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昨夜私は大阪城の夜桜を楽しんできました。 IMPビル、ツイン21などビルのすぐ横にあんなきれいな場所があるとは 長年大阪に住みながら知らなかった・・・・小さな大発見でした。 さて、今日は本の紹介です。 ☆稲盛和夫の実学 著者 稲盛和夫 日経ビジネス文庫 524円+税 京セラの稲盛和夫さんが1998年にバブル崩壊後いっこうに経済がよくならない 時、経営者は何をすれば良いのか、儲けとは、お金とは何なのかを書かれた本です。 技術者で経理のことが全く解らない著者が、会計についての疑問を経理に徹底的に 質問していくところは運送屋が運行の効率だけでは、会社はやっていけない事を学びました。 正しい計算のおかしな経理、誰のための経理、制度が完璧でも魂を込めなければ意味の無い経営について気付きの多い内容でした。 バブルが崩壊しても京セラのような強い会社はいっぱいあります、商品力や技術力などが注目されますが、実は稲盛さんのような経営哲学、経営方針が不況に負けないのだと思いました。「会計がわからんで経営ができるか」と自分で作り上げられた会計原則はすばらしいです。会社の苦しみを簡単に知ることができるのです。 ○感動した言葉。 ・「それでは答えにならない。経営者が知りたい事に答えられないような会計は意味がない」と納得がいくまで食い下がった(P24) ・原則原理に則って物事の本質を追求して、人間として何が正しいかで判断する。 (P26) 京セラの経理部長は大変だったと思います。税法に照らしあわした正しい経理を してても、経営上おかしいと思う事は正しくないと質問されるのですから。 でも、税法自身国(納税)の為に作られたもの、稲盛さんの質問は正しいのです。 納税の為に作られた会計基準で会数字を評価しても現実とはかけ離れてます。 そこに気付く経営者が多いですが、では現状にあった会計基準を自分で作ろうした 稲盛さんは凄いです。 ・「一対一対応の原則」を守る事が不正を防ぎ、社内のモラルを高め、社員一人一人の会社に対する信頼を強くするのです。(P67) モノ・金・伝票が必ず一対一の対応を保つ、そしてそれを厳しく守るだけでなく 企業とその中で働く人間の行動を律していくことにより、罪(不正)から社員を守っていくのも経営だといわれてます。 何を頼りに経営していけばいいのか、拠り所になるのはいったい何か?考え抜いたすえに「人の心」を一番大切にすることにたどりつかれました。 よい採算制度があるから採算が上がるのではなく、現場の人たちが採算を上げようと思うから採算が上がるのですね。 経営は現場の人の思いを大切にする、その為にはトップの意思を浸透する環境をつくり、不正から社員をまもるシステムを作り、会社の現状を表す会計基準で会社を評価する。不況にに強い京セラの原点はここにあったのですね。 ☆稲盛和夫の実学 著者 稲盛和夫 日経ビジネス文庫 524円+税 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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