チュニジアのネロリ
ネロリ(植物種学名:Citrus aurantium)はビターオレンジの木の花から採取される精油で、多くのアロマセラピストからもっとも上品とも言われる独特な香りを持っています。私の感覚では、大人の女に似合う香り。フローラルだけど少し渋みがあって甘すぎない。ショックや緊張、不安から神経が高ぶっているとき、少し引いたところからすっとおさめてくれる、そんな香りと思っています。眠れないときにもよく使われますね。オレンジの木の花なのに、どうしてネロリというのでしょう?17世紀、イタリア、ネロラの王女であるアンナ・マリアがこの精油を愛し、手袋や便箋、レースにしみこませ、入浴時にも香り付けしたといいます。彼女の周囲の人たちもこの香りに夢中になり、オレンジの花の香りを身にまとうのが流行になりました。そしてこの香りを愛し、社交界に紹介したネロラの王女の名をとって、ネロリと名づけたのです。アロマセラピーの歴史では有名なお話になっています。さて、このネロリですが、クインエッセンスのネロリは、チュニジア産です。ヨーロッパなど他の産地と違って、チュニジアのネロリの特徴は、農薬が使われていないこと。これは単に、チュニジアで栽培する農民にとって、農薬は高くて使えないということでもあります。チュニジアのネロリの多くは、小さな農協や農家で栽培されたオレンジの木の花から作られています。オレンジの花は4月終わりから5月はじめにかけて、花のつぼみが開きかけたときに、手摘みで収穫されます。このタイミングは難しくて、早すぎれば望ましくない青臭い香りのオイルになってしまいます。遅すぎて、花が開ききってからでは、蒸留業者に輸送される間にオイルが揮発してしまいます。どちらの場合も、抽出される精油の品質と香りに悪影響を与えます。ローズ・オットーと同様、ネロリも低温の蒸留で抽出されます。デリケートな花びらやつぼみは、通常の水蒸気蒸留法では損なわれてしまい、採取率や品質も低下してしまうからです。精油の抽出が注意深く行われなければ、簡単にオイルが破壊されてしまうため、抽出には高度な熟練が必要とされるのです。ネロリとローズ・オットーは異なる国で作られていますが、どちらにも共通して言えること、それは100年以上の歴史を持つ栽培農家と蒸留業者がもっとも優れた純粋な精油を作り続けてきたということ。この熟練の技は、化学物質を合成する工場では作り出すことができません。もしアロマテラピーの教科書どおりの効果を求めるなら、品質の高い純粋な精油を使わなければなりません。そうでなければ治療的な効果は期待できないでしょう。この点に関して妥協の余地はなく、クインエッセンスは環境の保持に基づいて栽培された植物から作られた最高品質の精油だけを販売しています。アロマセラピーに使用しうる、高品質で生物としての活力あふれる純粋な精油です。ネロリも高価な精油の一つですね。1トンの花からやっと1リットルの精油が作られます。1キロの花で1ミリリットルの精油。お手元に届く2.5mlの精油は、開きかけたつぼみを人の手で丁寧に摘み取った2.5キロのオレンジの花の生命が濃縮されたもの。ステキな夢が見られそうですね。 ご購入はこちらをクリック♪クインエッセンス・エッセンシャルオイルネロリ 2.5ml 7,500円ネロリ 5ml 12,000円