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カテゴリ:小学1~3年生 塾日記
11月5日(日)午後10:00~11:30に放送されたNHK教育テレビ番組 「小学校に英語がやってくる?~教室で何が起きているか~」 私も見ました。 90分の特番。 ものすごく良く出来た番組でした。 公立小学校の現場で、英語教育をめぐって今どんなことが起きているか。 非常に見ごたえがありました。 そこには、国の方針が見えないまま、「総合」という科目内で、 英語を教えるかどうか、何を教えればいいのか、子どもにどんな力を つけさせればいいのか、とまどい、翻弄される教師たちの姿がありました。 考えてみてください。 ピアノの授業を、「算数」の先生が教えていいですか? 習字を習うのに、「社会」の先生が教えていいですか? 英語も同じです。 英語を、「美術」の先生や「算数」の先生が教えている現状をどう思われますか? 放送された番組の、英語活動を担当することになった算数の先生。 「本当に、いやなんです。本当に(英語が)しゃべれないんですよ、私。」 よく、ALT(=Assistant Language Teacher)つまり、外国人指導助手が教える ならよい、とおっしゃる方もいますが、それは大きな誤解です。 あくまでも、担任(あるいは、英語担当の先生)が考え出した授業内容に 沿って、言わされていたり、歌っているだけです。 授業は、「日本語で」進行しています。 主導は、専門外の担任です。 う~ん、これって、おかしくありませんか?? 番組では、英語が必修化されて10年になる韓国の実情も取材していました。 学校の英語教育に関わっている大学教授が、とてもいいことを言っていました。 「英語を、理論や内容の教科ととらえ、理解させようとしてきました。 しかし、英語はどちらかというと、一つの技能であり、実技の科目です。 ですから、技能や実技の科目らしく、実際にたくさん練習をさせることが 効果的なのです。」 そして、その技能習得に、生徒(一クラス)30~40人対、先生一人の割合では、 なかなか「訓練」もままならないでしょう。 発音は一人一人直してくれるのでしょうか。 残念ながら、発音の仕方は、自然に身につくものではありません。 ちゃんと教えてやらないと、再現できないものなのです。 では、どうすれば使える英語が身につくのでしょう。 それは、カリキュラムがある少人数制の英語教室に、少なくとも英語の臨界期内 (6歳までと言われています)から始め、長年通うしかないのですね。 決して自分の業界の宣伝をしているわけではありません。 本当に子どもに英語を身につけさせたければ、学校に頼ってはいけないのです。 今年3月、高学年で、週1時間程度の必修化に向けた報告が政府から出されました。 現場の私から言わせれば、高学年から始めたのでは遅すぎる!! 高周波の英語を聞き取る耳も、発音する柔軟な口や舌も失った高学年に、 今さらどうしろというのか。 「細かい発音ができない。」というジレンマや苦手意識を与えかねません。 1年生からやるべきです。 うちの教室に通っている小5で英語を始めた男の子。 生まれてから10歳まで、全く家でも外でも英語に触れたことがなかった子です。 自分の意志で始めたのではなく、中学準備のために、お母さんに言われて来ました。 発音は、やはりうまく出来ません。 いくら教えても、もう手遅れです。 英語を乳幼児期から始めた子と違って、英語の(語学的)センスがありません。 英語が聞き取れない。 聴解力が弱い。 スーッと脳に入ってこないので、なかなか英文が覚えにくい。 この子が悪いのではありません。 始めるのが遅すぎたのです。 それでも、英語は何歳からでも始められる、中学で普通に始めて、留学もした、 という人がいますが、はっきり言って、それは「奇跡」に過ぎません。 ミラクル、突然変異、アンビリーバブル! 無責任な言い方かもしれませんが、前世が「アメリカ人」だったとか(笑)、 DNAに深く深く刻まれた記憶のような気がしてなりません。 なんだかんだ言っても、英語って、これからの時代必要でしょ? そう、必要不可欠なんですよ。 そのために、実用性のある使える英語、つまり、自由に英語でも自分の考えを 話せて、相手とうまくコミュニケーションできる英語力を持った人材育生。 「異文化理解、国際感覚をみがく」という今の国の方向性は、 どう考えても、中途半端すぎます。 多くの私立小学校はどうでしょうか? 当たり前のように、小1から英語の授業があります。 英語必修化は、何十年も前から実現に向けて議論されてきたことです。 これからどうなっていくのか、議論は行ったりきたりで、一向に結論に達しません。 日本人らしいと言えば、日本人らしいのですが...(笑) 指導者・決断力の欠如?(はっきり言うな!!) 画面に映った未知の言語に接した子どもたちの顔は、輝いていました。 驚くほどの順応性。 子どもは、純粋なまでに、好奇心や可能性を持っているものです。 みなさんは、小学校の英語必修化について、どうお考えですか? 追伸 うちの英語教室にお通いの方で、この番組をご覧にならなかった方は、 私が録画したものをビデオにおとしてお貸ししますので、遠慮なく おっしゃってくださいね。 再放送されるかもしれませんけれどね。 群馬国際アカデミーという、スゴイ学校もありました。 一見の価値ありですよ! Copyright(C) 2006 Qちゃん先生の英語子育て応援サイト All Rights Reserved お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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