カテゴリ:マネーマーケット
欧州のビューロクラートたちは、果たして
マネーマーケットを崩壊させずに、うまく操縦していけるだろうか? ドラギECB総裁は、6/5の政策委員会で利下げが議題に上ったことを明らかにした この日の定例政策委員会後の記者会見で、 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」と述べた また、市中銀行に対する最長3カ月の資金の無制限供給を 少なくとも2013/1/15まで継続することを明らかにしたが、 3年物の長期リファイナンスオペ(LTRO)の3回目については 近く実施する意向はないことを示唆し、 「他機関の行動の欠如をECBが埋めるのは正しいことだとは思わない」 と各国政府が危機対応で行動するよう繰り返し述べた 欧州連合(EU)は「銀行同盟」に向けた新規則案を、6/5発表、 経営難銀行をめぐるコストを無担保優先債権者にも負担させる内容を提示した 同案では各国政府が銀行から毎年徴収する資金で「清算基金」を整備し、 経営難銀行の安定化に必要な最低限の資金がいつでも利用できるようにする これにより、債務減免など他の措置を取る時間が稼げる 基金の規模が不十分の場合は銀行に追加拠出を求める 各国政府は資金を融通し合い互いに対して「最後の貸し手」の役割を演じる EUの行政執行機関、欧州委員会のバルニエ委員が、 銀行救済コストを納税者に負わせないために必要な仕組みと説明した なお、ファンロンパイEU大統領は、6/28-29の次回EU首脳会議で ユーロ圏の統合深化に向けた「構成要素」を提示する計画だ これに対し、ドイツ連立与党の一翼を担う自由民主党(FDP)では、 党幹部の一人、クリスチャン・リントナー氏が 「銀行同盟はドイツの財政力を利用する創造的な方法だろう」と述べ、 ユーロ共同債同様、FDPは銀行同盟も拒否すると述べた このあと、ドイツ国内をまとめるメルケル首相の言動が注目される お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.06.09 00:32:26
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