2009/07/05(日)01:14
山に行かねば
以前、雑誌か何かに記事が載っていたので読もうと思いつつ、
うっかり忘れていたマンガを読んだのです。
それが先週。
そしたらヒジョ~に面白かったので、
原作の小説も買ってきて読んでしまいました。
それが今週、今日読了。
「孤高の人」
私もタイトルくらいは知っていましたが、
読んだ事はありませんでした。
まずはマンガから。
いやコレ、面白いです。
ストーリーに、コマ割りに、緊張感があります。
キャラも立っているし、絵もカッコイイ。
何より書き手の意気込みがビシビシ伝わってきます。
いい絵を、凄い絵を描いてやる!
という思いが、表情に、筋肉に、効果線に現れていて、
無口でほとんどしゃべらない人物が主人公とは思えない、
ダイナミックな流れのある作品になっています。
私は最近のマンガに疎いのですが、
こんな風に描ける漫画家がいたんですねえ。
いやいや嬉しい限りです。
まだ話は核心部へ入っていませんが、
これからどういう展開になるのか楽しみです。
新刊が待ち遠しい~~。
そういうワケで、原作を読まずにはいられなくなってしまったのです。
上下巻なのですが、あっちゅう間に読んでしまいました。
といっても赤川次郎や片岡義男のような、
30分で読み終わってしまうカル~~い話ではありません。
時代背景もありますが、ずっしりと重く濃い、
登場人物たちの息遣いが迫ってくる物語です。
面白いので集中してしまい、
気が付くと首が凝っているのでも~大変(^_^;
こんなじっくり小説を読んだのも久しぶりでした。
いやぁ堪能した。
さて、マンガと原作の違いですが、
主人公が無口、という点以外は全部違います(^_^)
時代も今だし、場所も登場人物も違うので、
ほとんどオリジナルに近いのでは。
(小説を「原案」としているのはそのせいか)
確かに大正~昭和にかけての話を今描いてもウケないと思うので、
恐らく正解でしょう。
山への時代背景もクライミングの技術も全然別だし。
そうなるとますます気になる今後の展開。
一体どういう話になっていくのでしょう。
原作者が途中で交代しているのが不安といえば不安ですが、
幸いなことに描き手のテンションは落ちていないようです。
このまま描き続けていって欲しいなあ。
いやあ楽しみ、期待です♪
しかしこうなると山に行きたくなってしょ~がない。
梅雨が明けたら出かけなければ。
どこへ行こうかな~。