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テーマ:経済分野の書籍のレビュー(50)
カテゴリ:書評
以前の怪社で、大学時代に金融工学を専攻していた同僚に、金融系のお勉強は竹森俊平氏の本がよいということで「1997 年 - 世界を変えた金融危機」を読んだよ。
日本では、1997 年から 1998 年にかけて、住専問題やら山一証券破綻やら、バブル崩壊やらで、経済はめちゃくちゃになったそうですが、1999 年に社会人となったのが私の世代でした。 #そういう私は、某 IT 企業に就職し、配属先が元山一証券の本社ビルという皮肉。 社会人一年目から不景気のズンドコで、それが普通の状態だったので「不景気ってなんですか?」という感じでしたが、バブル世代がおいしい思いをしていたこときくにつけ、そして、意味不明なまま、金融機関に公的資金が投入され、私のモチベーションはバブル世代に対するダークな思いと、品質の低い IT システムやらを金融機関系のお客様に売りつけて、金融機関に投入された血税を少しでも取り戻したいという思いから成り立っておりました。 とはいえ、この本を読み、1997 年がいかに大変で、どうして公的資金が投入されて、ということがわかりました。 #投入されてなかったら、もっとひどい目にあってたでしょうね。 あれから 10 年たって、今度はサブプライムモーゲージ問題に端を発する世界的な経済危機が訪れておりますがそのことにも言及されており非常に興味深い本です。 将来的に、経済的に国が守ってくれないというか、地球レベルでの経済協調行動においても、まったくもって不景気は防げないと思うので、いよいよもって個々人が経済知識を高めていかなくてはならないと思う今日このごろ。 世知辛い世の中だなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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