テーマ:自分みがき・勉強(159)
カテゴリ:思うこと
今日は一日中、翻訳の勉強会でした。
課題となったのは、大部分がセリフで構成されている小説の一部。 自分と同じ年頃の同性のセリフはまだいいのですが、同性でも全然違う年代の 場合や異性のセリフは、想像でしか書けないので大変です。 課題文には男性が殴り合いのけんかをして、女性がそれを止めようとするシーンが あったのですが、わたしが書いたセリフについてのコメントは、「少し悠長すぎますね」 書いたときには気づかなかったのですが、改めて読んでみると、本当にけんかを しているときの仲裁に、「けんかをやめないなら、もう二度と会わないわ」なんて 言いませんよね。もっと、短い言葉で「やめないなら絶好よ」くらいが妥当でしょうか。 これはほんの一例ですが、セリフ作りにはそれまでの体験がものをいいます。 上品なご婦人にはそれなりの言葉使いを、あばれんぼうの若者はそれらしく、 年配の方はお年にあったしゃべり方を、とうまく言葉がみつかればいいのですが、 セリフにはその人のキャラクターをはっきり出さなければいけないので、いつも 苦労するのです。 翻訳をするときには、外国語の理解が必要なのはもちろんですが、実はそれを 表す日本語が上手でなければなりません。それが最も大切な要素ともいえます。 今日は、ボキャブラリーを豊かにするために、もっと努力が必要だと痛感しました。 まずできることは美しい文章をたくさん読むこと、そしてもっと人の言葉を気をつけて 聞いてみようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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