世界の旅・日本語の旅

2005/06/28(火)00:40

ブラックジャック!ぼくのマンガ人生

日本・日本文化あれこれ♪(34)

 図書館に行ったついでに、ふと目に入ったマンガを借りてきた。  ブラックジャック!  実は、初めて読んだ。  読む前のイメージ、、、  ニヒルで冷徹な医者、ブラックジャック。手術の腕は抜群、しかし、法外な手術代をとる医者でもある。。。  大筋ではあっているけれど、読んでみて全く違う点がいくつかあった。  まず、ブラックジャックは人間味に溢れた医者だった。  スランプにも悩むし、挑戦しつづけている手術もある。そして、15億円の代金をとることもあれば、1000円にすることもあるし、3千万の手術代をそっくり家族に残すことも。。。。とにかくはまってしまった。  でも手塚作品って、時々、どうしてこんなに悲しいことを書くの!というくらいどうしようもない作品もありますよね。だから、同じ棚にあった火の鳥は、きっと読めない。  彼の作品で最初に読んだのは家にあった「ブッダ」。父がいきなりハードカバーで新刊を買ってきた。これも最初に読んだ中学生時代には、きついシーンも多かった。  けれど、あとで「ぼくのマンガ人生」という本を読んで、そういう背景があったのか!と思った。彼は戦争体験をしているし、医者を目指していたのですよね。だから、医学に詳しく、平和を訴え、生命を尊んでいる。ブラックジャックと供に、感動の一冊です。 1 マンガを描きはじめた頃 2 すばらしい先生たちとの出会い 3 ぼくの戦争体験 4 「生命の尊厳」がぼくのテーマ 5 アニメーションをつくる 6 子供は真剣なメッセージを待っている―大人たちへ 7 人間性こそ大切―若い人たち へ 『ぼくのマンガ人生』岩波書店  

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