入りブログ登録】 【ログイン】

QBスニーク

甲状腺機能(ホルモン)

『正常値』

○T3(トリヨードサイロニン)[ng/dl]:70~180
○FT3(遊離トリヨードサイロニン)[pg/dl]:2.0~6.0
○T4(総サイロキシン)[μg/dl]:4.5~12.0
○FT4(遊離サイロキシン)[ng/dl]:0.7~2.1
○TSH(甲状腺刺激ホルモン)[μu/ml]:0.6~6.0


【甲状腺ホルモン】

 甲状腺ホルモンは,エネルギー代謝に関与するホルモンである.甲状腺ホルモンには,一分子にヨードを3個もつT3(トリヨードサイロニン)と,4個もつT4(サイロキシン)がある.
 甲状腺ホルモンは,血中ではそのほとんどすべてがサイロキシン結合蛋白(TBG)と結合しており,わずかにT3の0.3%,T4の0.03%が遊離型(FT3,FT4)として存在する.この微量の遊離型が,ホルモンとしての生理作用(活性)を有している.
 最近,ラジオイムノアッセイ(RIA)が開発され,測定可能となった.
 血中のT3は,T4の1~2%とはるかに微量であるが,その活性はT4の5~10倍強い.また,T3は甲状腺から直接分泌されるだけではなく(20~30%),大部分(70~80%)は肝臓や腎臓などの末梢組織において,T4から作られている.
 甲状腺ホルモンの分泌は,脳下垂体からのホルモン(甲状腺刺激ホルモン・TSH)に直接支配されているが,また,甲状腺ホルモン自体のネガティブ・フィードバック機構によっても調節されている.TSHの増加はT3,T4の増加をひきおこし,T3,T4の増加はTSHの減少をひきおこすのである.

【甲状腺ホルモンの異常】

 ①T3,T4ともに増加がみられる場合は,甲状腺機能亢進症であり,バセドウ病が代表的なものである.T3,T4の異常高値(T3:200以上,T4:20以上)と,TSHの低下(0.1以下)をみる.
 この病気は,症状として,動悸,発汗,微熱,下痢,手のふるえ,脱力感,不眠などをみる.しかし,抗甲状腺剤の服用によってすみやかに症状は軽減し,甲状腺ホルモンも正常化する.
 ただし,抗甲状腺剤には,まれに白血球減少症という重大な副作用のあることが知られている.服用当初(1ヵ月前後)に多くみられ,何の前ぶれもなく突然に発症する.異常な高熱(敗血症の疑いがある)がみられた場合には,すぐに受診することが肝要である.
 バセドウ病の他に,亜急性甲状腺炎や,甲状腺癌,または結節でも,ときにT3,T4は高値となる.
 また,まれな病気であるが,甲状腺ホルモンが増加しているのにTSHが高値をみる場合は,TSH産生腫瘍(下垂体腫瘍)の可能性がある.
 ②T3,T4ともに減少を示す場合は,甲状腺機能低下症であり,粘液水腫と呼ばれている.このとき,TSHは異常高値(50異常)をみる.
 症状として,精神活動の低下(無気力,無表情),低体温,便秘,浮腫などをみる.重唱となると心不全をみる.だが,甲状腺ホルモン剤の服用で劇的な改善をみる.
 ③T3が減少,T4は正常の場合もあって,低T3症候群と呼ばれている.
 肝硬変,腎不全,悪性腫瘍,手術後,飢餓(低カロリー状態),急性熱性疾患などの消耗性疾患にみられ,一種の身体の防御反応とも考えられている.
[2003.1.25更新]
血液物知り事典へ  


Copyright (c) 1997-2018 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.