第19回
88 888 8 88888 8 *8* 8 888 SPANISH ROOM 19 ESCUELA de DULCINEA 8 8 8 88888 888 8 888888 88888 スペイン語教室 88 888888888888 8 88888 88888 16 de abril, 2000 8 88888 888 8 88888 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 88 88■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ┏━━ 本日のお題目 MENU DEL DIA━━━━━━━━━━━━━┓ ■初級:旅行会話編第3回(全8回) ■中級:文学作品より和訳・Don Quijote ■上級:知っていると得(意)な高難易度単語 ■本日のトピック No19:アメリカ兵はあっち行け!? ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ■初級:旅行会話編第3回(全8回) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛旅行会話編第3回です。スペイン語圏へ旅行の際簡単に使える表現をみていきます。括弧の中を埋め次の日本語をスペイン語にしてください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1. これ下さい? Esto, ( ) ( ).━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 「これ下さい。」解答 Esto, ( por ) ( favor ). エスト ポル ファボール第1回でも使ったpor favorです。第2回で使った「これ」という単語とあわせて、レストラン、お土産物屋さん、どこでも使えます。スペイン語は女性名詞、男性名詞とややこしいですが、ESTOは中性名詞ですのでどんな言葉でも示すことができます。ちなみにeso 「それ」エソaquello 「あれ」アケジョとなります。余裕のある方は覚えておいてください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2. Hotel Flamencoまでお願いします。 ( ) Hotel Flamenco, por favor.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼解答 ( Al ) Hotel Flamenco, por favor. アル オテ'ルFlamenco ポル ファボール (アル オテルはアロテ'ルとつなげた方がネイティブっぽいです。詳細は省略)Al は「~へ」の a と定冠詞 el の重なった形ですが、女性名詞と重なれば変化はありません。A la plaza, por favor. 「広場までお願いします。」でも面倒くさい時は運転手さんにHotel Flamenco, por favor.とのみ伝えれば、十分行き着く事ができると思います。最後に、ちょっぴり発音に関して。スペイン語は H は発音しません。よって、 hotel は「オテル」という言い方になります。Z はさ行の音です。 plazaはプラサとなります。スペイン語の r と l ですが、発音できないと本当に通じないという意味では、日本人にとって一番難しい発音でしょう。簡単に説明できるものでもないのでここでは触れません。(すみません。)もし r と l を含む言葉が通じなかったら、おそらく問題は発音にあると考えて、筆記するなり、ガイドブックを指差すなりして意志を伝えるのが無難だと思います。注:問いの文章のみ片仮名で読仮名をつけております。あくまでも参考としてご覧ください。特にアクセントを付ける必要がある場合のみ、「'」をアクセントの付く音の後ろに表記しました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ■中級:文学作品より和訳・Don Quijote ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛今回はあまりにも有名な Miguel de Cervantes のEl Ingenioso Hidalgo Don Quijote de la Mancha を扱います。長ったらしい名前ですが、上記が「ドン・キホーテ」の本当のタイトルです。おそらくどこのスペイン語圏の学校でも一度はテキストとして使用される作品なので、スペイン語を勉強されている方は、忙しくてもせめて要約文でも読んでおくといいですね。ここでは続編の第9章より一部抜粋いたします。一部表記をわかりやすい様に訂正してあります。次のスペイン語の和訳を考えてください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Hallemos primero el alca'zar - replico' don Quijote - ;que estonces yo te dire', Sancho, lo que sera' bien que hagamos. Y advierte, Sancho, que yo veo poco. Aquel bulto grande y sombra que desde aqui', se descubre la debe de hacer el palacio de Dulcinea.(省略)Guio' don Quijote, y habiendo andado como doscientos pasos, dio con el bulto que haci'a la sombra, y vio una gran torre, y luego conocio' que el tal edificio no era alca'zar, sino la iglesia principal del pueblo. Y dijo:-Con la iglesia hemos dado, Sancho.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━単語のヒントhallar 見つける、発見するalca'zar (m)王宮replicar 反論するbulto (m)(判然としない)形、影guiar 導くdar con ~ ~と出くわすtorre (f)塔 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼和訳例━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Hallemos primero el alca'zar - replico' don Quijote まず、王宮を見つけよう、とドン・キホーテは言い返した。- ;que estonces yo te dire', Sancho, lo que sera' bien que hagamos.それから私がお前に何をすればよいか言おう、サンチョよ。(途中の, Sancho,は呼び掛けです。)Y advierte, Sancho, que yo veo poco. 私があまり目が見えていない事を覚えておけ、サンチョ。Aquel bulto grande y sombra que desde aqui', se descubre la debe de hacer el palacio de Dulcinea.あの大きいもの、ここから見える影はDulcineaの宮殿(が、つくっている)に違いない。 * 主語はel palacio de Dulcineaです。 * 目的語はAquel bulto grande y sombra que desde aqui', se descubreになり、 laで受けています。この時sombraにつられて代名詞がlaになっています。 * deber de不定詞は、~に違いない、です。 deber不定詞の、~しなければならない、と区別してください。Guio' don Quijote, y habiendo andado como doscientos pasos, dio con el bulto que haci'a la sombra,ドン・キホーテが先頭に立って進み、200歩ほど歩いたところで、影をつくっていたものに突きあたった。y vio una gran torre, y luego conocio' que el tal edificio no era alca'zar,sino la iglesia principal del pueblo. そして大きな塔が一つあるのを見た後、その建物は王宮ではなく、その村の中心となる教会であったことに気付いた。Y dijo: -Con la iglesia hemos dado, Sancho.そしてこう言った。サンチョよ、教会にぶつかったぞ。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━もうみなさんご承知の事とは思いますが、私のDulcineaという名前もDon Quijoteが恋焦がれていた麗しの君、Dulcineaから拝借しております。まったくもって似つかわしくないですが、この作品が大のお気に入りなので使用させて頂いております。この傑作の文中からは数多くの諺も生れています。最後の Con la iglesia hemos dadoも有名なフレーズで、何をするにも教会が口を出していた当時の状況(教会の権力)をセルバンテスが揶揄したもの、と言われております。次回では文法クイズを皆さんと一緒に考えていきましょう。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ■ 上級:知っていると得(意)な高難易度単語 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 以下の単語のスペイン語は? ★ (手などにできる水脹れの)まめ ★ マスト ■ 以下の単語の日本語は? ★ somero ★ inco'gnito ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━解答: ★ (手などにできる水脹れの)まめ ampolla (f) ★ マスト ma'stil (m) ★ somero 浅い、手短な ★ inco'gnito 未知の、(m)匿名━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■本日のトピック■ アメリカ兵はあっち行け!?チリでは、Gringo 「外国人」は、英語訛りのある外国人で、往々にしてお金を持っている、割とルックスのいい感じの人達を指す事が多いと前回でお話しました。どちらかと言えば、金髪のヨーロッパ人のイメージです。メキシコでは、単刀直入に言うと「アメリカ人」のことしか指さないようです。GRINGOの起源としては諸説あります。1.1840年代後半のアメリカ、メキシコ戦争中、メキシコに侵入していった アメリカ兵の間で、Green grow the lilacsという歌がはやっていたから2.上記の戦争中アメリカ兵の着用していた軍服が緑色であったので、彼らが メキシコシティーを占領していた時に、メキシコの人々が、Green Go!!!と 言って追い払おうとしていたから。以上がよく耳にされる説ですが、正確にはGRIEGO「訳のわからない言語」という言葉から派生した単語であるようです。スペイン本国では18世紀よりGRINGOという言葉が存在しているそうなので、先の2つの説は後から作り出されたものなのでしょう。当時スペインでは外国人、特にアイルランド人を指して、GRINGOと言っていたということです。メキシコでは主に「アメリカ人」に対してのみGRINGOと呼んでいるのは、やはりアメリカの影響が、地理的にも近いだけに甚大だからでしょう。Mi pobre Mexico, tan lejos de Dios, tan cerca de Estados Unidos...(俺のかわいそうなメキシコよ、神にはこんなに遠く、アメリカにはこんなに近い…)このフレーズはメキシコではあまりにも有名です。それではまた。