読書の隠れ家

2020/09/02(水)03:29

さくらももこの話

ひとりごと(2)

歯医者の待合室で さくらももこ死去という 文字が字幕で流れてきた。 頭が真っ白になって 治療中も上の空だった。 家に帰ってネットでもう一度確認すると 確かに「死去」と書いていた。 ああ、さくらももこの事だから みんなを脅かそうそしてドッキリみたいな ものを仕掛けてるんじゃないか? それで「嘘でしたー」とか言いながら出てきたりして… とさえ思ったが 2日たっても3日たっても出てくるわけがなかった。 もういないのかー あの絵が見れない 漫画が見れない エッセイであの毒舌を楽しめない 一生、読めないし、あの絵が見れない と、ジワジワとさくらももこが本当に亡くなった 実感が湧いてきて 何日か力が抜けていた。 子供の頃に さくらももこのエッセイを買うために 書店をハシゴして何冊も買った。 さくらももこの妊娠中のエッセイ「そういうふうにできている」を 買うとき母親が「読んでも意味わからないでしょう」とか 言いながらも買ってくれたのはいい思い出だ。 父ヒロシと風呂に入って歌った話 水虫治療の話 思春期の頃の話 幼少期の頃の繊細な話 友蔵がモデルのおじいちゃんが実は優しくない話 海外旅行のドタバタエッセイ サバイバルスクールをサボる話など いい大人が本気でメチャクチャなことをやる そんなところが面白くて好きだった。 そしてあのメルヘンタッチな絵柄。 この人はもういないのかと思ってしまい しばらくエッセイは読めそうにない。 私が絵や漫画を書くのが好きなことや 健康サプリにやたらハマったりして詳しいこと ちびまる子ちゃんのような喋り方 人生の大半、影響されていると言ってもいい。 ちびまる子ちゃん14巻で 「人生で1番嬉しかったことは漫画家になれたこと」 と、書いていたのをみて なぜか私まで嬉しかった覚えがある。 最後に、お調子者でお笑い大好きな さくらももこだから 「お悔やみを申し上げます」なんていうと 「あたしゃ湿っぽいのはやだよ」とか言いそうな人に思えるので これで、締めくくりたい。

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