カテゴリ:中学受験
息子が埼玉で2校目に受験した学校の過去問を、うちは買っていなかった。
我が家は過去問フリークで、そのへんの書店となら勝負できるほど、 いろいろな学校の過去問を買い集めてある。 けれども、実際に出願した学校の過去問を買ってなかったなんて…。 このあたりのマヌケさが、我が家らしいところだ。 数ヶ月前から何度か、 「○○の過去問、買うでしょう?」と息子に投げかけたのだけれど、 その都度、 「説明会でもらった昨年度の問題が2回分あるから、それでいいかも」 と言う息子の言葉を、鵜呑みにしてしまっていた。 いよいよあさっては受験、という日。 夜、帰宅した私に息子は不安を訴えた。 2回分の過去問やっただけで、受かると思う? やっぱり買っておけばよかったね。 みんなは何年分もの過去問をやって来るんだもんね… 過去問が欲しいの?と聞くと、元気なく頷く息子。 受験直前になり、不安が増したようだ。 今になって言うのか、あんたは(-_-;) この時点で、すでに7時を過ぎていた。 私は、コートを着たままパソコンに飛びついた。 家の近くの、過去問を扱っていそうな書店を検索し、 片端から電話をかけて問い合わせる。 見つけたら、ただちに自転車に乗って買いに行くつもりだった。 不安要因は、ひとつでも消してあげたいと思うのが親心。 しかし、欲しい時になかなか見つからないのが、志望校の過去問なのだ。 数え切れないほどの書店に問い合わせたが、 目当ての学校の過去問を置いている店は、とうとう見つからなかった。 なかったんなら、しょうがないよね。 もらってきた2回分をもう一度やってみるよ。 明日? 明日はもう買わなくていいよ。 一晩だけのために買うのは、もったいないから。 と、息子は言った。 受験しない学校の過去問がズラッと並ぶ書棚を、 恨めしい思いで眺める私。 翌日、仕事の帰りに職場の近くの書店に寄ってみた。 あった・・・。 迷わず買って帰った。 息子に見せると、 「あったの?じゃ、すぐやってみる。」 と、過去問を大事そうに胸に抱えて、自室にこもった。 翌日。 試験が終わったあと、息子が言った。 この過去問、一日しか使わなくてもったいなかったね。 ぼく、受験がぜんぶ終わったら、 この過去問をみんなやってみるよ。 せっかく買ったんだからさ。 こんなことを言ったことも、 きっと彼は忘れてしまうのだろう。 受験が終わったら・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月21日 14時22分15秒
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