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若年性アルコール症の私は社会を良くしたい

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2008年12月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
この人達とつきあうのはもう本当に限界だと感じた日、
あの日もいつものように、彼らの家にお呼ばれされて、
T明は不在だった。
そしてまたいつものように、F江はだんなの悪口を始めた。
私はもう、当然こう言うしかないでしょ。
「離婚しようと思った事はないの?」と。
F江は指で銭のマークを作って
「これにのっかってりゃ楽なんさね」と答えた。
私は、絶句して頭を抱えて突っ伏した。
これは格好つけてるわけではなく、本音だから。
なんでかっつうと、
その日からさかのぼること10ヶ月前、
私がカレと付き合い始めた頃、「お父さんともお会いしたい」と希望してたんけど、
なぜかずっと会わせてもらえなかった。
少ししてから解かった事だが、T明は
私らの交際をよく思ってなかったらしくて、その理由が
「どうせすぐ終わるさ、金がねんだから」
って事だったんだて。
この言葉に含まれている事とはつまり、
金が無い男は女に相手にされない。
男と女ってのは金が一番重要な要素。
男は金がなきゃ女にふられる。
と、言っているわけで、
つまり、自分は金を稼いでなきゃヨメに離婚される
と言ってるわけで、つまり
ヨメの言っている事とピタリと一致するわけだ。

F江はその時以外にも、カネの事をよく話題にしていた。
私も直接言われた事がある
「まりちゃんだって、私にカネがなけりゃ
私とつきあってないでしょ?」って。
カネがあるから付き合うという人間関係が、
さも当然の事だとでもいうように。
かと思えば、
金をヒラヒラさせて「誰が私の介護をしてるれるんだい?」
と言って死んでいった、親戚のお金持ちの老婆を、
「お金でしか相手にしてもらえなかった、
寂しい気の毒な人だった」と言ってみたりもする。
聞いてるこっちは気がヘンになりそうだった。
もう、脳みそバーンだ。

ここまで話の中で、そういう両親に育てられた私の恋人が、
どうして、善良な人だといえるのか?
ってことになるんだけど、
それは、彼が、統合失調症だからだと言えるかもしれない。
統合失調症の人が時々、わけがわからなくなって、
無差別に殺人を犯しちゃったりするけど(この場合無罪)
統合失調症の人っていうのは、個人差はあれど、
なぜか善良でマジメで素直、性格のいい人が多いらしい。
あとは、カレが産まれ付き、物事を考えたり、
感じたりする能力が低かったからじゃないかと思う。
嫌なものは取り込まずに、優しさとか、
自分に好ましい物だけを取り込んで成長した。
彼はほとんどの事に傷つかない。気がつかない。考えない。
これは、カレを守ってるカレの才能でもあるが、
私には、最悪の作用を及ぼした。

日記を調べていくと、カレと付き合ってから2ヶ月で、
頭と体が重たくて動けなくなっていて、
原因はカレの母親だと記されている。
3ヶ月目には「限界だ、もう彼等とはやっていけない」
と記してある。その頃から、
「あっちの家に行きたくない。一人で行って来てほしい」
と彼に懇願していたのだが、
彼は、「頼むよ、一緒に行こうよ俺の家族なんだから」
と譲らなかった。
彼には、両親の抱えている問題も、
私が追い詰められてる事も認知できないから。

次回最終話





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最終更新日  2009年01月21日 02時15分39秒
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