カテゴリ:マンガ
今週末の目的はこの本を読むこと、といっても過言ではない。
人によっては過言にも程がある、と言い出すかもしれませんが。 ネコノビッチさんのブログに書いてあったのを見て、 いても立ってもいられなくなってしまったワケです。 ちょっと大袈裟かも。 いましろたかしの作品に精神・生活・根性・ワビサビ、 その他モロモロつまり全人格的に共鳴してしまう身としては、 今日本屋に行かずに何処へ行く?という状態でした。 そんな大絶賛&尊敬する漫画家なのですが、 この人の世界を味わえる人はおそらく少数派だと思います。 実際、全然売れてないし(^_^; ではどんな世界かというと、 何かよくわからないけどダメな男、 気合はあるけどダメな男、 やる気がないからダメな男、 根本的にダメな男、 とにかく情けない男、 そういった男達のお話です。 そういった登場人物が全く見事に、 奇跡のように昔の自分とその周りの人間達とソックリなのです。 ホントに自分が経験したかのように笑えます。 あるいは泣けます。 はたまた大きく頷いたりします。 青年マンガの金字塔と言っていいと思います。 いや、言わねばなるまい! という感じで、心底この人のファンなワケです。 よく分かりませんか。。 いや実際のところ読んでいただくしかないのですが。 逆に言うと、こんな人たちにはサッパリ分からないと思います。 ・セレブな人 ・センスのある人 ・まじめな公務員 ・いわゆる勝ち組 ・ユーミンが好き なるほど。 そうそう、言い忘れましたがこの本はマンガでなくエッセイです。 表紙には「グチ文学」とありますね。 ![]() というワケで、さっそく読みました。 読みました。。。 ネコノビッチさんの5/14の日記のイラスト通りになってしまいました。 http://nekonobitti.jugem.cc/?eid=810 いやぁぁ。。。素晴らしい。。。 ていうか、ヒドい。。 仕事がつまらない、張り合いがない、 なーんも思いつかないまま時間が過ぎていく、 といった言葉が随所に出てきます。 精神的なものだけでなく、緑内障だの結石だの、 ハゲてきただの、物凄いマイナス思考。 これほど後ろ向きのエッセイが、かつて果たしてあったろうか? いや、無い(反語) この地獄が一回転して天国になったようなやるせなさ、 さらに戻って地獄になったような物悲しさ。 さすがです。 こう書くとあまりいい印象を持たない人もいるかもしれません。 しかし、いいことなんてほとんど無い人生、 まったく無いとは言わないけれど、 少なくとも「成功」とは反対の人生を歩いてきた身としては、 限りないシンパシーを感じてしまうのです。 巷に溢れるテレビドラマやお笑いより、 ウソ臭いスピリチュアルやオカルトより、 ブランド品や高級車やデイトレードや都心マンションより、 絶対的に「いましろ世界」に近い所に私はいるのです。 今はごく普通の生活をしているので、 あまり底辺生活をアピール(?)は出来ませんが、 精神的な足場は確実にそこにあります。 いましろ先生にはこのまま、しぶとくずっとマンガを、 あるいはエッセイを発表し続けて欲しい。 何にもできないけれど、応援しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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