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カテゴリ:家族のこと
先日、実家に行った時のことです
帰り際に母からネーブルを2つ貰いました 普段の私は、あまり果物を食べません というのも、毎日の晩酌で ビールから大量の糖を摂取しており それ以外の糖分、ましてや果糖は控えたいのです という、あさはかな考えの結果 そういう癖がついてしまいました なのに、今朝は 朝の果物は「金」て言うしな、と 自分に言い訳をしながら 母から貰ったネーブルを1つ手に取り 包丁で切りました 近ごろの果物は美味しいですね 品種改良や作る人たちの たゆまぬ努力のお陰なのでしょう ひと口齧ると、ねっとりとした甘さと たっぷりの果汁と爽やかな香りが 口の中に広がり 本当に美味しいと思いながら あっという間に半玉食べました ネーブルという果物を はじめて知ったのは 私が小学校2年生の時です 先生をしていた父の転勤の度 借家を転々としていた我が家が 団地の中の小さな建て売り住宅を 購入した頃です 小学校から帰った私は 台所に果物が有るのを見つけ 雲州みかんに似てるから きっとこの「ヘソ」のようなところから 剥くのだろうと、果敢にトライしました しかしながら、見つけた果物は 予想外に皮と身がしっかりくっついて 皮を剥こうにも歯がたちません しかし、甘い美味しそうな匂いは 指先から広がってきています 結局、文字通り歯を立てて どうにかして食べました いや、食べ散らかしました それを帰ってきた母親が見つけ これは兄が母の誕生日に プレゼントしてくれた 「ネーブル」という食べ物で 切って食べるモノだと教えられながら こってり怒られました 後から帰ってきた兄にも もちろん、怒られました 普段は、めったに怒ることのない 兄の悲しそうな顔が 「お前のものは俺のもの」という ジャイアン少女だった私の脳にも ネーブルという名前と共に しっかりと刻まれました それを今朝、歯磨きをしながら 指先に残るネーブルの甘い香りで 思い出したのでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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