陳氏太極拳、と、そんな生活

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  名門、王雁一族との交流合宿

  上海で太極拳を指導する養芯会の塚本より、太極拳と陳家溝レポート。１１月２０日、普段は５時ごろに目が覚めて練習をしたり家事をしたりの生活なのですが、この日は８時近くにジワジワと目が覚めました。あ、朝ご飯を食べに行かなくちゃ・・・・・と思い、近所の市場通りへ移動。モソモソご飯を食べている途中、はたと気が付きました。しまった、もう飛行機がついちゃうよ！！上海発の飛行機は７時発～洛陽９時１５分着。武術館からは車で約５分で空港まで移動できますが、すでに時間は８時５０分。走って武術館へ戻り、車を出してもらいました。私が初めて洛陽に来た１０数年前は降りて最初に見た人と車以外の動くものは羊だったあのころとは違い、無駄にデカい空港になってしまいました。コンクリートたくさん使ってます！生徒さん一行が降りてきた時間が９時半くらい。チャーターしたバスが多少遅れましたが、それでも９時５０分に出発して１１時半には陳家溝着です。普通に考えると、鄭州から温県を経由して陳家溝に入る方が良いかと見えます。ですが、鄭州空港からでは温県行きのバスは無く、タクシーで直行もしくはチャーターバス・この場合３～４時間。コストを考えて鄭州駅に移動して長距離バス～温県～陳家溝だと５時間強。日本から陳家溝に向かう場合であっても中国国内からの移動であっても、もし飛行機が洛陽につくのであれば、洛陽から陳家溝に向かった方が早い。ちなみに私達の場合、朝７時発で１１時半に陳家溝に付く（飛行機１時間半、バス１時間半＋余剰時間）ので、３時間半での移動となります。北京経由でも同様です。もし、新幹線で洛陽新駅を利用した場合も、チャーターで移動すればそこから２時間程で陳家溝です。と言うわけで、私のベースである洛陽の武術館はすごく便利なのだ。さて、一行は中国でビジネスマンとして八面六臂に動き回っている人達なので、バスに乗るや「まずは食料を」となり、道すがらの食堂で焼きパンを購入し、２日間の作戦と太極拳の歴史などを考察しつつ、外を眺めます。何しろ黄河のほとり、地方都市からも更に外れた地域です。荒野を抜け、農村地帯を抜け、工場地帯を抜け、更に農村を抜けると、陳家溝の名前の由来となった　　大きな溝　の跡、現在の陳家溝の大通りに差し掛かります。そこで、更に祭壇にお供えするリンゴを５ｋｇほど購入しました。既に紅包、お土産のセットなどは用意していますが、祭壇へお供えも大事です。陳家溝の目貫通りから徒歩５分ほどで王雁武術館に到着です。荷を解いて、各位着替えてから祭壇に礼をし、王雁武術館館長・王一族の長と諸先輩に挨拶。その後は、外で歓談しながら各位、技術を軽く発表して交流です。続きます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。映像はこんな感じです。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.12.02

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  名門、王一族との交流合宿

  上海で太極拳を指導する養芯会の塚本より、太極拳と文化レポートです。すいません、アップが遅れていました。何しろ、忙しかったのです。理由は後々発表できますが、何しろ大変でした。毎年、春と秋に合宿を洛陽～陳家溝で行ってきましたが、今年は最初から陳家溝に行こうという企画。参加者がいつもの半分と少なくなりましたが、その分、私の通訳は楽かな♬と期待したのは内緒です。全然楽ではなかった・・・・ルートは上海から洛陽に飛行機で入り、翌日の便で到着する生徒さん達とチャーターしたバスで移動。先行して洛陽入りの理由は、陳家溝に入る前に練習内容や行動手順などを師娘（私の恩師の奥様・実質この方から最初は指導を受けていました。達人であり、名士の一人です）と確認、調整するため。。。。。だったのですが、師娘が緊急の用事で動けなくなり、合宿初日は私単独で横につくことになってしまいました。普段の洛陽合宿であれば「地元」なのですが、今回の陳家溝の訪問先は「本家筋」「名門・王雁武術館」です。王雁は旧四大金剛の一角であり、陳家本家の外戚に当たります。当代の長・王長江師伯とは既に面識もあり、ちょっと仲良くなった気もしますが、それでもやはり緊張します。何しろ、「中原伝統文化太極拳５００年の重鎮」の家に日本人の生徒を引き連れての訪問。コンバーターになる中国人の鄭一門が初日に同席しません。旅行社や何かの企画に乗っているわけではなく、私自身が私の分家一流を率いての訪問ですので、万が一にも粗相はできません。一人の時は多少のポカもOKなのですが。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう一つの目的が、１０年間音信不通だった、旧友・王穎霞との再会の為。中国国画院から優秀書画家栄誉の称号を受けたほか、様々な団体の首席、副主席などを務め、これまでにも各地の展覧会で賞を取るなどの「リアルで偉大な文化人」なのです。普段はボケっとしたおばちゃんなのですが、彼女の事、私大好きなのです。絵がどれも暖かいのです。書にも優れていて賞を取り巻くっており、絵画は水墨画から硬筆画（鉛筆ではなく、細かい毛筆で丹念に描く）等、様々な技法を有しています。なんでも、私が洛陽を離れてからドンドン忙しくなり、各地で発掘された壁画の復元、大作の依頼などに追われていったそうです。近年は北京のお金持ち達に招かれて別荘を転々とする優雅な毎日だった模様。元々、博物館の館員だったのが退職したら伸び伸び楽しんでいるそうです。このおば様、もとい、王先生を訪ねた理由は、彼女に「陳氏太極拳養芯会」の印を掘っていただくため。彼女は印の作成でも名を成していて、旧書体且つ古式にのっとったレイアウトと作成技法を有している名人なのです。ちなみに、私の文化上での承認印も彼女に作っていただいています。で、空港到着後、陳氏太極拳王家洛陽派鄭氏武術館へ。そのまま、羊肉スープのきしめんを食べる。牛肉スープをごちそうされる。もう苦しいっ！旧市街「老城」へ移動。書画の道具や不足する武器の素材（槍にする木の棒とか。このように書くとちょっと怪しげですが・・・・）を探しました。洛陽は古都であり、上海などよりも中国伝統文化の素材を手に入れるのが極めて容易なのです。とまあ、散策中に思わぬ再開がありました。私が洛陽で学校の先生をしながら修業していた時代、ほぼ週一で遊びに行っていたCD屋さんが健在だったのです。当時はインターネットも定額制の電話回線、当然ながらYOUTUBEだの音楽ダウンロードなどの時代ではありません。このお店は比較的私好みの「ロック」のCDを販売していた上に、視聴OKだったのです。時は流れ、今どきのネット社会では押し流されているかと思いきや！！！なんでも、専門的と言うか、マニアックな作品はネットでは見られないし、爺さん婆さんはデカい画面でのんびり見たいのだそうです。中国式浪曲とか戯曲、京劇、豫劇などを。専門コーナーがあって、爺さん達が友達を連れてひっきりなしに買いに来るそうです。実際私が雑談している時もお客さんが途絶えず、忙しそうでした。そうすると、若いお客さんも来るんですね。。。。。店主の奥さんと親戚の小娘がまったく年取ってなくて驚きました。が、「ちょっとあんた、年取んないねー」と逆に言われましたが。この辺りはイスラム系中国人「回族」の集落があるのですが、なぜだか、キリスト教の協会があったりして。ここから５００ｍ離れず、イスラムのモスクがあるのでちょっと驚き。以前は気づきませんでした。一応観光地でもあるのですが、実際ここに来る人の多くは地元の人です。毎日が縁日な。以前は目にしなかったお菓子やゲテモノな串焼き等。そして、約束の時間、王先生と再会！！！印のお願いをしたら、寸志でOKと言われて困りました。この先生の作品は桁が違うのです。その上、上記の書をプレゼントすると言われてさらに困りました。さすがにお断りしましたが、別の絵が気に入って購入させていただきました。印の方は「ちょっと忙しいけど、いつまでこっちにいるの？」と聞かれた後・・・・・・「何としても１週間で仕上げる。手渡しする。」と言われて感激です。その後、呉輝紅兄弟子の家に行き、しばらく雑談。明日の準備があるので早めに武術館へ引き上げました。ここから１週間、かなりのボリュームな内容になります。現在私は技術と歴史等についてまとめています。私の技術や関係を養芯会が引き継ぎ、更に外とつながっていこうと現在準備中です。せっかくの素敵な文化技芸です。独り占めではバチがあたりますから。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。映像はこんな感じです。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.12.01

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  アジア文化交流会月光

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。私が「こんな感じで文化って繋がっているんだよね」と言う一言から「よし、じゃあやってみましょうよ、私も学生達に見せてあげたい」と言う養芯会所属の高校教諭が中心になって伝統文化のイベントが開かれました。・・・・・・・すでに一月以上たってしまいました。高校の先生と私のタッグで準備を進めますが、何しろ素人です。次第に協力者も増えていきましたが、準備や進行がズブズブで、冷や汗ものの本番でした。しかし、結果200名の観客を集め、ステージも大成功でした。そもそも、出演者が全員「上海や日本の楽器もしくは舞踊」でラスボス級がそろったので、素晴らしくて当たり前と言えば当たり前。私も和太鼓の皆さんと出演しました。名付けて、　和響陳氏太極拳万華変化ステージ床がとても滑りやすかったため冷や冷やしましたが、ばっちり勤め上げました。アジア文化交流会月光映像も逐次アップされると思います。毎年開催して上海で一つの風物にするという目標があるとのこと。私も協力を惜しみません。がんばろう。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。映像はこんな感じです。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。おまけつるつるの床ながら、二起脚、あまり高く飛んだつもりはなかったのですが、驚きの高度！！転ばなかったのが奇跡だ・・・・・

  2016.10.25

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、追記その２

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。今回はどんな感じで私や親戚筋の人たちが交流していたのかを紹介します。王師伯の武術館裏手は御廟になっています。住み込みの学生は朝５時半にはここで練習開始です。こっそり旧四大金剛・王雁の霊前で単鞭！王一族の跡取り。超かわいいです。私と戦隊ポーズをとるまでの関係を構築！！おお奥様（おばあちゃん）の作るご飯は最高においしい。茄子とピーマンをごっそりお土産でもらっちゃいました！！将棋をさしたりトランプをしたり。私は加わりません。もう、中国語脳が動かない時間ですので。他にも、学生さんたちと交流している写真があったはずなのですが、PC飛んだあとからどこにいったかわかりません。でも、いい写真が残ってました。「みなさん、ガッツポーズで写真撮りましょう！！」「なんだそれは？」「こうです。右手を高々と点に突き刺すように！！！」「？？よくわからん。何の意味があるのだ？」「かっこいいんですよ！！」「・・・・・・・・・・・・・塚本さん、あんた一番前にいけよ！！」というわけで、恐れ多くも師伯や先輩を差し置き、一番前での記念撮影となりました。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。映像はこんな感じです。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.09.28

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流　おまけの回

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。今回はどんな感じで私や親戚筋の人たちが交流していたのかを紹介します。２週に一度ほど、市が立つようです。バスや車で温県までの移動も便利になりましたが、それでもこの市は皆の楽しみの様です。兄弟子、目立ってます。そりゃそうか。現在の陳家溝にある武術教室の中心である陳小星さんの武術学校、その横の壁です。代表弟子の各位に通り名がつけられています。李師叔の武術学校は陳家溝から車で１０分。超保鎮からさらに北です。そして超保鎮ほんとは保の下に土がつく。この地域で陳家の外戚がフーレイジャーというのを編み出したらしい。まあ、隣村なのですが、現在はこちらの方が実質開けています。銀行やらスーパーやら商業施設・レストランが充実している通りです。そこで私が買い付けている甕だし白酒（スピリッツ）のお店。３５度とかは低アルコールで、ちょっとこれは！というのは７０度以上です。もちろん、私には無理です。そして、ここから陳家溝。バイクに乗るのは兄弟子。左に見える建物が記念館。兄弟子が研修に来ていた別派の偉い人の家の隣にはタイキョク幼稚園が！！！夜の陳家溝ドラマの撮影の為に急増した庭園撮影現場は蚊が多くて二度と行きたくないっ！羊さん、トウモロコシのがらを食べます。なぜ師伯と師叔はカメラに目線をくれないんだーと、まあ、もっとたくさんあるのでおまけは続きます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.09.27

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その９

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。先月の月光２０１６の開演直前にPCが壊れ、データが飛び、作業が止まってしまいました。復旧しましたのであらためまして、陳氏太極拳と、そんな生活　復活であります。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。今回の内容は前々回に引き続いて、陳家溝の名士の紹介です。　日本で有名なのは四大金剛と呼ばれる人達とそのグループだと思います。早い段階で陳家の外交代表となり、政府筋と組んで内外に太極拳を広めた功労者達です。掌門の陳小旺さん、武闘派の王西安さんなど傑物ぞろいで、一遺族そろって武術で身を立てた人ばかりです。大会系の人たちともつながりが強く、国際大会なども一族が仕切っていますので、日本の皆さんにもなじみの深い名前が多いと思います。　私はどちらかというと、現四大金剛派ではない人達のお世話になってきました。日本では情報少ないと思います。前回の王雁派とかは皆さん知らない人のほうが多かったと思います。　今回ご紹介するのは、李一族の長、李天祥先生。私にとっては師叔にあたり、王長江師伯とは親戚筋、私の師父・師娘とは兄弟分です。　もう、何度も会っているのですが、陳家の中でも武闘派であり、様々な件で前に出る「バウンサー」的な存在であるというのを聞いたのは数年前。だって、いつもは普通のおじさんで、まったく武術家っぽくないんですもの。　李師叔自身、大物が動く時に脇を固める役を受けるのはしばしばですが、近年では一族が大手企業社長の直属ボディーガードとして名を馳せています。日本でも有名な巨大企業のあれです。　李師叔の息子さんは散打の全国チャンプです。近日、映像を公開しますが、すごいです。私と術理の系統が一緒ですが、威力がまったく彼のほうが上です。・・・・・・が、お父さんの李天祥師叔の方がすごいというか、次元が違いました。ただ、いつもカメラに目線をくれないのについては、お父さん！！一族がやっと重い腰をあげ、ようやく武術館を興すことになったのですが、目標はどうやら国際武術館で、「試合」を目標に若者を鍛える専門学校にする様です。既に、１００名近い学生がいて、ガリガリ練習していました。この一家とも個人的に仲が良く、チャンプとはWechat等でニヤニヤ交流しております。　師父と師伯との関係があるので、直接教わる機会がなかなかありません。礼節と義理を重んじる人なので、筋が通らないと私の「伝人」である立場をおもんばかってくださります。その辺をフランクにしてほしい！！とも思いますが、所々で重要な口伝がいただけるので、非常にありがたいです。養芯会には学校の先生をしている人が数名いるので、いつか学校どうしで交流できると素敵かな？と思ったりしております。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.09.26

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  月光2016

  うっかりしていました。あす開催です！！学生と教職員は無料です。皆様、是非どうぞ。詳しくはhttp://www.c-sqr.net/c/cs74181/をご覧ください。夏は神を鍛える >>

  2016.09.10

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その８

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。王雁派・王雁太極拳武術館　代表　王長江以下、しばらく敬称略です。王長江は６歳より祖父の王雁より陳氏太極拳を学ぶ。王雁は旧四大金剛の一人で、別称：神靠铁捋王。当時はまだ中国は貧しい時代だったので、王長江のおとうさんは拳の路よりも家族を養う事を選んだそうです。６歳の頃から約３０年強、技を磨き、現在は王雁武術館を構えています。王雁派の長です。陳家溝記念館から徒歩１０分。川を越えて周囲をお廟に囲まれた３階建ての武術館です。王雁は陳家名門の外戚。現在も王長江一派は名門の一族として威厳のある。。。。。威厳も貫禄も十分なのです。同時に、スゴク皆さん優しい。フランク。ぜんぜん威張らない。朝は５時半くらいから学生達の練習が始まりますが、当然王師伯は先に起きています。学生はレベルにばらつきが当然あるので、グループごとに指導したり、個々に呼んだり、高弟に任せたりと、午前、夕方、深夜と練習中は穏やかながらずっと目を光らせています。特筆するところは、１００名以上の学生すべてに伝人の手が伸びている事。さながらチェーン展開している教室では外から来た『武術学校卒』の教員に任せる事がまかり通て来た現代において、素晴らしい人柄です。武名と人柄を聞きつけ、他の有名武術学校から移籍して来る学生、遠く地方から定期的に練習に訪れる学生も少なくありません。練習以外の時間は『ほんとに一派のボス？？』と言うくらい気さくな人です。普段の表情で怒ったところや声を張り上げて注意するところを見た事がありません。自然と学徒達は休憩の時も師伯の元に集まり、トランプをしたり雑談をしたり、いつも賑やかです。もとい！練習中にイタズラに来る孫達には容赦なく叱責の声を出します。その後振り向いてニコニコしてますけど。書いていたら、また遊びに行きたくなりました！（練習もします。）＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.30

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その７

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。朝昼晩、良いモノ食べているので、気持ちも晴れやかです。しかし、前回と近日起こった様々な出来事での助力。更には私達の後見に立ってくれているお礼を兼ねて、一門郎党と親戚筋を引き連れて、夜の野外レストランに繰り出しました。モブ席（失礼！）高等練習生の席です。中ボス～ラスボスの席。何と私もここの席です。ピースサインをしている上機嫌なのが兄弟子・李健ついでピエール李一門を率いる李天祥師叔李天祥師叔の息子で散打全国チャンプ王一門高弟王長江の側近王一門の長王長江王一門の高弟テーブルに料理が乗りきらないハードな内容を話し合う両師兄各地でバウンサーを務めて来た李天祥師叔伝統派の重鎮王長江師伯楽しかったです。でも、練習疲れで途中で眠くなって大変でした。次回は上記　王一門と李一門の紹介です。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.18

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その６

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。練習時間の基本は朝と夜。私の修業時代と同じです。当時は暑いとかではなく、出勤時間に合わせる形でしたが。御昼ごはんの後、夕方の練習開始まで、昼寝をするのも良いです。しかし、兄弟子は自身が運営する団体の広告やら指示事項のチェックやらで時間を使います。私は、買出しに。何しろ、嘗ての修業の拠点が洛陽。陳家溝には師父のお使いや何かの用事で来た程度です。と言うか、泊まり込みで練習すると言うのを避けていたので、今回は周辺の商店やら色々を確認する作業になりました。そもそも、陳家溝は数年前まで、道路の舗装も記念館周辺以外は無い！くらいだったのが、現在は村おこしなテーマパークになりたい感じで、逆に私は道に迷ってしまいます。小さな雑貨屋さんは点在していますが、本格的な買い物になると、スーパーを探さないといかんです。ですが、地域の人達が本格的にお買い物に赴くには２つのパターンが有る模様です。一つが定期的にある夜市もう一つが趙保鎮通り。夜市の模様はこんな感じです。陳家で恐らく次代の掌門になるであろう人の教室、その前の通りを５００ｍ位にわたって市が立ちます。買うべきものはあまりない？　　いえいえ、お土産買っちゃいました！！趙保鎮は忽雷架を生んだ場所らしいです。漫画によると。現在は商店街です。この近くに地元の人達の家々や私の後見人である李天祥の武術学校があります。甕だしの白酒（焼酎・５０度以上）を養芯会へのお土産に大量購入。陳家溝には幼稚園も有ったり、現在の国際大会を仕切る教室の横には弩デカイ看板が有ったり。村おこしの為に会社登録しているらしいなど。とまあ、こんなことを探索する為に、王長江代表のお嬢さんに電動バイクを借りて灼熱の中原をつっぱしたのです。ポーズをとったら、何時もはクールな兄弟子も同調。とまあ、楽しみはどこにでもあると言う事ですね。いたる処青山アリ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.12

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その5

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。武術館には近所から通う学徒もいれば、外地から泊りがけで来る学徒もいます。王雁武術館は中庭、雷台、武術館棟一階練習場、一階宿舎室、二階～三階宿舎室、シャワー室５カ所、厨房棟となっています。学徒達、早朝の合同練習では武術館の外で身体を動かします。王長江代表の直接指導が入る以外は、指名されたリーダーのペースで一斉に動きます。とまあ、練習の流れはこんな形でスタート。早朝練習が終わると、住み込みの学徒は朝食になります。３食とも、大体は外でとる事になります。外、と言うのは厨房棟の横・・・・大手門前です。これは手打ちの　Hui麺　トマトソース味。郷土料理です。目茶目茶おいしかった。イイトシして、めちゃめちゃと言うのも何だか良くないですが、食べ終わっての感想はそんな感じです。大鍋で出てきて、銘々がよそって食べる、この麺の様なパターン。大皿が沢山出てきて、主食がマントウと呼ばれる具の無い蒸し饅頭と御粥。若しくは御飯。イメージで言えば、お相撲さんのチャンコですね。違う所は弟子の位は関係なく、皆で仲良く食べる処。先日も書きましたが、陳家溝は中国中原の由緒正しい農村地帯です。従って、頂く食材でお野菜は全て取り立ての現地調達。季節の野菜です。味も香りも全く違います。郷土の野草で作ったお惣菜も出てきて、たまりません。上海では絶対に食べられない、力強い自然の恵みをいただきました。まかない。。。。。と言うか、お食事作る係は王長江代表の奥様かお嬢様。凄く優しいのです。料理がとても上手。隣に新しい近代的なホームキッチンを設営したにもかかわらず、昔から使っている厨房で調理するところがニクイ♪大手門、と書く理由は、門高さ３メートルあり、そのままコンクリートで敷地を覆う形状になっています。鉄の扉で、休息時には閂を掛けます。大げさに言うと、襲撃に備えている？とまあ、伝統的な門構えと言う事の様です。この門のところでご飯を食べたり団らんをします。上の写真はお嬢様のお誕生日に親戚が集まってケーキを食べている処。久しぶりにケーキを食べました。フルーツ一杯で美味しかった。お食事以外では、こんな感じで将棋をしたり、夜もトランプで遊んだりと、多機能です。ちなみに、スイカを食べ、トランプに興じる横では練習を続ける学徒（この時間は高レベルの入門者）がもくもくと動いています。スイカももぐもぐ。武術館でのお食事と交流についてでした。・・・・・・・王長江代表、すっごく偉い人なのに、学徒に対してフランクすぎます。超親切。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊これが基本の練習サイクルになります。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.08

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その４

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日～２９日まで、陳家溝で技術のブラッシュアップと次の段階に進む練習。それと、親戚筋への仁義の為に滞在してまいりました。夜３０度、昼４０度。暑い、、、、、と言うよりも、焼けます。身体が。到着初日も、相当な暑さで参りましたが、汗をかかない事には練習になりません。動いて即、シャツを絞るほどの汗が出ます。たぶん、午前午後の練習で５００ｍｌ毎の発汗があるとおもってしまいます。ですので、練習は朝と夕方。私は早朝６時に練習を始めましたが、他の人で早い人は５時半くらいから始めている様です。朝食をとって、１０時くらいまで練習。それから休憩をとり、昼食をとって、休憩して５時くらいから練習再開です。私は大体８時くらいには練習終了。おっさんなので。人によっては１０時くらいまで練習する人もいるし、仕事を終えて、８時くらいに練習を始める人もいるので、武術館が閉まる時間は１２時くらい。これが基本の練習サイクルになります。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.06

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その３

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届けしております。７月２３日１１時王雁太極拳武術館に到着。王長江師伯と一門の高弟に挨拶。少し遅れて李天祥師叔が到着。その後、トップ会談がされているのですが、何しろ暑い。４０度近くまで気温が上がっているのですが、日陰で座る程度なので、上海でたるんでしまったワタシには悶絶レベルの苦しさです。しかも、直前まで乗り継ぎ１３時間程だったので、身体が参っています。これはイカン！と思って日向を選んで練習３０分。汗がだらっだらに出て、スイカをひたすら食べて回復しました。その後は兄弟子達と部屋で会談をした後、呉兄弟子一行は洛陽に帰り、私とピエールはスーパーへ買出しに。ビール、御菓子、タバコ、コーヒー、簡単な食料品や日用雑貨を買い込みました。しかし、武術館へ戻る路がちょっとあり得ない暑さでたいへんでした。２３日から３９日まで、休日なしの午前午後合計５時間ほどの強化練習となりました。練習内容については具体的に書けませんし、読んで面白いものでは無いので割愛します。ですが、ここからは武術館での生活、中国農村地区の暮らしぶり、陳家溝の風景、、、等をレポートしていきます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.04

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その２

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。陳家溝での強化キャンプと交流会の模様をお届け。８月１日から陳家溝では世界大会が開かれています。が、私にはまったく関係ない。そもそも、表演用の練習はしていないし、対打練習にも興味が無い。健康と体力増強の為の練習が中心だし。私が陳家溝に到着したのは御昼前の１１時。場所は四大金剛の子孫が護る王雁太極拳武術館。温県からは車で約１５分。陳氏太極拳記念館から徒歩１５分。陳長興の家から徒歩５分強。ところで、陳氏太極拳を生んだ陳家溝ですが、記念館の通りと陳長興の旧家～陳小星（掌門陳小旺の弟さんで陳自強のお父さん）の大きな教室を通る大通り～小さなスーパーを結ぶ通り以外には商店や何らかのサービスを行う店は無い。そのまままっすぐ進むと王戦軍の武術館が有ります。ただし、周りには畑です。もう、練習するしかない！！と言う環境。政府系の北側に建物と隣接する集落を外れると一面の畑・田んぼになります。今はネットが有るのでまだよいですが、インフラ一つとっても、海外カードのATMは無い。従って、外国人向けの何か落ち着ける処は無い。マクドナルドって何？？と言っても言い過ぎにはならん位なものです。もっとも、だからこそ練習に専念できるし、中国・中原の生活を楽しむ事が出来るのですが・・・・見よ！この青空を！！車は進み、王長江師伯が束ねる王雁太極拳武術館に到着しました。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.08.03

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  陳家溝で強化訓練と各派との交流、その１

  上海で太極拳を指導中、養芯会の塚本より。６月～各種のイベントをこなすと同時に、７月の終盤からの強化合宿に向けて、７月は特に過度な練習を課してきました。一日の練習時間、４～５時間。スッゴクしている様に見えますが、朝２時間、昼１時間、夕方１時間少しすれば５時間弱にはなります。洛陽での修業時代は普通に毎日６時間の練習をして仕事にも出て残業もしていたのですが、現在の私には甚だキツカッタ。しかし、７月１５日あたりから体調が急激に上向き、且つ、動きの切れも目に見えて上昇。そうだ、練習って大事だね。と思いましたが、これを長期にわたってするには人生観を再構成しないとダメです。いい加減オーバー４０なので。さて、２２日の夜の便で上海を出て、早朝の鄭州に着く。そこからバスで２時間半の時間を掛けて温県と言う小さな町に着きます。温県の駅前の屋台で湖La湯を食べながら待つ事小一時間。迎えの車がやってきました。中には１５年前に共に修業をしてきた、呉さん、ピエールさんの両兄弟子。それと謎の人物が運転手です。後で彼とも凄く仲良くなるのですが、続きは明日。　題して、陳家溝、マジでなんもねぇ農村地帯であります！！・・・・ここに来るのは５回目くらいなのですが、写真の記録を真面目に撮るのは今回が初めて。なので、ばっちり私の印象操作が入ります！陳家溝の各位、怒らないでくださーい！！太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。ちなみに、これは前回使ったバスの写真です。

  2016.08.02

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• 切磋琢磨のチカラ

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会より。私の回顧碌と現在（２０１６年４月）のお話。当時の練習には　ピエールさん、呉さん、私、それと他の練習生が入っては辞め・・・・と言う状況でした。ピエールさんはフランス人で、元大手家電メーカーのフランス販売部長の地位をけって『自分の好きな道を仕事にしたい』と訪中。格闘技経験は空手等。呉さんは元軍人で、少林拳部門で連続チャンプを獲り、河南省軍部の散打大会で準優勝・軍部の武術教練も務めた事のあるツワモノ。でも、退役後に着いた仕事で身体を壊し失った武力とは違うチカラを求めて練習していました。ちなみに病名は糖尿病。原因はホテルの支配人をしていた時に接待の朝昼晩です。私は元は空手をやっていましたが、当然そんな力は残っていません。おちょこ一杯の御飯を食べるのがやっと。食べても痙攣が起きるし、でも、食べなきゃダメなうえ、練習もしなければならない。太極拳は身体に良いのか？と聞かれたら、私は当時から『何となく』としか答えられなかったです。なぜ、身体によいのかもわからず、ヒタスラ師父の言うとおりに練習するだけ。ただし、師父の要求は細かくないのですが、厳しい。ついでに、練習量の要求が有ります。皆で練習している時に延々と動き続けるのは当たり前です。私は途中でエネルギー切れになるので、都度都度で焼きパンを食べたりしながら２時間～３時間の練習を皆でします。練習開始時に各自が話すのは『昨日は帰ってから何時間練習をていた』と言う話題です。ハッキリ言って伝統武術の練習は単調です。サンドバッグを打つわけでも無く、バーベルの上げ下げで筋力トレーニングをしたりもない。ひたすら、身体を動かします。爆破力と言う一気にチカラを放出する体術があるのですが、筋力が衰え、体力・スタミナの無い私は爆破力と言うよりも　べそっ　と言う感じの打撃のチカラです。ですが、感覚的に『今筋トレをするのはマズイ』『筋力とは違う何かを見つけないとダメだ』と言う様な直感が有りました。師父も『威力よりもバランスだ！調和を大事にしなさい』と話します。練習していて、強くなっている実感ゼロ。ひたすら単調で、それでいてキツイ日々を過ごせたのはやはり、　　　一緒に練習する友がいたから上手に結びました。と言うのも、来週末から兄弟子達とキャンプを張る事になっています。偉い先生達が『直接指導』の為に時間と場所をわざわざ準備してくれているとの事。緊張しますが、久しぶりに皆で集まれる事がとてもうれしく、楽しみです。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.07.17

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• 道に迷う　２

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会より。私の回顧碌と現在（２０１６年４月）のお話。陳君の焦りと言うか、いら立ちの理由は『幼いころから、そして軍で徹底的に鍛えて来た。だから太極拳の動き一つ一つを憶えるのが早く、練習の進み具合は他の学生よりずっと早い。でも、繰り出す動きは外見が太極拳、中身はこれまで習った武術と変わらない』『どうすれば、師父と同じ事が出来るのか？もしかしたら、自分にキチンと教えてくれていない、秘密の内容があるのでは？』と、言うものです。広州の教室をたたみ、収入を切って、かつ婚約者を呼び寄せている状態です。さっさと新しい武術のチカラを身に着けたい。そこで彼が選択したのは、沢山の文献や映像を集めて研究する事。練習の時間以上に、研究に時間をかけていきました。ある日、私は彼に招かれて彼の家を訪ねた時、部屋には沢山の書籍やＶＣＤ（映像を記録したＤＶＤ前に中国で流通していたメディア・中国にはＶＴＲは一般では無かった）に囲まれていました。映像の中から主だったものを見せられ、『塚本、お前はこれどう思う？』『いや、さっぱりわからん』『この人の技術は大したことないわよ』（彼女さん）婚約者さんもどうやら毎日の鑑賞に付き合わされている様です。陳君はそこで色々な練習方法や概念等を私に説明しますが、私はちんぷんかんぷんです。師父の授業自体でいっぱいいっぱいで、日本から持ってきた有名な先生の陳氏太極拳なんとか（すいません、名前は出せません・・・・・）も師父の家で話のタネになった以外は全く活用無く。私が参考にしたのは孫子（岩波書店）家庭で楽しむ薬膳薬酒漢方実用全書（池田書店）論語やら老子やらをまとめて書いている本等を読んでいました。理由は太極拳の成立過程で『孫子』『黄帝内経』が思想や思考方法のベースになっていると聞いていたから。後は、中国的な発想をちょっとでも身近にと思ったから。意外と私の判断は当たっていて、その後実力が向上するに従って師父の話す言葉の意味・行間を理解できるようになりました。・・・・・・・・が、一方の陳君。そもそも、陳氏太極拳は外側の動きを憶えた上で体内のコントロールが出来る様にポジションコントロールや様々な事を複合的に、段階を持って加えて行かなければなりません。単に形を憶えればＯＫなものではない。もっとも、形を憶えなければスタートしないし、形を憶えてそれだけ練習していてもある程度のチカラや健康にはなる。ただし、正しい動作と指導が不可欠ですが。別の見方をすれば、『段階に合わない知識を現在の動きに取り入れても全く意味をなさないか、帰って害になる』と言う事。即ち、本やネットの情報で深部に辿り着く事は不可能と言う事です。当時はネットに情報やら映像やらはあまりありませんでしたが。陳君はその罠にはまった。彼は研究を続けますが、有名な先生の技術を理解したつもりでも自分には当てはまりません。仕方ないので他の有名な先生の技術書や論文を探しては再度研究します。私はいつしか、『んな本読んでるよりも、練習した方が良いじゃないか？』と問いかけますが、『理解した方が上達は早い！』の一点張り。終には『師父は俺にキチンと教えてくれていない！教え方が間違っているんだ！』と判断し、師父の所に指導について意見をしに行きました。　　即刻、破門。出入り禁止。その後はひと悶着あり、ちょっとした修羅場になりましたが、私としては早い段階で良い経験をさせて貰ったと今では思っています。当時の私は仲良しだっただけにだいぶんの衝撃を受けました。幼いころからの兄弟分であった呉兄弟子の悲嘆と憤慨は見ていてつらかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この経験を通して、私はネット上、若しくはインタビューなどでは決して技術的な話や練習方法については語る事を極力制限しています。また、各教室・各練習者の進歩や導きはあくまでもその教室の先生しか判断できないのです。私が外部の人に指導する時、若しくは他の教室で練習してきた人を指導する時は必ずしばらくは練習の様子を見てから少しずつ私の指導と技術に合わせて行くようにしています。洛陽に合宿に行く際、学生が洛陽入りする前に師父や師娘と学生各位の練習状況や壁についてキチンと共通意識を持てる様に準備しています。如何に伝人とは言え、やはり上から目線であらゆる人を画一に教える事は危険なのです。今習っている事、先生が『よし、出来たね』と言う反応を見せてくれるまではまだまだ『過程』であると言う事。それまでに見える事象や体感はあくまでも道半ば。内外の雑音に心捕らわれず、ヒタスラに汗を流すしかないのです。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.06.27

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• 道に迷う

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会より。私の回顧碌と現在（２０１６年４月）のお話。自分の努力とは全く関係なく、いきなり地位がドカンと上がり、先日更に強力なバックが付く事になりました。私は努力していないと宣言していましたが、上の人達からは、『おまえ、ホント苦労したんだね（TへT）』と言われて、ちょっと驚き。さて、道に迷う。ちょうど、養芯会本科の古参の学生さんとの対話でも同様の事が出てきたので。太極拳は動作を憶えただけでは意味を成しません。様々な要素を練習の中で体得して、一つの動きの中の一部の技術を体現できるようになり、その積み重ねで身体を作り替えていきます。今の体感は　　今　でしかなく、通過点で、術の発現の時には通過点での感覚はさながら陽炎の様な迷いだと気づきます。優れた先生の元にいたり、良い環境であったり、奇縁によったり・・・・これらがあると、その人はその技術に辿り着く事が出来ます。ですが、伝統技芸を学ぶ上で、達する前に気づくと感じる沢山の事象に心捕らわれない為には様々な葛藤と努力・克己の日々があるのですね。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊：私の修業当時、凄く仲の良かった陳君と言う青年がいました。彼は元々軍人で広州で師父と出会い、当時の広州の道場をたたんで洛陽の実家に戻って師父の元で私と共に修業に励んでいました。修業と言うと極端な表現に感じる人もいるかもしれません。でも、仕事をしながら、６時間の練習を毎日とる事は修業と言えると思います。私の洛陽時代は仕事しているか練習しているかのどちらかでした。陳君は元々基礎能力も有った上、トレース能力が格段に高く、師父には早い段階で大きな期待がかけられていました。同じタイミングで習った技術も、彼はその場で真似をして、それっぽく動きます。私は何度説明を聞いても動けないし、何だか自分でもよく分からない。師父からは『塚本、・・・・・・・お前はほんとに馬鹿だな・・・・・・』と嘆かれながら、追加で説明を延々と受ける日々です。当然、陳君をはじめ、その他の学生が新しい技術を学んでも私は置いてきぼりです。久しぶりに実感する落ちこぼれ感。小学校の頃、帰りの支度が遅くて先生に毎日注意されていた自分偏差値の意味も解らずに受験に挑んだ頃の自分修業当時はそれ以上に壁が高かったです。文化の違い、自分の体力、才能。そして年齢。でも、私は　　　　しょうがないやダメなもんはダメ、ちょっとずつ前に進めば良い。と思って師父の指導を少しずつクリアーしていきました。一方、陳君は師父の指導について『形のトレース』が済むと、次の段階に直ぐに進みたくて仕方なかったようです。ですが太極拳は形のトレースが出来たら、それを徹底的に練習しなければなりません。練習しなければ理論が解っていても体現できないのです。レシピが有っても修錬なしにお店の味が出せない事と一緒です。ですが、陳君は『形が出来ても技にならないのは何か理由が有る』と自己判断してしまいました。続きます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.06.26

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  養芯会、陳家溝凱旋！！　オフショット

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会・塚本より。陳氏太極拳・養芯会の本科生と水月班の諸子、および青島支部・名古屋支部指導員が集合しての陳家溝凱旋です。合宿や練習記録を見ると、ガッチガチな団体に見えますが、ゆるい処はかなりゆるいです。御昼に河南の名物麺　ＨＵＩ麺を頼む。麺が来る前に午後の確認。３０人分の餃子を作ってその場で食べる。夜に私の愚痴を聞く会お店も驚愕の食欲！！の朝ごはん。記念撮影だいたいこんな感じです。みなさん、楽しかったと思います。私は色々な責任が増えたので、慌てず頑張りたいと思います。＊＊＊＊＊太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.06.02

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  養芯会、陳家溝凱旋！！　その４

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会・塚本より。陳氏太極拳・養芯会の本科生と水月班の諸子、および青島支部・名古屋支部指導員が集合しての陳家溝凱旋です。５月１日の陳家溝凱旋。夕方、旧四大金剛の一人、王雁一族の道場へ。王雁師爺　身長１５０センチ前後、体重４０キロ少し。この体格で、並み居る河南のデカイ兄ちゃん達と相対して来た人です。様々な逸話がありますが、今回は割愛。式の前に談笑中です。紅包を渡したり、叩頭礼をして、養芯会も挨拶。これで、コネクト完了！！ここまで長かったです。養芯会からの紅包とお土産が贈呈。その後、門人一同が現在の技術を披露。代表して私の５つの動作。上の画像をクリックすると、YOUTUBEに飛びます。集合写真式が終了して近所のビアガーデン式の大型露店レストランで食事会に突入。すべて終了して、洛陽の武術館に戻ったのは夜１０時を回っていました。いや、大変でした。夜の食事会では疲れてしまって、写真を撮っていません。ですが、充実していて、やりきった感のある１日でした。朝５時から夜１２時まで頑張った事になります。儀式って大変ですね。略式なのに、スゴク疲れてしまいました。王雁師爺の石碑と私これにて、養芯会が陳家溝とのパイプが出来た事になります。やっと私の役割が半分終了。残りは養芯会の皆が私と同じレベルになるべく努力する、これが第一目標です。がんばろう！ほどほどに！！太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.05.26

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  養芯会、陳家溝凱旋！！　その３

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会・塚本より。陳氏太極拳・養芯会の本科生と水月班の諸子、および青島支部・名古屋支部指導員が集合しての陳家溝凱旋です。>昼食をとって、御昼から引き続き練習です。師父の指導（彼らにとっては師爺）を中国語でダイレクトに受け、咀嚼し、実践します。頭で２割解ったら、動いて確かめてまた質問。３時過ぎまで練習をして、記念館を後にしました。その後、大手門の目の前にある武術用品店で服などを一括購入。今年は『養芯会』太極拳パンツを作成。各人銘々に服や靴を買っていました。その後、陳長興（陳氏太極拳中興の祖であり、現存する最古の技術老架一套を編み出した人）の旧家を訪ね、更に記念撮影など。そこから歩いて、終に！養芯会は旧四大金剛、王雁道場を訪ねたのです。続く太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.05.19

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  養芯会、陳家溝凱旋！！　その２

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会・塚本より。陳氏太極拳・養芯会の本科生と水月班の諸子、および青島支部・名古屋支部指導員が集合しての陳家溝凱旋です。凱旋とは大げさな！　　とはなりません。何故かと言うと、養芯会は日本人が運営する教室です。会則・運営・現地との関係等を全て会が単独で行っています。何か強いバックや仕組みの中にいるわけでは無く、全部自分達でコツコツ重ねてきたのです。２５人乗りの小型バスをチャーターし、武術館から陳家溝まで移動します。養芯会・私の師兄弟・師父師娘・風水の先生のちょっとした大人数です。午前は簡単に太極拳記念館の見学、記念撮影を経て練習。午後も３時までの練習予定です。その後は王雁の孫・王長江と朱老虎の武術館へ交流会。その後は食事会です。洛陽の武術館は空港近くの塚頭・邙山にあります。既に市街地では無く、農村地帯。かつては高速が整備途中だったので片道で３時間かかりましたが、今では１時間強で目的地の記念館に到達できます。もう、ぶっちぎりに荒野です。かつての中原は各村・コロニーまで移動するのにどれだけの苦労をしたのかがしのばれますし、同時に『健康と護身の為の武術が成立するだけの理由が存在した』事に気が付くきっかけになります。記念館の周囲は再開発が進んで、まるで武術映画の街並の様です。本来の様相とは全然違います。元は普通の農村であり、その分すごみが有ったのですが・・・・養芯会の面々は太極拳記念館へ。私は師娘と共に、隣町『趙保鎮』へ、御昼御飯の買出しです。商店街？には子供用のメリーゴーランドが！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊買出しの間に、養芯会は師父の説明で記念館内のイラストやら石碑やらの説明を受け、陳王庭の銅像前で記念撮影など。養芯会の各位は午前の授業開始です。ちなみに、当日の早朝５時半に起床し、練習を１時間ほどしております。午前の授業とその後午後の授業も合わせると５時間程練習していた事になります。前日も１０時に到着後直ぐに授業に入りました。せっかくの機会を逃さない貪欲さがイイですね。この様に表現すると、何だかガチガチな団体の様ですが、機を見てつかむ姿勢と言う事です。お客さんの状態では何も得られませんから。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.05.09

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  養芯会、陳家溝凱旋！！　その１

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会、塚本より。だいぶん筆が止まっていましたが、仕方ありません。４月に南寧・日本への連続出張、そして先日の洛陽～陳家溝合宿と連発したのです。一昨日、上海に戻りました。現在、くたくたです。目的は２つ。一つは技術の錬磨と文化の理解。二つは私の第一九代襲名（門人標の再授杯）と旧四大金剛・王雁派への挨拶。特に、二つ目が大事です。ルーツとポジションを内外に証明する為。二〇一六年五月一日略式ながら伝統の風水にのっとった儀式になりました。昨年旧四大金剛の重鎮王師爺の元に入る前に奇縁により他の門下となり、長い時間を経て元の家族の元に戻った鄭師父。従って私と養芯会は自動的にポジションが変わりました。集まれるだけの師兄弟と関係者を略式ながら準備した祭壇等の前で古式通りの祭典。仕切り司会進行は風水の先生です。旧門人帳の返還と新門人帳（拝師帳）の授与の為、署名。緊張して儀式の開始を待ちます。祭壇には拳の祖・陳王庭の慰霊・お供え物の豚肉・果物・線香。同じく、祭壇に礼を捧げます。師父師娘へ礼を行い、紅包を差し上げ、お茶を差し上げ、師父と師娘からの薫陶を頂いて、ここまでで一区切り。養芯会の面々と共に師父師娘（養芯会にとっては師爺師婆）への儀礼、紅包を各自が差し上げ、礼。それぞれが師爺へ紅包を捧げます。その後、私から兄弟子各位へ礼儀をきって。更に養芯会から１９代各位への礼儀となって終了。現代の今時の習い事、システム化された教室と養芯会・伝統的な教室は別物でしょう。今の世の中の流行はいかに『簡単に』『早く』『コストを考えて』だと思います。簡単には身に着かず、時間もかかり、どうしてもお金が掛かる上様々な面倒も発生しそれを乗り越える知恵を身に着けて行かねばならない。でも、その過程で様々な『費用』『技術』以外の価値や能力を身に着けていきます。私は既に現代的ではない伝統・古式の世界、面倒なしがらみの世界に慣れています。そこで戦い、過ごしてきたので。養芯会はたまたま私と出会った事で、自ら進んで学び、実践し、ここまで来ました。普段は普通に仕事をし、生活をしている人達です。凄いと思います。実質、第二〇代に当たると言う事になります。これからも楽しく切磋琢磨してもらいたいと思います。ところで、この画像は僅か３０分強の時間でしかないです。しかし、スゴク濃密な時間でした。彼等はこの後、自分達でチャーターしたバスに乗り込み、陳家溝へ日本人団体ながら凱旋となります。現状の日中関係を考えれば、彼らの歩みは大したものです。他人事の様に書く理由は、運営に私は携わっていないからです。私は技術を伝授する総師範。運営は各担当が各々の役割で動いています。師父をはじめ師兄弟からも絶賛されていました。本人達には直接言ってませんが。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.05.06

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  私の回顧碌、練習の同志

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会より。私の回顧碌と現在（２０１６年４月）のお話。またブログの筆が止まっていました。少し飛び石の出張が有った事や、南寧での交流会等が有った事。そして今月末の合宿と、かなりスケジュールが不規則です。私は中国での１５年間、多くの時間と選択肢を太極拳に向けて来たので、普通の人より技術や知識が有って当たり前です。身に着けたモノを後進に伝承すべく、養芯会の面々と努力している次第。さて、養芯会は私の修業時とほぼ同じ雰囲気で練習できるようなフィールドになるべく、努力してきました。・・・・・・・・・私の修業時代、先生が前に立って一緒に練習するなどと言う事はあり得ませんでした。簡単な動きの説明が終わると、ヒタスラ練習します。動きの質が悪ければ筋肉痛に成ったり、腰を痛めたり、膝を痛めたりしますが、それを調整しながら身体を変えていきました。凄く効率が悪い様で、『最後には絶対に気が付く練習』でもあったと記憶しています。とは言え、この手の練習では先生とマンツーマンでは精神的に持ちません。ホントに修業な日々になりますので。指導も上記の様な『先生のサービス』と言う現代的なカルチャーすルールとは別の流れ。今時の中国人向きではないので、生徒が来ては辞めていきます。当時はそんなくらいに師父は厳しかった。しかし、段々と共に練習する仲間が増えていきました。それが、呉さん、ピエール。後に私の兄弟子となる両名です。私達３人の共通点は　とりあえず練習する事。質問して解らなくても練習する事。出来なくても焦らない事。この３点だったと思います。私達３名の修業時の口癖は『昨日、どれだけ練習した？』。鍛錬とは孤独なものです。ですが、同じ志を持っている友人が近くで練習していると競争心とはまた違う励みが生まれます。切磋琢磨です。私達３人が日々どっこらしょっと練習する中、沢山の人が入っては消えを繰り返していました。やはり続ける共通項はとりあえず練習する事。質問して解らなくても練習する事。出来なくても焦らない事。でした。次回は、道に迷うです。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.04.26

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  こんごうとうたい

  上海で陳氏太極拳を学ぶ養芯会の指導員塚本より。金刚捣碓の用法等等の映像を。以下のURLより見てみてください。http://www.wtoutiao.com/p/138yiY6.html＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.04.02

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• 私の回顧碌、中国語編

  上海で既に通算１０年強の指導歴を誇る・・・・・と自画自賛ですが、養芯会の塚本より、私の修業時代の回顧碌です。今回は中国語版。http://www.wtoutiao.com/p/188rZFx.html完全中国語です。平易な中国語ですので、チャレンジしてみてください。上記URのサイトには積極的に師父の動作解説が映像で出ています。参考にどうぞ。本很辛苦地用中文写出下面的故事，因语法不太顺，小编做了些修改，方便大家更容易看懂。只要不影响意思理解，尽量保留原句,读来是另一番味道。 上海到东京机票携程2折起携程旅行网机票2折起，订往返机票 更多超值特惠打破同行底价，立即预订2001年9月我到洛阳，是因为胃癌。在日本，是最严重的胃癌。到了这种程度，没人能活。手术后胃切除4/5。因为不能吃，体力一点都没，体重68斤。 太极拳在日本以健康益处闻名。我的空手道教练说“你去中国，找个好的太极师傅，也许能治好你的病。” 从小我就学各种日本武术。然而，因为癌症，我的功夫全部丢掉。手术后经常呕吐、大部分膳食不能吃，吃一点点东西就非常难受，要用手抓心口，有时还有惊厥。我心里想，如果太极能治好我的病，我还想学会武功，要比健康养生更厉害。 想着太极（治好病）的可能，我来到中国，在洛阳一个中学找到教日语的工作，同时开始找太极大师。 洛阳周围有好多公园。两个月，每天早晨我都去公园，要找真太极，但结果却令人失望。包括陈氏太极，印象中没有一个是我想要的，在公园看到的是“我身体健康只是因为我比他们练的苦”，只有运动体操，没太极。 当我放弃学习太极拳的希望时，学校有一个武术比赛冠军的同事给我介绍了一个洛阳市体委的老师，他父亲是武术学校的校长，他们说给我介绍洛阳最正确的陈氏太极老师。我得到了一封介绍信，就去了老师家。 当时高手老师正在广州，不在洛阳，只有他的妻子沈老师在。第一次打招呼，沈老师正围绕着一只小狗，狗狗非常热闹地叫。给我的感觉是没有武术，“这家也不行”。 沈老师问我身体状况，我以前的运动简历等等。她给我介绍陈氏太极拳的意思等等。但是，我说“请介绍四大金刚”。沈老师没觉得我说话硬，只是说“进入四大金刚的武术学校，他们不会随便直接教，一般，是他们的弟子给你教的。而且陈家沟离洛阳也有些远，不能天天去”。 她给我看她先生的VCD：体育馆里大家面前表演的录像。当时的我觉得好像是在跳传统舞蹈。 就是他的动作看起来很绵、很柔，我想：就这家也不行！天哪...... 那时候我完全不懂太极的秘技，看起来像舞蹈的意思。只有几本书上写的东西给我留了不对的印象：“陈式太极是看的比较强硬，明确螺线圈丝"。可是VCD里的他就是舞蹈的样子，太柔软的。没有书上写的金刚样。 后来沈老师说“在日本你学的陈式太极是怎么样，给我看看”。我开始动，动作不到30秒，她说“行行！我知道了。就是XXX系列的动作”。她说“你的动作不太对。我们的太极和你的太不一样。给你看看原来的太极怎么动”。 她开始起勢、金剛捣碓、懒扎衣、単鞭、金剛捣碓。 我感到震惊。我感觉到，我身体健康时也不能抗她的武力。她身上发了杀气，周围的气氛都变，涛涛而来。 最后她说“你是外国人，而且还是日本人。我要和先生商量。你自己也考虑清楚学不学”。 考虑？我那时候已经决定求他们给我教。所以下一天再找沈老师打招呼，拜托给我教拳。她说“昨天我们商量，会教你。首先调理你的身体，以后的事情以后再说。因为你看起来都快死了的样子”。 就这事我邂逅了正宗的陈氏太极拳师父。我开始学太极后, 好多人过来，又好多人走了。因为练的难而且苦。受不了。 我和师兄们的练拳故事，以后慢慢再写。 这高手，就是我现在的师父，郑旭东大师！！ 陈氏太极给我的感觉： 外似处女内似金刚 外形打的像一个舞蹈处女 【小编注： 那只小狗是还没长大的藏獒，后来又养了只更大的，现在有两只，都成了大狗。经常立起身子，把爪子从人身后搭到肩上，回头吓一大跳。平日都关着。 另注：郑师很不喜欢“大师”这个称呼，听着起鸡皮疙瘩。他说现在人的功夫，跟老一辈差得太远！哪里敢称“大师”。塚本是从内心里觉得师父是个大师，硬生生把他从死亡线上拉了回来，没人能做到，就这么叫了】（未完待续）とまあ、こんな感じです。この中国文、何と、私自らが書き起こしたものを師妹が文法チェックしているのだ。何だかあらためて見ると凄いもんです。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.03.31

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  ２０日のボディーアンドソールでの講習会について

  上海で太極拳を指導している養芯会より２０日の公開講座について。今回の公開講座では・太極拳で健康効果を得る具体的な方法・病気や怪我の治癒力を促進する具体的な方法・生活の中での陰と陽の使い分け。実技の時間は・六封四閉による技の用法・推手による体幹の実感・中国古来のトレーニング方法・骨盤の矯正・肩こりや腕の痺れの軽減以上の内容です。養芯会で普段練習している事ですが、一般の太極拳愛好家さんや興味のある人にとっては、目新しい内容だと思います。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.03.14

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• 太極拳と陳氏太極拳について

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会の塚本より。今回は陳氏太極拳の事現在、私は中国のサイトに何と中国語で太極拳と私の話を連載しているのです。いずれ、再度ご紹介します。さてと、陳氏太極拳。陳氏太極拳は太極拳の源流です。これは間違いないです。まず、楊露禅さん本人が陳家溝で学んだとハッキリ述べているのですが、その後輩たちが『違う違う！』と申し送りをしているのです。陳家の有名な故人と他派の有名な人の交流をこじつけて述べている人もいますが、そもそも、生きていた時代が違います。陳氏太極拳の新架式を更に競技用にしたものと、他派の技術名称を比較するのも時間軸が違います。これらは面倒なので詳しく書きません。別途、中国政府自体も認可を与えています。インチキだったらこんなに大きく動いて政府の横やりが入らないわけないです。それが中国です。ですが、だから何だと言うのでしょう。源流ですが、ぶっちゃけ、学びにくく即製に向かないのでいわゆる実戦向きでは無いし。能力の発現に時間が掛かるし、練習も武を目指すとかなりキツイものになります。先生がビッチリ指導してくれないと、全然違う結果になってしまう。この、時間とビッチリ指導を払しょくして出来たのが、他派太極拳になります。各派先代達の工夫と努力の結晶です。使える！のです。だから良いじゃないかと思います。陳家の人間は他派について意見はしませんが、離れるほどに陳家に意見を言う人や団体は多い様です。陳氏太極拳は他派太極拳に比べて実戦的である！と勘違いしてはイカンと私は思います。沢山練習する人が沢山のモノを得る。ただそれだけの事。陳氏太極拳が生まれたのは地域性と時代背景があります。単なる偶然とも言えますし、必然でもありました。ただし、陳氏太極拳が突出していると思う処、それは養生・体内調律の技術です。次回は、王雁・・・・・旧四大金剛と師父、そして私の関係について　です。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.03.09

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  先代四大金剛　王雁

  上海で陳氏太極拳を学ぶ養芯会の指導員塚本より。ついに、旧・四大金剛、私の師爺・王雁の石碑が陳氏太極拳記念館に建立。当然、養芯会も関わっております。詳しくは後日。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.03.08

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  今年度、他団体コラボレーション第１弾

  上海で陳氏太極拳を学ぶ団体、養芯会よりお知らせ。本年度一回目の他団体コラボレーション企画！！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.03.03

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• １４年前の私

  陳氏太極拳を上海で指導中、養芯会の塚本です。気が付いたらそろそろ養芯会は　陳氏太極拳＋になりそう。もともと、文化団体をめざし、柱が陳氏太極拳と言うスタンスだったので、何だか急速です。兄弟子や妹弟子、海外の友人達との積極リンクが始まり、『ちょっと変わった経緯で太極拳を始めた』私に対して文章の提示を求められています。たまたま、文章的な記録は日記で残していたので、師娘からは『お前、何という記憶力だ！！』兄弟子からは『日本人はやはり侮れないッ！！』と言われちゃったりしております。実際には日記を読み返して記憶を掘り起こしているのですが。そもそも、当時の私は自分の身体を健康に、そして強くする事が精いっぱいで、まさか伝人になるなどは思わなかったし、しかも、一九代を拝命するとは全く別世界の事です。宇宙の気を取り込んだりしない、ヒタスラに鍛えまくる、本来の陳家溝の鍛錬方法で、何度もぶっ倒れながら鍛えていたのがちょうど１４年前。普通の人と違って食事がまともに取れなかった。だから練習してカロリーを消費しても、それに追い付くだけの食事がとれない。しかも、一般の練習方法では無く、鍛える為の練習方法です。何度も故障を起こし、その都度立ち上がった記憶が有ります。世間は根性を否定する風潮ですが、根性や意地無くして無理難題に立ち向かう事は出来ません。まあ、そんな形で練習していた日々でした。現在、写真を探索中です。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊当養芯会の鍛錬目標は　元気なカラダ　です。私が鍛えこんだ当時の練習方法を再現した　本科それぞれのペースに合った練習を目指す　　水月班の二班で構成されています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.02.26

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• 中国デビュー

  上海で陳氏太極拳を指導しています、塚本。ついに中国（ネット）デビュー！！http://wzaobao.com/p/188rZFx.html・・・・・・まあ、中国語での記事が展開していますが中国人に教える気はサラサラない。理由は習って直ぐに皆さん先生になってしまう。第一、中国の伝統技芸です。中国人の先生から習うのが筋だと思うのだ。私はあくまで、中国語や中国文化に深く突っ込む事が出来ない、でも中国文化に興味を持つ日本人に向けて発信しているのです。この記事は鄭一門が発展して行く為にワタシを題材にしているのです。何しろ、体重３８ｋｇで死にそうだったのが、ここまで回復・・・と言うより以前より力強くなった軌跡は現在の太極拳・漢方の世界でも特異な事象だそうです。他の、『実戦派』と完全にアプローチが違いますから、一門としても私を特集するのは非常に便利らしいです。師父には非常にお世話になってきましたので、どうぞ私を使ってくださいましと言う所です。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.02.22

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• 中国サイトとのリンク

  上海で陳氏太極拳を指導しています、養芯会より。今回は私の回顧碌ではなくて、現在の私と私達のお話。養芯会は既に上海本部　青島支部　東京支部　名古屋支部　と急拡大中ですが、同時に中国国内でも南寧と言う地域の武術団体と提携を開始です。と言っても、私の師妹にあたる女性がリーダーを務める団体。彼女は広西省の武術大会で何度もチャンプになっていて、『実戦派』の猛者です。そもそも、広西自体が荒れた場所なので、武についての意識が普通とは違う模様。その、楊女史から私と太極拳の関わりと私自身の成長の記録、養芯会について、養生の過程等を原稿にしてほしいと言う依頼が来ました。そう言う分けで、近日、このブログと似た様なお話が中国のサイトにも始まる様です。文章を２つ送ったのですが、『兄弟子、おもっしろいよ！』だそうです。外人ですからね、そこまで至るにはドラマが有ったのです。サイトが始まったら、リンクを開始します。おたのしみに～太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。　

  2016.02.19

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  承け継ぐ事

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会より。私の回顧碌と現在（２０１６年２月）のお話。先日の取材で、私は色々な事を思い出しました。当時の私は学校の先生をしながら修業の毎日でした。身体が弱り切っていたので、少しの練習ミスで一発体内バランスが崩れます。体重が４０％以上落ちた状態ですから、筋力は当然落ちています。足が身体を支えられない。食事をとると痙攣をおこす。こういう状態がやっと無くなり始め、そろそろ自分も格闘術みたいな練習もしたいな♪と言う頃に突然の　　門人としてやっていかないか？です。１０年かけて修業する。私はその時点で２年と少し。実力は圧倒的に落ちる、と言うか、何でお前が？と言うレベルだったと思います。このままでは、外国人が外貨で地位を買ったと思われかねない。それに、外国人として中国伝統文化世界の責任を負うと言う事はゴタゴタにも巻き込まれると言う事。メリットは見えない。まだ理解できていない事が多すぎます。そうです。私は中国人では無い。中国文化の責任と権威は中国人が背負うべきだ、と。ですが、呉兄弟子が『塚本、お前はいずれ引っ越すだろう。ピエールも同じくだ。これまでのお前の練習量、態度、地域への貢献度、俺達との関係、太極拳に取り組む姿勢。確かに練習した期間は短い、師父は後少なくとも５年しないとそれなりにならないと考えている。でも、それでもお前に　飛び級　をさせる理由をよく考えろ。それから、入門に至って、俺達はお前と共に式に臨みたい』　　　ぎゅぅ、となりました。　即答は出来ん、しばらく時間をくれと答えました。確かに、師兄弟達との関係は良いです。周囲の人達との関係も良い。師・師娘、ご一家との関係はもちろんです。この辺はその後私と彼らのやり取りを見た人なら解ると思います。徒手空拳、バックボーン無し、資本力無し、政治力無し、武力足らず、その上に当時はまだ『養生の力が宿った自分』を実感していなかった。ですが、兄弟子の言葉を家に戻って、少し思い返しながら、これまでの自分の事を少しずつ振り返ってみました。自分なりの挑戦を繰り返す中で全てが道半ばのまま病気になってしまった。学生の頃からの目標を『最後の機会』と覚悟を決めて赴任した洛陽。弩級な高校ではあったが、そこの紹介で巡り合った師一門。飽き性な自分にとって練習から逃げられない環境であった事。伝統文化・今の中国の現実を知る機会となった様々な事件。当時とこれからが予想できる日中の関係。そして、日々直面した伝統文化とは世の中にとって何なのか。陳氏太極拳と、私のこれからの生活。まだ、社会とのかかわりとかまでは解らなかったのですが、今までの事は『あがき、もがく』自分が辿り着いた、必然なのではないか、と感じたのです。『格を得る為に陳家溝や高名な先生を訪ねる努力』が行われている現状を知り、一方で私自身の現在を俯瞰してみました。結論は、これは定めであり、天命なのだろうと。師父にとっても、一門にとってもある意味で無謀に見える中、推挙されたと言う事は、そう言う流れにあるのだと。・・・・・・・そして、入門式に臨む事になりました。師父は技術体系を鍛えられた王一門よりも先に、当時個人的に関係の良かった朱家に先に声を掛けられて朱家一派となりました。しかし、様々な辛い事情を経過し、一方で王一門からの『帰還指示』『先師の遺命』を受けて、王雁直系・鄭旭東と名乗る事になりました。必然的に、弟子一同は同じく直系となります。入門から既に１２年。師父が『あと５年は欲しい』を既に突破しています。でも、まだまだ学ぶ事が沢山あると感じています。入門・伝人となった時、師娘から『入門とは、これから始まるという意味でもある。こころするように』と言われた事を思い出します。定めである。。。。と思って現在、ようやく伝人としての務めを行いつつあります。私がするべき路は、個人に技術を伝えるだけでは無く、文化団体に伝え、発信して行くのが定めと得心。とまあ、こんな感じです。何だか、重々しく書いてしまいました、実際にその様な感じです。若し私が世の中と文化のかかわりに気が付かなければ、各個に技術を伝える人で終わっていたと思います。ですが、伝える立場にいるのは既に私一人では無いです。シミジミ思うのが、このやり取りを中国語で行っていた自分です。そっちの方が大変であったと記憶しています。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.02.07

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• 何で伝人になったのか等等

  上海で陳氏太極拳を指導している養芯会より。現在、養芯会は上海で２カ所の教室、青島、名古屋、東京に支部があります。また、太極拳だけでなく、日本や中国の伝統文化を発信する仕組みを準備中です。とまあ、ここまで大きくなりました。元々、私が個人的に習い、練習していたのが様々なきっかけを持って教室を開き、教室が会になり、私自身の立場も変わっていきました。先月、養芯会は上海の雑誌の取材を受けました。見開き２ページだそうです。私個人が取材を受ける事は何度かありましたが、雑誌の取材を会が受けるのは今回が初めてです。同時期に、私のポジションが変わった事についてオフィシャルの発表が有り、自分の略歴が掲載されました。あらためて見直すと、随分色々あった事を思い出しました。また、取材を受けるにあたり、『どうして伝人に成ろうと思ったのですか？』と、問われました。伝人と言うのは別称『正式入門弟子』日本で言う免許皆伝者が近い表現です。そもそも、伝人は成ろうと思ってなれるものでは無いです。技術的な要求をクリアーし、地位・人格の確認、他者からの承認、一門との関係や功績等でもって『上から』判断されるモノです。私を伝人にしてください！と言うものでは無く、伝人になる為の試験が有るわけでも無いのです。ひたすら練習して、日々が過ぎていくうちに突然、『お前を伝人と認む』と言う感じです。陳氏太極拳は拳が成るのに１０年、先達から『よし、ここから始まり』となる程に本来の上からの要求度に達するまでには時間が掛かります。私の場合は３年。そう、私は天才だったのです！！！と、言う分けでは決してありませんです。それよりも、覚えが悪い、体力が無い、武力が育たないと言うある意味では選択内には絶対に入らない練習者でした。ですが、養生の力を体現した事と、様々な出来事に対峙する私を見て『飛び級』の推薦があったのです。様々な出来事は多すぎる上にカナリのダークでドロドロした事件が多いので割愛します。普通はここで、やったー、オレも免許皆伝！！となりますが、私の場合は即答　『お断りします』でした。だって、まだ責任とれないじゃないですか！断った理由など、詳しくは次回。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。太極拳は老若男女、体力の弱い強い、運動能力に関わらず、誰でも練習できます。平たく言うと、中国式の筋トレです。練習するほど色々な事が出来るようになって楽しいですよ。

  2016.02.05

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  第十九世十一代継承

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会、総師範の塚本です。現在、養芯会は上海本部、青島支部、東京支部、名古屋支部と拡大中です。太極拳の世界では洛陽・南寧・リヨンの教室と提携を持ちました。更に、他の文化団体・教室・博物館・美術家等の提携を結んでいます。養芯会は昨年度、皆の力でがーっと内部を充足させていきました。私が様々なモノ、楽しみを諦め、その対価として身に着けた陳氏太極拳の技術と精神は既に私一人のものでは無い。とまあ、そんな事を肝に銘じて、自分を律しなければと思っていた矢先の事。師父・鄭旭東が昨年、故王雁の遺志・遺命を受諾し、王一派の門人へと戻りました。従って、　　　陳氏太極拳第十八世十代伝人となりました。http://www.taijiren.cn/MemorialHall/11873.htmlhttp://www.taijiren.cn/Details/21189.htmlそうなると、私自身も　第十九世十一代伝人となります。世界でメジャーどころの先生達と同じポジションに成ったと言う事です。http://www.taijiren.cn/Details/21441.htmlぶったまげです。本部の免許皆伝者管理局サイトが私のデータを正式アップ。再起をかけた洛陽赴任、出会った陳氏太極拳の先生。もし、場所が違ったり、メジャーな先生の教室の門をたたいていたら、この風景にはたどり着けなかったです。そもそも、私の性格は武術向けでは無い。争い事は嫌いだし、喧嘩はビビってしまう。太極拳の技術も格闘術よりも断然に養生や体調コントロール、そして病気を治す方が得意。バックに大きな組織がいたり、資本力があったりと、そう言うわけでもない。たまたま、大きな病気をして、これまでの『ハート』だけ残った状態で地方都市に挑戦に行って、たまたま太極拳の偉い先生に巡り合っただけ。師・鄭旭東は何時もは普通の人。誇り高いがその分、商売下手。売り出す気が無い。ひたすらに拳を磨いて、自分を知る人にだけ技術を伝えてきた人。反日感情が当たり前の中国。そして、外国人自体が珍しい河南洛陽は当然風当たりもあった。更に閉鎖的な武術の世界で、私は独り、戦ってきたのです。・・・・・・いや、結構楽しくやっていました。ですが、後ろ盾も無く、『日中友好文化交流』を後ろで眺めながら、自力で這いまわる毎日はキツカッタ。様々な出来事を経て、鄭一門ではそれなりに発言できるようにもなり、兄弟子達とたまには喧嘩もしますが、仲良く交流するうち既に十五年です。武術の修業を続ける為に今の仕事スタイルを選びました。そんなことの為に十五年も使った阿呆はタブン日本人では私だけだと思います。あ～、何やってんでしょ。もっと楽しい事もあるのに。もっと楽な事も。とは言え、塚本博信、日本人ながら第十九代になりました。これからも頑張ります。もう、私の拳は私だけの物じゃない。伝人とは伝える人という意味。がんばるぞ。太極拳にご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。現在、少年班を作るべく募集中です！以下は王雁師爺の略歴です。ご興味のある方は頑張って訳してみてください。王雁（1900-1980），字廷选，河南温县陈家沟人。陈式太极拳第九代传承人。清末民初太极拳名家陈延熙得意弟子，陈家沟老四大金刚之一（陈发科、陈伯渠、陈宝璩、王雁）。资质聪慧，悟性超人。成年时体重也不足80市斤，却练就了一身传奇的功夫。1. 少年习拳王雁少年时，一日练拳拿捏了个击地捶的架子，被140多斤的人抱紧后腰，他连晃三下也没挣脱，问此种情况该何解。问了几遍没人说。一旁的师父陈延熙老人扎起架子，对弟子们说“你们上来试试！”可是没人敢去碰他，都怕被打惨。于是他拿起靠墙放的白腊杆拐仗，以杆戳地，连戳几下，说了几遍“回头背折靠、回头背折靠！”，王雁顿悟。再次扎击地捶的架子，被同一个人从后抱腰时，以此劲一下就将人从围观的弟子头上甩了出去。旁边看的陈延熙，一看王雁的悟性这么高，直说：“小王雁不得了！小王雁不得了！”很多人即使直白说都还理解不了，他一听就明而且马上能用出，这种悟性少有！王雁最终是跟着陈延熙、陈发科、陈照旭（陈小旺的父亲）陈家三代人练出了这身功夫。2. “神靠铁捋王”称号的由来当年西安一带习武成风，汇聚了众多武林高手，陈家沟的人有时都会被打。被打得多了，陈沟便公推王雁，让他去西安摆摆。王雁到了那（一个大堂内），端张方凳，往下一坐，对着众人说了声“来吧”。一个练外家拳、功夫相当了得的教师爷（即武术教练），看着王雁还不到80市斤，像个小孩，心想陈家沟真没人了，派了这么个人过来！一点不客气，嗖地一声从人堆中腾空蹿出，直奔王雁而来。只见王雁端坐方凳，不慌不忙，眼瞅着这位招呼过来了，肩微微一动，那人呼地一声已经被腾空放到三四米开外。教师爷到底不是吃素的，外家功夫已练到相当程度，在即将落地时脚尖轻轻一点，身形不变，再次腾空而起奔着王雁而来。陈家沟老辈人一直流传一句话“搭手时，一招摸空，扭头就走。再进就是找死了。”王雁看他不收手，第二次招呼过来，也不客气了，依旧稳坐方凳之上，等对方将将要近身时，王雁身子微起、屁股离凳，一掌将凳子拍碎，再上前微微进步，脚略微向前滑了下，就将这个练家子从老式书架上方甩飞而过，把雕花窗撞出一个窟窿直接飞到了外面。王雁再度发声“还有谁不服的，可以再来！”等了几分钟无人应场。被打的教师爷提了两个面袋的银元，来到王雁面前，把银元往地上一扔，让王雁收下，就要磕头拜师。王雁说“你干啥？”教师爷说“我都没看见你的手动，你是怎么打我的？能否相告？”王雁笑了，说“是用肩靠打的你。还有一种力，来，你过来！”让他再试。这回试的是捋劲，让教师爷一点动弹不得，手一动，又把他扔出去了，说“这就是陈家沟的太极铁捋”。从此，西安人给王雁送了个“神靠铁捋王”的称号。 3.四川大战王雁偶到四川，碰到一个功力很深的人，乃重手派掌门。掌门曾有一次见两头牛打架，他徒手分开，两牛又打到一起，他上去就连出两拳，每头牛的肚子各击一拳，结果把牛都打死了，功力可谓深厚。可是这两人大战一晚，掌门人没能打中王雁一拳，他却反而被打。此事原无人知，在掌门人死后，通过他墓碑上的石刻遗言，后人方知这一段往事。遗言大意：我一拳能把羊头打碎，两拳能把两头牛打死，可是跟王拳师对阵，根本摸不住他，我退他进，我进他走，一不留神还被他腾空甩出，身形还没见动，不知用的什么招法。我一代掌门，居然不知他练的什么拳，实在羞死！ 后话：郑旭东年轻时去跟王雁学拳，王雁说“我叫你往肩上趴你就得趴肩，叫你趴肘你就得趴肘，挨上就挨打”。郑师说还真的就是这样，自己根本作不了主，他叫你怎么趴你就怎么趴，他想怎么打就怎么打。

  2016.02.02

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  修業時代の冬

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。一昨日の２３日は雑誌の取材を受け、そして御昼から総会・新年会と大変忙しかった養芯会です。詳しいレポートは近日養芯会ＨＰのブログコーナーから発表になると思います。いやはや、今年２０１６年の上海は非常に寒い。マイナス５度くらいです。でもですね、私の洛陽修業時代の冬は毎日こんなもんです。そして、屋外での練習となります。洛陽の冬は決定的に寒い。磁場が違うのだと思います。そもそも。そして、最高気温の時間が昼１時くらいから２時くらいの太陽の角度が効いていた僅かな時間だけ。後はずっと寒いままです。マイナス５～１０度。上の写真はいずれも私の修業時代、３月の写真です。対打練習の為、ピエール、呉、塚本の三人がキャンプを張った３か月の時の模様らしいです。当時は、自分がより強く生き残る事しか考えていなかったので、ロクな写真が無い。ですが、この写真を見てわかるように、相当寒そうです。食事の様子はどうやら外からゲストが来たので練習後に近くの食堂で簡単な酒宴にした時の模様。師父は酒飲めない、弟子は全員酒が弱い（この三人は全員好きですが、あっという間にダメになる）。暖房などない、打ちっぱなしコンクリートの粗末な部屋の中ですが、楽しい思い出でした。既に稽古も３か月目に突入していて、折れていた足の指もくっつき始めた頃ですね。寒いので、私はあったか帽子をかぶりっぱなし。全員防寒着です。一人の写真は練習に戻る時の様子。対打練習は秘匿性と安全を考えて部屋を借り切っての練習でしたが、普段の練習は外。この恰好でスタートして、熱くなると一枚ずつ脱いでいきます。最後に、半そでで汗だくになって、終了時に速攻でシャツを着替え（パンツは我慢）、セーター、外套、股引、ズボンをはいて、ほっとして師父の家に行きます。そのまま夕食を食べつつ、練習の要訣を更に享受。とまあ、そんな感じです。笑い話ですが、練習中に師父の武術界の講和が始まり、私は半そでのまま３０分くらい。もうだめだ！と思って師父に『寒いです、ジャンパー着ても良いですか？』『お前は馬鹿か？寒かったら直ぐに着なさい。風邪ひくぞ』がくっとなりました。私が学生の頃の教育では、話が終わるまで直立不動だったので・・・・。今、養芯会が室内で練習する理由は、屋外だと日本人は目立つから。それから、雨天での延期は時間がもったいないからです。ですが、たまには外に出て、季節の変化をダイレクトに受ける練習は必要です。何故かと言うと、太極拳は何かの試合を目指したものでは無く、自然と社会の暮らしの中で身に着けるモノだからです。着ける、付けるより、就けるの方がしっくりくる表現かも知れません。ご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2016.01.25

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• 太極拳の歴史と向き合う

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。そもそも、私が太極拳を始めた理由は、身体を壊したから。壊滅状態な身体に対して、一般の医療や健康方法だけでは修復は難しいと思ったから。そしてたまたま中国で仕事をする機会を得たから。元々中国市場開拓の為、日々中国語を勉強していたので、派遣後直ぐに生活レベルを整えられた。（着任と同時に帰る気マンマンでしたが）着任後、様々な事件が発生して、帰国が大幅にずれたから。そして、あまった時間を有効に使いたい。やるんだったら陳氏太極拳と思った事。漫画を読んで陳氏太極拳の存在を知っていた事。赴任地域がたまたま太極拳発祥の地、陳家溝から車で３時間の距離、洛陽であった事。同僚の紹介状で洛陽に越してきた陳家溝の達人と出会った事。たまたまです。凄く目指して陳家溝の武術学校に短期～長期留学をして、カリキュラムを体験して帰る人が一般的です。有名な先生の武術学校や教室・レッスンに入っても直接教えてもらう機会はとても大変。私は凄く軽いノリで、門をたたき、ゴリゴリに鍛えられているとも知らず、何となく兄弟子達と愚痴をこぼしながら、いつの間にかこんなになってました。強い意志を持って、当時の職場を離れ、上海に移り、一念発起して教室を興しました。凄く努力してきましたが、ようやく形になってきました。現在、私が指導する養芯会では、私はほとんど運営に携わっていません。養芯会自体が文化団体として各位が積極的に運営しています。私は技術指導と文化伝達の役割、後は対中交渉。以前は、自己紹介から教室の紹介まで入口もまかなっていたのです。先日、新しい生徒さん達と話をしていてたまげたのが、私の来歴・太極拳世界での立場を知らず、『養芯会』を目印に入会した人が多数いる事。まるで、私が太極拳と出会い、兄弟子達と切磋琢磨して来た環境がいつの間にか上海でも出来上がりつつあります。現在、この形を、中国東北地区、日本の名古屋・東京・茨木に波及すべく、会員達が動き始めています。ちょっとスゴイ事です。日本の太極拳世界の歴史を紐解くと、太極拳の広がりは『政治』・『経済』が強く結びついています。でも、養芯会は単に文化だけ。もっとも、まだまだ力は小さいですが、志は道を作るものだとつくづく。現在養芯会は徹底的に鍛える本科マイペースに学ぶ習得斑（現在正式名称募集中）の２コースあります。どちらも、９割の人が初心者からスタートです。私自身、中国で始めたので、初心者も何も関係ないと言えばない。ご興味のある方は養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2016.01.21

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  ネットに繋がった日の事

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。私の回顧碌です。先日のお話は、長い間に体験した環境の事やら便利でなくても意味がある事とかのお話。一方、不便でそりゃないよ！と言うお話も。今、海外に出ても、はっきり言って言葉が解らなくても何とかなると思います。それはインターネットの力です。そしてモバイルフォンと通信の力。２０数年前に初めて中国に留学した時、一部の友人は　ポケベル　と言うのを持っていました。私が暮らす寮の部屋にはコードがちぎれかけた国内通話のみの固定電話。ちなみに、お湯はセントラルヒーティングを発動させるボイラーまで魔法瓶を持って取りに行っていました。・・・・・ここまで書いて、全く単語の理解できない若者もいると思います。さてと。洛陽の仕事をはじめて、初期段階で学校にお願いしたのが、　　　　部屋にインターネットを入れてほしい。です。当時、ネットは便利だ！と言うのが学生を主体に生まれ、学校にも『電算室』『パソコン授業』があったので、意外とスムーズにOK貰いました。が、着工まで１か月を要しました。ランケーブルにがじゃっとつなげると・・・・・・やっと外の世界と繋がった自分が・・・・・・・では無いです。最初はダイヤル回線だったのです。スピードも明らかに遅くて、でも、そんな中で色々な日本の出来事を見る事が嬉しかったです。その頃、自分のホームページ、洛陽の紹介の様なサイトを作っていました。それが何となく『日本と繋がっている』と言う拠り所だったように思います。現在は、携帯でぴぴっと繋がってしまいます。どちらかがいいかと問われれば、断然今の方が良いです。でも、同時に“携帯が無くても頑張れた自分”を忘れない様にしています。何だかとりとめがないですが、最後に対打練習の模様です。まだまだな３人（私を含む）に兄弟子たちが稽古を付けに来てくれていました。外では雨が降ったり、また不測の事態における怪我を避ける為に、工事中の部屋を４か月借地しての稽古でした。コンクリートうちっぱなし、当然ながら空調などは無い。明かりはハダカ電球。１月から３月までの合宿だったと記憶しています。朝起きて一人練習をしてから、食事をとり、稽古場へ向かって２～３時間の練習。食事をして休息をとって、３時から６時まで練習。食事をとって夜は独り練習。こんな感じでした。ちょっと極端な例かも知れませんね。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2016.01.07

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  今年でかれこれ１６年目になります。

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。私の回顧碌です。かれこれ、もう中国で過ごして１６年。太極拳の修業を始めて同じく１６年目。教室をはじめて約１０年目。養芯会発足１年目。たぶん、中国で１５年以上も修業を続けている変わり者は私がはじめてになってしまったのではないかと、ちょっとビクビクです。長いモノです。自分自身が習い、鍛えた中では最長が太極拳になります。一日の練習時間も初回の３年間はだいぶ長い時間の練習をしていました。太極拳と言うと、何となく気功っぽい、緩やかに動いて・・・・と言うイメージが強いと思います。お年寄りや、身体の弱い人、鍛錬を始めたばかりの人、病気の身体の治療の練習にはそんな感じです。ですが、それでも十分に大変です。健康な人が陳氏太極拳で鍛えようと思った場合はだいぶん練習方法が変わります。ゆっくりとスクワットをしながらゆっくりと応援団の素振りをする・・・・と言うか、平たく言えば筋トレです。自分の自重を使い、更に体内の反作用をコントロールしながら身体をゆっくりと動かし続けます。そこに、宇宙と一体感と言うのは無いです。あくまでも、鍛錬。鍛錬です。私が上海に引っ越して最初に驚いたのが、各設備の充実ぶりです。外人向けの生活環境、特に日本人向けの生活環境は『日本以上に充実』していて、更に高額です。そう言う中には私の学んだ陳氏太極拳は当初まったく受け入れられませんでした。４０度を超えた時はこんな感じ。ですが今では空気が悪くて更に大変ですね。自然を感じ、大地を感じ、思いっきり汗をかいて、体内の循環を良くする・・・・と言うのと、エアコンのついたジムで、マットやじゅうたんの膝に優しい環境、鏡張り・・・・と言うのと、流行り始めたヨガや資本を持って先行スタートしているそれ程きつくない練習の太極拳チームとだと、だいぶん私のカラーは外れていた模様です。ちょっと先生の対応が不味いと、一発クレームと言う話。私が学んだ世界では、生徒が先生に文句を言ったら即『もう来なくていいよ』だったのと真逆ですので、すごく戸惑いました。何とかアレンジメントをして、『優しい太極拳』を当初心がけていましたが、現在は、本来私が学んだ形態に近い方が生徒さんに人気が有ります。現在の養芯会は、将来は先生を目指す『養成班』と自分の時間と体力に合わせた『本格体験班』の二つの班があります。　本格体験班がゆるゆると言う分けでは無いです。養成班との違いは『体力を追い込まず、自分のペース』です。ですが、こちらでも、初めのうちは戸惑いながらですが、みなさん段々と自分で楽しく負荷を掛けていくようです。どちらの班も、文化に触れ、本来の自分の理想の心身に向かって鍛える事を約束しています。今の時代、何でもカンでも便利であれば良いわけではないです。ちょっと不便で、イラッと来ても、じっくりと取り組んでいるうちに掴める世界がまだまだあると思います。私は洛陽での修業時代、仲の良い兄弟子はいましたが、やはり、たった一人の日本人で異文化で、才能的に劣っている中でしたので凄く孤独でした。息抜きの娯楽なんかないし。一方、教室では切磋琢磨だけでなく、同じような感覚を持った日本人が授業の合間や授業の後に楽しく歓談している姿を見て、とてもうらやましく感じるとともに、私も頑張らねば・・・・と思いました。と言う分けで、本日も仕事の合間に３時間の練習をこなし、ちょっと疲れてしまいました。でも、なかなか良い感じです。以前書いた、私の修業時代、稽古中のイラスト。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2016.01.05

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• あけましておめでとうございます

  みなさまあけましておめでとうございます。このブログを始めて今年で９年目。陳氏太極拳をはじめて１５年目。教室をはじめて９年目。今年は私の中国での挑戦の日々の集大成。。。。と言うと大げさかもしれませんが、節目として胸の張れる一年にしたく思っています。太極拳に興味のある人、中国生活に興味のある人、海外での生活に興味のある人伝統文化に興味のある人、そうでない人にも、何となく、良い感じのページを作っていきます。陳氏太極拳塚本博信

  2016.01.01

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  14年前の写真です。

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。洛陽を獲る者は天下を制す。と言うのも、今は昔。ですが、現在の中国、そして日本の文化風習のルーツとなった洛河文化のど真ん中で数年を過ごした事は私の対中の仕事、そして太極拳と関わる中で間違いなく強い力になりました。旧暦のタイミングで洛陽では季節の大きな変動が起こるのです。時間軸で行ったら、太陽暦の方が正しい。でも、中華世界（この世界と言うのは価値観の意味です）では、太陰暦ではないですよ、風水の暦が正しいのです。先ほどまでの暖かさ、寒さが、大地と共に変わる事を感じ取る、洛陽。こんな格好の数日後に、大雪です。学生達、大はしゃぎです。今、彼らの写真を見て驚いた事。彼らを鍛えていた時、　　　『何て子供な面構えなんだ？？？』と思っていたのですが、日本の大学生達の写真を見て　　　『中学生レベルのぴちぴち感！！』時代は栄養とともに変わるのでしょうか？なんのこれしき！上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2015.12.01

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  今年の洛陽合宿・前日の事　その１

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。２００５年１１月養芯会洛陽合宿レポートです。では開始。緊張漂う世界情勢をしりめに、７日早朝洛陽着。駅にて幹部生徒と合流して元祖焼き餃子を食べに。１２個で１００円。現在の中国でもブッチギリに安い。付け合わせのおかずは１５０円１１時半からは凄い行列、お店の中もいっぱいになります。美味しんぼでは　『焼き餃子　と言う料理は無く、余った水餃子を焼いて食べた』　などと記述が有ります。間違いです。煎餃や鍋貼の名称で昔からある点心なのです。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2015.11.20

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  早起きは三門の得　その８

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。講師塚本の回顧碌です。このお話は今から約１５年ほど前のお話。早起きは・・・・すでに８回目に突入してしまいました。さてさて。学校に戻って、教科書を再度確認。大体の一年間の流れを掌握。相当に緊迫した予定だけど、この学校のシステムであれば何とかなる。何しろ、朝７時半から夜６時まで勉強漬けなのです。一応。学生達が付いて来る来ないは別問題。学生を縛り付ける時間は十分にある。後は、如何に自信の無いサルに成っちゃったガキどもに　　勝利の味を体感させるか・・・・・・・・興味を持たせ、興味を持続させ、努力と記憶のメソッドを身に着けると自分にも勝機はあると言う事に気づかせる為。とまあ、そんな感じに１週間毎、２週間毎、３０日、を時間のユニットにして教科内容を分別。進捗と復習のタイミングを見出して配備。それに合わせて、プリントを時間ユニットでわかるように内容を分類。学生達へ『勉強の仕方の指導』を徹底して伝える為に、いつどのタイミングで何を話すかを決める。当初はワイシャツと革靴で出ようと思っていた授業に対し、Ｔシャツ、ジーパン、ジージャン、アクセサリー各種で臨む覚悟を持つ。理由は『キラキラしたものに動物は引かれる』という法則によります。この作戦は見事に当たり、生徒たちは『野暮ったくない先生』の話をちゃんと聞く。一方、学年主任をはじめ、何度も呼び出しを食らった。でも、私の素行は他の教師達と比較してすこぶる優良だったはずです。朝の補講、夜の補講を無償で率先して行い、掃除を手伝い、学生達の勉強に対しては休み時間もギリギリまで付き合いました。一方・・・・既にバカチン改造計画にのめりこんでしまったワタシは『本場で太極拳』を目指す事に。癌の摘出以降、体力が著しく落ちた私には激しい運動は無理。でも、太極拳なら、強くなれるかも！！！と言う子供っぽい考えで先生を探したのです。結局、ほかの章でも書いているので少しの記述にしますが、同僚の体育教師の友人家族が毎年全国大会でメダルを獲る武術専門学校を経営。その顧問が洛陽きっての達人との事で、紹介を受けて門をたたいたのですね。ちょうど、学生達が私と出会ったタイミングで私も陳氏太極拳に巡り合ったと言う事。さて。三門の徳。当時、私の寮は学校の目の前、彼らの校舎からも宿舎からも丸見え。寄宿している学生達は朝６時から校庭を３０分ほどジョギングさせられて、朝ごはんをとり、校舎で勉強を始める。私は、学生達に『オレも頑張ってるぞ！』を見せる為、５時半に起きて練習。毎朝、７時まで練習をして軽食を獲り、教室へ行って勉強を見る。学生は私が気合い全開な所を見ているので、フニャフニャした態度はとれない。その他、あまりやる気の無かった先生達も気合いが移って教室に頻繁に顔を出すようになる。授業の無い休憩時間で、師父の家に行く余裕が無い時は外で練習をする。休み時間に学生達が私の方に来て『上達したねぇ』と冷やかす。『勉強しろ！』と言う。勉強する。学校・先生・太極拳早起きは三門の徳！！！長かったけれど、やっと書けました。今同じ事をしようと思っても、もう無理。この手の努力には、それなりの『燃料』が必要です。今の私の周りにはそれは無い。イワユル、青春の幻影か？（・・・・・当時３０歳なのでちょっと違う）以上、早起きは三門の徳　でした。今後、この様な形で私の回顧碌を今までよりも生々しく書いてみようかと思っています。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。このブログを見ると、何だか暑苦しそうですが、運営は既に私では無いのでご安心ください。

  2015.11.18

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  早起きは三門の得　その７

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。講師塚本の回顧碌です。このお話は今から約１５年ほど前のお話。長くなりましたが、当時の事を頑張って思い出しながら書いています。自腹を切って、北京へ一泊二日で赴き、到着後直ぐに確か建国門付近にあったと思う、北京最大の新華書店へ。流石に、日本語教材は充実していて、約２００冊程あったと思います。一冊一冊、分析します。限られた時間の中で最低限の知識が身に着き、試験準備の為の基礎固めが出来る教科書と興味を持続させるための副教材を、それこそ『帰りの電車までの限られた時間の中で』探しました。当時の私の場合、もう一つの問題、『限られた体力』もあります。正直、かなりきつかったのですが、大和魂ここにありです。一度決めたらやり抜くのみ。と思って２００冊ですが、最初の５０冊くらいで大体の感じが見えてきました。２００冊中、推測ですが半分以上が『表紙は違うが中身はコピー』です。また、内容が古かったり、中の問題の回答が付いていなかったり、文法説明があやふやだったり、ボリュームが多すぎる（上中下）等です。そこから、更に絞り込む作業に入りました。だいたい、５時間ぐらいかかったと思います。私が選択したのが、青い教科書だったと思います。　名前は失念しました。ただし、記念に家においてあります。それから、日本文化紹介と言うライトな文化副読本。この２冊を購入して、ホテルへ戻り、北京時代の友人と食事をして、翌日の汽車で洛陽に戻った。月曜日の早朝に総務課へ行き、教科書について事情を説明、そのまま洛陽の新華書店へ人数分の注文。教科書が来るまではコピーで済ます為、そのまま、外のコピー屋さんへ走る。人数分のコピーを分類して、カリキュラムを作り直し、自信を付けさせる為暗示メソッドを確認し・・・・とまあ、思い出して書いていたら、疲れてしまいました。このボリュームは健康で体力がある人でもきついと思います。食事の準備、すなわち、買出しも自分です。なぜかと言うと、食事が合わないから。外食なんかしたら一発でお腹を壊します。特に、私の場合は弱っているので自分で自分の献立を作らないといけない。移動と睡眠と、大変です。続きます。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2015.11.01

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• 早起きは三門の徳　その６

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。講師塚本の回顧碌です。このお話は今から約１５年ほど前のお話。学生と父兄に、『校長に相談したら？』とだけ話して、とりあえず、宿舎に戻りました。いずれにしても、現在の教室の状況、　教科書無い　専門の中国人教師がいない　カリキュラムが無いまったくもって、何もない！！こんな事で、語学の本格的な勉強は無理でしょう。翌日、一度目の授業の後、校長室に呼び出されました。その時、先に学生たちがいて、校長と何か相談をしています。『で、入学にどのくらい成績が足りないんだ？』『○○点くらいです』『だいたい、○○元だな・・・・帰って家族に相談しなさい』後で確認して衝撃だったのですが、入学の為の成績が足りないのでお金を出して点数を買う！！！益々やる気をなくしました。こんなところで時間を使うのは嫌だな。と、まあ、その入学希望者が退出した後、校長がイロイロと雑談を振ってきた途中、突然切り出しました。『日本語科を作ってくれないか』『無理です』退出しました。出来るわけないでしょ。中国人の先生もいないし、教科書も無い、カリキュラムも無い。・・・・・・・その後の授業の後も学生達が交渉と言うか、懇願に来ます。毎時間後。ちょっと、困ってしまった。理由は、私の学生時代と状況が非常に似ていたから。私の高校時代は勉強から見事に落ちこぼれ、にっちもさっちもいかないまま、自信喪失で卒業。その後、ある転機を経て、　　勉強も頑張ってみよう！！となったのです。そのきっかけは、何と空手だったりします。漫画みたいですが、人が自信を付けると言うのはどの切っ掛けかわからないものです。その時の師範代に言われた言葉も、私の背中を押しました。・・・・・・・とまあ、その当時の事をちょっと思い出したりして。また、校長室に呼ばれた時に『どうすれば、日本語科を作ってくれるか？』『日本語科も何も、中国人の日本語教師がいないでしょ。私の中国語で細かい文法を伝えるのは無理。次に、教科書が無い。２年半で学ぶための教科書は日本の学校が推薦したものではボリュームが多すぎる。そして、カリキュラムが出来ていない』『では、中国人教師がいて、新しい教科書があって、カリキュラムがあれば先生を続けてくれると言う事か？』『交渉しないでください。教科書を誰が準備するのでしょう?カリキュラムは？』『子供達を見捨てないでくれ！！』『・・・・・・・・・・』気が付いたら、日本語科設定の流れに乗っていました。急きょ、１年生全体に募集が掛けられ、各クラスで説明会です。『君たち、長い事英語を勉強してきたが、いかなる結果を残してきたか？もちろん、それなりの成績の人間もいるだろう。しかし、苦手であり、点数が取れない場合、逆転の機会は非常に薄いと見て過言では無い。一方、皆さん知っている様に、現在学校は日本語科を開講する予定でいる。日本語を学べば必ずしも大学受験に間に合う保証はない。しかし、現在の日本語学習者の人口や日本語教師のレベルと人口を考えた場合、英語に比べて遥かに可能性があると言える。保証は出来ない。可能性を考える学生は家族と相談の上、参加いただきたい』何という話をして回りました。ちなみに、この時はまだ『代行日本語教師』です。正規の中国人教師が来るまでの。と、募集を掛けて数日後に集まった参加者は４５０人中６０人。定員の２倍が来てしまいました。その後、英語科教師の妨害などが有り、翌日３１人になって、更に減らされて２４人。当時の日記を見ても逆風吹きまくっています。最終的に残った２４人は学校でも問題児ばかりです。　でも、やってやろう！正規の先生が来るまで！！とまあ、それから直ぐに教科書を買いに北京へ移動したのでした。洛陽の当時の本屋さん新華書店には日本語教材はわずかだったのですね。次回でとりあえず、三門の徳は終了です。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2015.11.01

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• 少し休憩です

  上海で陳氏太極拳を指導している、養芯会より。しばらく、私の回顧碌が続いています。ずーっと昔に、ブログでは無く、ホームページを使って日記を書いていました。それを元に記憶を掘り起こして当時の出来事を描いています。今思えば、相当に綱渡りで合って、尚且つ、スゴク強運であったと思います。太極拳が学べて、中華文化が学べた。中国人と中国について、オブラート無しで学べた。チャレンジできた。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。今、同じ事を地方都市で行えば、私は粛清の対象になっていると思う。優しい状態でも、泣く泣く帰国であったでしょう。運や、縁はあるものです。２０１５年１０月現在です。昨年から上海の日本人は急速に少なくなっています。ですが、養芯会は着実に人数が増え、体制も整っています。コツコツやってきた、最初の一歩に至る前の事を振り返るのは、思ったよりも楽しいモノだなあと感じています。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。現在、会の運営は私の手には無く、伝統文化を真摯に楽しく学ぼうとする普通の日本の皆さんによって運営されています。きっと、楽しいですよ。

  2015.10.22

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• 早起きは三門の得　その５

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。講師塚本の回顧碌です。その昔、徳とは能力を表したそうです。ですので、早起きは三文の徳　と言うのは、３文か分の能力と言う意味だったようです。ここまでのあらすじ！！美味しい話にホイホイとついて行った中国地方都市洛陽。楽ちんな発音専用教師のはずが、弩級の不良校で日本語をとりあえず教えるポジションと発覚。さくっと帰るつもりが、とりあえず次の先生が来るまでのひと月位を代行の日本語教師として残留する事になった。そろそろひと月となるころに、学校とオレを派遣した日本のインチキ語学学校が共同で日本留学斡旋説明会を開催。この、グダグダな集金ビジネスに対し、義憤を感じたオレは学校の全クラスを回って実態を説明。結果、後に事件になった事象から３００人以上の若者や家族を守った事になったと知ったのは数年後であったよ。・・・・・・・この様に表現すると、結構な楽勝感がありますが、当時はかなり綱渡りであり、危険な橋であったと思います。中国の実態が現在は良く分かる分、運が強かったと思います。また、これらの経験と実績が後の信用に繋がったりしますが、それはおいおい書いていきます。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊留学斡旋説明会の数日後、授業の後に数人の生徒達が私が出てくるのを待っていました。どちらかと言うと、真面目な学生・・・と言う印象の数名で、クラスはまちまちです。『先生、やめちゃうって、ホントですか？やめないでください！』『いや、大人の事情と言うのが有るのです。』・・・・・と言う様なやり取り。何しろ、そろそろ一か月を越す頃だったので、もう、離脱準備に入っていたのですね、ワタシ。ところが、次の授業の後も、その次の授業の後も、かわるがわる学生達が来ます。最後には放課後、父兄も交えて『日本語科を作っていただく事は出来ないだろうか？』と言われるに至った。へいへい、ちょっとちょっと、藪から棒に何ですか？そもそも、あんたがたの学校に日本語教師はいないし、教科書もないじゃやない。私は白板に単語・助詞・助動詞・形容詞・動詞をユニット分けして中国語と日本語の違いを表現。残りは簡単な挨拶と文化ごとを教えていました。・・・・・・さて。私はここまで書いていませんでしたが、実はこの時点である程度の中国語が出来ています。理由は天才だから。もとい。大学時代に短期ながら語学留学をしていて、その過程で中国本土経済調査を単独で行っているのです。おかげで、ある程度のコミュニケーション能力が最初からあったのです。ただし、洛陽は方言がキツイ。同じ標準語でもイントネーションが違う。それから、当時の私の体力・体調から言って、まったく生活受け入れの準備ができていない宿舎と職場ではもう限界だったのですね。　　早く帰りたい～　　みたいな。当然、そう言う権限は私には無いし、だいたい、そろそろ帰国ですからね。ただ、それにしたって、前日から同様なアプローチを受け続けていて、少し気になりました。そこでわかった事中国は各教科国定教科書は一種類。内容・ボリューム共に、ふるいにかける為の高水準従って、レベル分けされた教科書は存在しない高校も出来る学生かダメな学生かどちらかに区分けされる特に小学校から一環で始められる英語については一度遅れると挽回の機会は無い現在多くの学生が英語がネックで他の教科の勉強に支障が有る既に英語アレルギーで、手に着かない。結果全ての勉強にやる気を失っている『でも、日本語は面白そう。先生の授業は楽しい。頑張れそう。先生、帰らないで！』いや、あらためて、俺にそんな権限ないし。しかも、日本語教育カリキュラムを突破してきたわけでは無く、語学に元々ある程度強かったのと、ノリと勢いでやったら受けが良かっただけでしょ。それではっきり答えました。『俺にそんな権限は無いよ、校長にでも頼んでみてよ』その時、私は『校長に頼んでもどうなるものでもないだろ。大体、俺一人じゃ無理。細かい中国語のニュアンスでのフォローが不可欠だから、アシスタントがいる。教科書も正式に必要。速攻で調達しないとダメ。そもそも、大学受験まで２年少しだろ、相当に戦略建てて行かないと間に合わないぞ』・・・・・・・・・の悪い癖発動です。既に、彼らの成績全般を引き上げる為のプランを考え始めてました。私自身、高校の頃悪い生徒で、勉強に身が入らず頑張ろうと思った時にはどんなに頑張ってもダメで、ドンドンと負け犬になって言った事を思い出したのですね。あの時に差し伸べてくれる手が有ったら！！なんて、素敵な表現をしてみました。これが２つ目の出来事。１つ目の留学斡旋への疑問と２つ目の学生からの声が私の１５年を変えてしまった。なんだかせつない。続きます。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2015.10.20

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• 早起きは三門の得　その４

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。講師塚本の回顧碌です。ホントは早起きは三文の徳の続きこのお話は、私が免許皆伝に至る意識付けだけでなく、今後の陳氏太極拳養芯会の根っこを形成する事に至るお話し。　　ここからしばらくは、当時の私の感じを少しでも出す為に、一人称は　オレ　になります。ここからは、オレの意地を出さざるを得なかった一つ目の事件について。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰る気マンマンですが、ちょっとだけ、学校を手伝うつもりでのひと月の残留の中、私を斡旋した日本の『後に摘発を受けた日本語学校』の職員たちが、日本留学についての説明会の為に洛陽に来て、その場にオレも呼ばれたのですね。直前に言われて、ネクタイ着用との事。当然ながら無いです。さて、会場はホテルの会議場で、後で聞いたら３００人も入る会場が立ち見が出るほど。斡旋を行う新宿の日本人学校の日本人と中国人のブローカーっぽい『ショボそうなオジサン』が熱弁を振るいます。＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠＠中国で勉強をするよりも、日本で勉強をする方が日本語は上手になります。日本人は親切で声を掛けたら直ぐに日本語を教えてくれます。バイトはすぐに見つかります。バイトをしながら日本語を現場で勉強できますよ。バイトの時に解らない言葉を教えてもらうと、凄く上達します。バイト代が高い！だから楽しいですよ。時給○○元で（会場から、Oh～の歓声！！）沢山の人と交流できて、人生の勉強になります。そして、大学へ転入試験です！！・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、まあ、こんな感じ。　　うそつけ、きさまら、嘘をつくな！！！！！！　と、その場で吼えるのは大人げないので、翌日、学校で朝から昼のお休みの時間まで、各事業時間の合間に、私と関わる学校の子供らにだけは真実を伝えたのです。　オレを斡旋したのはあいつらだが、あいつらの話は嘘だ。この教室でも昨日の説明会を聞きに来た学生・父兄はいたと思う。改めて聞いて欲しい。　　あいつらが欲しいのはお前らの将来の成功じゃない。　　お前らが将来を欲して払う金だ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊先ず、日本に着いたら日本の生活に慣れる為にひと月は必要になる。そのひと月は恐らく、先行して日本で暮らす中国人の路を踏襲する事になる。君らが交流する中国人の多くが、『中国人コミュニティー　In　Japan　』だ。日本語、自国の学歴か仕事の実績無くして、いきなり日本人の友達は出来ない。みんな暇じゃない。バイト先には殆どが先輩の中国人。先輩の中国人との会話は中国語だろ。日本ではバイト中の私語は基本的に禁止。　　　バイトしながら会話の練習？　即、クビ　だ。ＯＫなバイトはせいぜい飲み屋のネーちゃんになるくらいだろ。何の準備も無く、日本で勉強？？？　バイトバイトで、金を稼いで授業料払って、どうするよ？勉強したり、遊んだりのお金は？？？だったら、もう少し頑張って、上海とかで日本語を勉強して、日系の企業とか、団体に入って、経験を積んでからでも遅くない。それに、今後は中国は伸びる。たかが語学の能力向上を目的として高い金と時間を使うのは間違っているし、結果はついてこないぞ！！　　おまえら、だまされてるんだー！！！！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊と言う事を、やんわりと吼えてみました。この頃の私は日本政府が中国人留学生の為の高待遇融資がある事を知らなかったのですね。とは言え、間違っていると思ったので吼えたのだ。片棒を担ぐなんか、まっぴらごめんです。・・・・・とまあ、そう言う風に動いたおかげで、私がいた時の洛陽からは留学生が出なかった。ここからちょっと問題なので割愛します。数年後、大問題になった事件から私は５００人くらいの学生や家族を守った事になるのですね。詳しくは、養芯会の食事会で私に聞いてください。これが一つ目の出来事になります。私が配属された高校。日本語をゼロから教える大学卒業の資格がある人を募集って、その無責任さは、最終的に認可された教育機関として、『日本留学を斡旋する商売』を目指していたものと思われました。生徒の日本語・各科目のレベルはどうでもイイ。売上重視。企業としてはある意味正しいですが、ブラックです！！そう言う事に気が付いて、何時もの義憤がでてしまったのです。子供の未来を餌にすんじゃねえ！！！そして、次の出来事が決定的でした。まだまだ続きます。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。

  2015.10.17

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• 早起きは三門の得　その３

  上海で陳氏太極拳を指導する養芯会より。講師塚本の回顧碌です。ホントは早起きは三文の徳の続き父兄から、日本語を本格的に教えてほしい！って言われても、私は大学卒業しただけで教員免許なんかない。それに、スキルス性胃癌L4で胃を摘出して１年少し。補佐的な仕事だったらともかく、海外で、教科を一から立ち上げると言う難事業は無理でしょう。地方で、書籍を買うのも一苦労の時代ですからね。即答、無理！！だったのですが、毎時間、事業が終わる度に生徒達が数名、私の所に来て、色々説明を聞いたり。そして、『塚本先生、辞めちゃうの？日本語の授業は無くなるの？』と聞いてくるのだ。そして、その時段々と、中国の教育システムの厳しさについて、触れていくのです。一冊の国定教科書で全国の学生がしのぎを削る。振り落とされたら浮上の機会は無い。１時限進めば、１時限の負荷が加速度的に増す。特に、語学・数学関係は強烈らしい。学生の多くが、語学がネックになって、勉学の戦略が立てられない様子が見て取れる。ファクトリーオートメーションの世界にいて、マネジメントを齧って、ボトルネックとスループットの最適化について経験のあった当時の私（オレ）からして、　だったら、負荷の弱い日本語に賭けたらいいじゃん。　　　　どうせ負けるなら、目のイイ方に張る方がイイと、相談を受けるたびに、心の中でそういう風につぶやいていました。自分の体力、自分の運、衰え切ったチカラ、色々な事を考えると、先立つものは自分の限界ですからね。ですが、そうこうするうちに、決定的な事件が２つ、立て続けに起きました。つづくです。上海で太極拳に興味のある方、養芯会ＨＰまでご連絡ください。並びに、来年から東京及び名古屋近辺で支部を設立予定です。中国青島にも支部開設予定！！ついにここまできました！！

  2015.10.13

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