カテゴリ:マネーマーケット
数年、米国が戦費を浪費したためにドル下落が続いている(cf.2004/11/18)
このために底上げされてきた円の化けの皮が剥がれ落ち始めた 国際決済銀行(BIS)が9月11日に発表した四半期報告書によると、 世界各国が保有する外貨準備で日本の円が英国のポンドに抜かれ、 ドル、ユーロに次ぐ3位から4位に転落した (http://www.bis.org/publ/qtrpdf/r_qt0609.htm) 世界の外貨準備で円の占める割合は1980年代に一時10%を超えたが、 その後下落を続け、2006年までに5%を割り込んだ これは、本文36pに明記された円凋落のくだりである ユーロは1999年1月の導入時には20%前後だったが現在24%と増加、 特に、途上国の外貨準備でユーロの比率が1999年の20%から今年は30%に上昇した ポンドは1995年の5%から今年までに約12%とほぼ倍増した ドルの比率は2001年の70%以上から2006年3月末には66%に落ち込んだ このレポートは世界の投資家たちに大きな影響力を持つことは 公表されてから後の為替レートの動きを見れば明らかだ 円の凋落を専門家もやっと認知してきた (例、http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post.html#more) 2001年に試論「GDPが10分の1になる理由」で予期した円ドル為替レートは、 2000年108円/ドル→2010年240円/ドルであったが これから、本格的に円の凋落は加速して上記値に近づいていくことだろう ---- 参考:各国が保持する円とポンドの外貨準備率の推移(BIS四半期レポート36p) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.08 20:57:41
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