RAテスト・・・NEW!!○RAテスト:陰性(-) ○定量法[U/ml]:20以下 【RAテスト】 われわれ人間には,外界からのウィルスなどの異物(抗原)が侵入してくると,それに対して,抗体と呼ばれる蛋白(免疫グロブリン)を作って防御する免疫機構がそなわっていることは,前述のとおりである. しかし,本来,自らの身体を守るはずの抗体が,逆に自らの身体に障害を与えてしまう病気がある.「自己免疫疾患」とか「膠原病」と名付けられている病気である. 膠原病は,若年から中年の女性に頻度の高い難病で,SLE,強皮病,皮膚筋炎,慢性関節リウマチなどが知られている.いずれも皮疹や関節痛を伴うという共通の症状がみられる. RAテストは,この膠原病のなかでも,とくに 患者数が多い慢性関節リウマチを診断するための検査である.慢性関節リウマチには,リウマチ因子と呼ばれる「自己抗体」が高率に認められ,これを検出するのがRAテストである. リウマチ因子は,ヒトのγグロブリン,このなかのIgGとよばれる分画に対する「自己抗体」で,約80%の慢性関節リウマチ患者の血清中にみられる. RAテスト陽性を示す場合に,慢性関節リウマチの他に考えられる疾患としては,イ)膠原病(慢性関節リウマチ以外の膠原病においても,約20%の陽性率を示す),ロ)肝疾患(慢性肝炎や肝硬変で約30~50%の陽性率を示す)などがあげられる. [2003.3.15更新] 血液物知り事典へ ジャンル別一覧
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