久しぶりに本の話
一条ゆかりの「恋愛少女漫画家」を読みました。生い立ちからデビュー、青春時代、恋愛などなど、立ち読みででもするっと読めてしまいそうなエッセイでした・・・が、正にその立ち読み中に(^^;「買おう!」と決めて、レジに持っていったのでした。どこに惹かれたかというと、高校生でデビューしてからのところ。人気がでたのは感性や時代にマッチしたストーリー性によるところが大きい、でもそれで長く続けていくことは難しい。で、基礎を習得するための努力をする。シナリオや彩色、デッサンを勉強したりして、レベルをあげていく。これは、持続させるための努力なんですね。その上で、漫画家にとって一番必要なのは”感性”だと言い切ってます。感性を表現するために技術が必要になってくると。絵なんてやってればイヤでも上手くなる、でもストーリーは違う。自己研鑽が必要で、それが物語りの奥行きにでてくる。ここらへんを読んで、「ああ、これはとんぼ玉にも通じる」と思ったのでした。とんぼ玉だって、続けていれば上手くなっていく。自分が綺麗だと思うものを表現するために、引き出し(技術)は多いほうがいい。その引き出しも大きくて沢山入るのがいいわけですね。でも、そもそも「何を綺麗と思うか」というのが一番大事なこと。じゃあ、私の「綺麗」はどういうもの?なーんて、頭の中がぐるぐるしちゃいました。40年も同じこと(少女漫画家)を続けている人の言葉は、やはりパワーがあるのでした。とりあえず、そんなことを思いつつ戦国玉の仕立てを考えていました。何かこれ!というアジアンノットの結びをいれたくて・・・本をパラパラめくっていて「はじめての飾り結び」という本の中で、見つけました!”叶結び”というのがあるんです。表は口、裏は十となる結びで、ふたつあわせて”叶”。結びとしては小さいのでワンポイントで入れられるし、夢を叶えるために戦国玉がお守りになるようにと意味が込められますね。そんな小さな仕掛けで楽しめたらいいなと思っています。