青への憧れ
好きな色は青、って書いてから、ようやく思い出しました。そうそう、これを載せようと思っていたんだっけ。夫がバレンタインの日に同僚からいただいた「青いバラの花」です。かなりしおれてしまって和紙の折り紙っぽくなっていますが、正真正銘の生花です。と言っても、たぶん青い液を吸わせているんだろうな、とのこと。確かに葉っぱも茎の切り口も色がついています。遺伝子組み換えで作った青いバラ。一時期話題になりましたね。でも青と言っても、ちょっと青みがかった藤色くらい。こんな鮮やかな青の色はまだ得られていないようです。チューリップの世界でも唯一できていない青のチューリップをめざして品種改良が行なわれているようですが、まだだろうなぁ。つきくさに 衣色どり 摺らめども うつろふ色と 言ふが苦しさ万葉集の歌だそうです。つきくさというのはツユクサのこと。ツユクサの鮮やかな色に魅せられて、衣服に擦り付けてみるのだけれど、すぐに色は褪せてしまう。そんな光景を詠んだものです。古来から人は鮮やかな青の色に魅せられて、どうにかして自分のものにしようと思い続けてきたんですね。藍による染めが確立され、またアズライトや瑠璃の色が顔料として使えるようになり。初めてそれを作り出したひとはどんなにか感動したでしょうね。後から色を吸わせただけのバラ。でも、そういう製品を作ろうとする裏には、ひとの青に対する強い思い入れを感じずにはいられません。This picture is a blue rose which my husband was given from his colleague. Maybe this rose absorbed colored water, because its leaves are also blue-colored.I've heard about breed improvement and gene recombination trying blue roses and blue tulips. Several years ago, the media reported genetically modified blue roses are made, but the color is not vivid blue, but more like mauve.In the eighth century, a Japanese made a poetry which described a situation: A blue flower (wandering Jew) fascinates a person, and she try to rub it onto her cloths, but the color soon faded away which made her sad.We may have a special feeling for the color of blue.