ガードマンのつづる日常

2005/05/13(金)17:10

在日一・五世について

 鄭大均『在日・強制連行の神話』から  在日一・五世という表現があるそうだ。韓国で生まれ、家族と一緒に渡日。日本で教育を受けて育った世代だという。韓国生まれ、日本育ち。  この人たちが親に代わって語り部となった。  『朝鮮人強制連行の記録』を書いた朴慶植はこの一・五世である。 1922年、慶尚北道で生まれる。7歳のとき渡日。 「私の両親は1929年、故郷での百姓生活が苦しくなって日本に渡り、九州大分県の片田舎で小作農をしてやっと暮らしをたてていた」 両親・弟・妹は戦後故郷「南朝鮮」に帰る。 彼はそのまま日本に残り、49年東洋大学文学部を卒業。 東京朝鮮中・高等学校教員を経て朝鮮大学校歴史地理部の教員となる。 彼の企画でできた書物。 『日本帝国主義の朝鮮支配上・下』青木書店/1973 『天皇制国家と在日朝鮮人』三一書房/1979 『解放後在日朝鮮人運動史』三一書房・全五巻/1975-76 『朝鮮問題資料叢書』アジア問題研究所・全16巻/1981-91 1998年、自宅近くで交通事故のため死亡。  晩年「在日同胞資料館」の設立を呼びかけた。  彼は組織に従順なタイプではなかったという。 *私の父は小学校6年の夏休みに沖縄から大阪に遊びにきた。そのまま大阪に居着いてしまった。学校は大阪の小学校を卒業して後2年高等小学校に進んだ。学費は大阪に居る沖縄出身の篤志家が出してくれたという。昭和初年頃でそれが普通だったという。  私は父が卒業した同じ小学校を卒業した。父は一世というより一・五世かもしれない。  韓国と沖縄の違いがあるが、後は同じような状況ではないかと、「在日論」を考えている。しかし、私と同じ観点・感想を持つ在日の人には出会ったことはない。

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