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カテゴリ:本とコミックの話
最近、P.G.ウッドハウスの”ジーヴス”シリーズを読んでいます。
それなりに知恵はあるけれどなんか抜けている貴族のバーティ、 冷静沈着切れ者の従者ジーヴスのコンビが面白いです。 ジーヴスは従者なのに、 「はい、ご主人様」 と言いつつ、しっかり自分の主張を通すところが楽しいですよ~。 「あの靴下はダメです」 「夜会服にシルクのシャツはあわせるべきではありません」 等等、その忠言を主人が無視しようものなら、冷ややかな雰囲気を漂わせて「私は不快である!」旨を知らしめます。 で、騒動巻き込まれ体質のバーティは、実にさまざまな難題をジーヴスに持ち込むのですが、主人との間がギクシャクしていようとも、ジーヴスはその頭脳で解決、 「あのシルクのシャツは届いたか?」 「はい、届きましたが送り返してございます」 「・・・それでいい。」 と言わせるのです。 なんとも鮮やか! このシリーズ、例によって例のごとく、夫からのオススメ本です。 夫は未読なので内容を訊かれました。 「どこかでこんなコンビがあるなーと思ったら、わかったよ! のび太とドラえもん! まあ、バーティはのび太ほど情けなくないし、ジーヴスはドラえもんほど 甘くはないけどね。」 と感想を述べたら、「雰囲気がわかった!」と大ウケでした。 因みにこちらのシリーズは国書刊行会から 「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」が、 刊行されています。 評判もよいようで、続けて発行されるようですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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