英語、それとも機関車用語?
男の子は乗り物に興味を持つことが多いが、うちも電車や飛行機好き。特に蒸気機関車にはかなりの興味を示す。当然、「機関車トーマス」も好きで、キャラクターのおもちゃは極力避けていたつもりなのに、本を見せれば「これはダック、これはトレバー」とキャラクターの多くを知っている。私はと言えば、一緒に本を読んでいても、同じ色の機関車はなかなか区別できない。キャラクターのおもちゃは避けて・・・と書いたけれど、2つだけ、トーマスのおもちゃがあって、その中にテレンスというキャラクターがいる。機関車以外で私が知っている数少ないキャラクターの一つなのだが、探してもなかなかテレンスが登場するお話にめぐり合えない。それで、「主なキャラクターの説明が書いてあって、テレンスもいる本があったら(図書館から)借りてきたいね」とよく言っていた。先々週だっただろうか、子供と一緒に図書館に出かけた夫が「いい本があった!」と言って帰ってきた。私に見せたその本は、登場する16の機関車やバスの説明があり、テレンスもその中にいたのだが・・・英語だった。英語でも子供の本だから何とかなるかな、と思って、子供に見せてやろうとしたが、のっけからつまづいた。「機関車トーマス」の英語名はThomas, the Tank Engine。な、何?tank engineって?最初のページをめくるとThomas is an 0-6-0 tank engine.....何だかさっぱりわからない。気を取り直して子供が寝た後、Wikipediaで調べてみた。英語よりも問題は機関車用語だ。でも既に「これC型」とか「これはD」とか言っている鉄ちゃん予備軍の子を持つ親としては、知っておいたほうがいいかもしれない。タンク式機関車(tank engine)というのは、石炭と水を機関車本体に搭載する方式の機関車。つまりは炭水車(tender)を持たないもの。小型の機関車に多いらしい。0-6-0というのは車輪の数で、先輪なし、動輪6つ、後輪なしを意味する。この呼び方は「ホワイト式」と呼ばれている。日本では動輪6つ(=動輪軸3軸)のものはC型(C57とかC62とか)と呼ばれる。ついでに、0-6-0はo-six-oのように読む。だから前につく冠詞はaじゃなくてanになる。おお、ということはトーマス(Thomas)は大きい車輪が6つある炭水車のない機関車ってわけだ、なるほど・・・。トーマスに出てくる中にはタンク式機関車もずいぶんいるけど、同じタンク式機関車でもいろいろあるんだ・・・。パーシー(Percy)やビルとベン(Bill and Ben)はサドルタンク式機関車(saddle-tank engine)って書いてある。水のタンクがボイラーの上部に、ボイラーを跨ぐようについているタイプ。もっと大きなタンクが両側につくのはパニアタンク式(pannier tank)と言って、ダック(Duck)みたいに幅広の形になるんだね・・・。炭水車をつけるタイプはテンダー式(tender engine)と言って、ゴードン(Gordon)、ジェームズ(James)、エドワード(Edward)など。おっと、大きいと言われているゴードンも4-6-2 engineとあるから、動輪軸3軸のC型なんだ。動輪数だけでパワーが決まるってもんでもないだろうけど、D51とかの方がパワーがあるのかもしれない。それにしても、こんな用語でもすいすいWebで調べられる時代。やっぱり便利だなぁ。