カテゴリ:中学受験
ぼく、もし第一志望に落ちたとするでしょ。
そのあとで、もしも繰上げ合格になったとしてもね、 ぼくは入学しないからね。 繰上げってことは、 ビリの成績で入学するってことでしょ。 そんなの、嫌だから。 息子が先日、こう言った。 本人がそう思っているのなら、その意思を尊重してあげようと思う。 けれども私は、繰上げだろうが補欠だろうが、 合格は合格だと思っている。 恥じることも、後ろめたい思いを持つ必要もない、 堂々と胸を張って入学式に向かうべきだと思うのだけれど。 ☆ ☆ ☆ ☆ きょう、息子と学童が一緒だった子のお母さんと会って、立ち話をした。 彼女のお子さんは、昨年の受験終了組である。 「ねぇ、聞いてよ!」 と、彼女は今月入試が行われた某難関校の名前を挙げ、 「知り合いのお子さんが、○○に受かったのよ」 と言う。 おめでたい話なのかと思いきや、どうやらそうでもないらしい。 「でもねぇ、その子ねぇ、YTで【B】だったのよ。どう思う!?」 どう思う?って・・・ 素晴らしいことじゃないの、よく頑張ったね。 ・・・と、私は言いたかったけれど、彼女の剣幕に言葉を呑んだ。 「Bだった子がまぐれで○○に入ったって、 やっていけないわよねぇ! ついて行くだけで絶対に大変よぉ。 どうするつもりなのかしら?」 論点がようやく読めた。 さほど成績の良くなかった子が、「まぐれ」で難関に合格したところで、 入学して無事にやっていけるものか、ということが言いたいらしい。 そうだろうか? 中学受験生は、まだ、たったの12歳。 これから先、学力がどのような伸び方をするかは、果てしなく未知数であるに違いない。 入試時点での成績や、受験前の偏差値、 さらに言えば、最後のYT組分けテストの成績などが、 その子の中高6年間の学力を決めるなんていうこと、あるはずがない。 現在中1である彼女のお子さんは、 第一志望だった難関校が残念な結果となり、 その下のランクの私立中に通っていることを思い出した。 実に悔しそうに話すその表情を見ていて、 なんだか私の方が切なくなってしまった。 思い通りの結果が出なかった受験が、一年たった今も、 心に澱を残しているのだろうか・・・。 ちなみに、彼女の高校生のご長男は、 数年前に難関中学に落ちたものの、 その後繰り上げとなり、入学していた。 今の彼女に、 うちの息子が先日言っていたあの言葉なんかをお聞かせしたら、 きっともっと怒っちゃうだろうな・・・・ ・・・などと考えつつ、私は急ぎ足でスーパーを出た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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