2017/07/10(月)18:43
陳家溝訪問、歴史の中に入り伝える人達
上海で太極拳を指導する、陳氏太極拳養芯会の総師範、塚本より。
洛陽・陳家溝訪問、2017年6月の模様
ちなみに、この写真は王家の生徒さんに取ってもらいました。奇跡の一枚です。
師伯からは「もうちょっと頑張ると、凄いかも」と言う風な評価を頂いて天狗になりかけた大刀です。えへん!!6kgなので私の大刀よりちょっと重たい。
さてと。
私の師は王雁洛陽派の鄭旭東であり沈振軍師娘。通常であればここで関係終了となるのが現代的だと思います。もう伝人になっているし、面倒な挨拶は普通はしないみたい。
でも、私は積極的に各親戚筋に挨拶をするのです。
なぜか!
通常、中国武術を学ぼうと思った後、教室に通って技術を学び、人によっては中国に研修や留学に来ると思います。本場の良い先生について一生懸命練習すれば、普通の練習者よりも上手になって当然だと思います。
私は、上手になる事より、色々な事を知り、体験し、次に伝えたいと途中から考えを変えたのです。何しろ、才能が無いのですが、どうやら関係を作ったり体験したりする才能や運は恵まれているようだし。
500年の歴史を持つ武術。文化として歴史として学ばない事には本当の意味は解らないと師伯は何度も繰り返します。私がベースにしている洛陽は春秋戦国を経てから考えても悠に2000年の歴史を誇っているし、その歴史の長さが今も息づいています。そういう歴史的背景を背負った文化や生活を基礎として成り立っているのが中国武術であり、陳氏太極拳です。
陳氏太極拳は明代末期の武将であった陳王庭が家伝の武術と様々な技術を併せ、孫氏の兵法にのっとって 村の人間達が兵隊崩れや盗賊団から家族や財産を守り且つ健康も同時に養う技術として編み出したものです。
その技術を学び、理解していく事は古の人々と対話する事だと私は考えているのです。
そうです、正に漫画の世界に自分もいる!と言うように。
であれば、折ある毎に親戚筋に挨拶ができる立場はありがたく、友人達との対話はいつも楽しい。それを私の周りに集う人達に伝えていきたいのです。
とまあ、15年修業して、だいぶん伝人らしくなってきたかなあ・・・と自画自賛!
******************************************
太極拳にご興味のある方は養芯会HPまでご連絡ください。
映像はこんな感じです。
太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。
平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。
写真は陳家の名門王雁一族の次世代と養芯会の登場ポーズです。
名門の家でこんなことが出来るのは養芯会だけ!!・・・・かな?