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テーマ:新ドラマどれ見ます?(977)
カテゴリ:映画を観たよ
2018年春シーズンのドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』を観終えた。タイトル長いね。 〇ストーリー 共亜火災保険に人事コンサルタントとして採用されていた椿眞子の目的は,彼女の実家であったホテル・アックスを廃業させたモンスターを成敗するためだった。ホテル・アックスの火災への損害補償を偽装により取りやめたのは,現社長の大沢と,当時調査会社の社長だった縣だった。だが縣は椿眞子と揉めた後に死体で発見され,さらに大沢は行方不明となってしまう。数々の不祥事がリークされ,株価も取引もロストしてしまった共亜火災保険は存続危機に陥るのだが・・・
ーーーーーーーーーーー 椿眞子を演じる菜々緒のドSっぷりと,佐藤勝利のホンワカ演技,さらに個人的には沖津先輩を演じる和田正人のねちゃねちゃした演技を見るために,このドラマを観ていた。 決して,菜々緒が回し蹴りする時の脚を凝視するために観ていたのではない。 ーーーーーーーーーーー ドラマを観終えて,どうしても不満が残ってしまった。 あちこちの部署に研修に行く主人公・斉藤を通じて,日本の会社の問題点を描き出す,という展開は,この脚本家の会社の認識がだいぶ古いことを除けば,面白かった。 ところが終盤は,それから離れて,上司・椿眞子の隠された過去,会社が行った不正についてのサスペンス要素にドラマの比重がシフトした。 つまり”お仕事で新しい発見をするドラマ”だったはずなのに,途中から”親の仇を突き止めるドラマ”に代わってしまっているのだ。 おかげで,なぜ斉藤の父親が会社にいたのか,縣に脅迫状を書いたのは誰か,会長秘書の柴崎は何をしたのか,なぜ大沢は普通の火災事故に偽装を指示したのか,椿眞子の父親の行方は・・・様々なサスペンスの伏線に対して回答していないか,回答しても不自然な内容のままだ。 社長が退陣して,後継者が人事部長とか日本でもアメリカでも,会社の経営能力を考えるとあり得ない。もうちょっと丁寧に脚本を練ってもらいたかった。 ーーーーーーーーーーー ところで斉藤も社長の友人の息子だし,伊東人事部長も会長の娘だし,この会社って縁故採用ばかりなのか?仮にも人事部門が主人公たちのいるところならば,誤解を招くような雇用状況については一定の説明があるべきだと思った。 結局はリアリティは考えてないドラマなのかな? まあ,回し蹴りを楽しみに観ていた者は文句を言うべきではないのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.06.18 21:28:44
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