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手塚治虫の”どろろ”のアニメが放映されました。 百鬼丸が歩いて行く姿が映ってる。 寝たきりになって、何年目だったろうか。 おれは、再びあのように腕を振って歩くことが出来るだろうか。 返事は否定的、全く絶望的なものでした。 毎日朝から夜まで絶え間なく血を吐き続けている。 そして、月に1度は危篤、臨終を告げられる大喀血。 その度、呼び寄せられる家族たち。 今日、明日逝く者と誰もが想っていた、本人が最も強く死を確信していた。 注射を変え、薬を新しくしても何も変わらない所か、むしろ悪化する。 10インチのテレビを購入したのも、死を覚悟した上での無理な願いだった。 ”ほげたらほげたらほげたらホイ♪”、病状にはまるで似つかわしくない ひょうきんなテーマソングが流れる。 百鬼丸が悠然と歩く姿が流れる。 ”あヽ俺は2度とあのように歩くことが出来ないのだ”と思うと目がかすんだ。
それが、主治医の医師にあるまじき暴言3度に耐えかねて、病院からの脱走 当然、強制退院、その後もいく度かの危機を乗り越えさせられての、今がある。 絶対的な医師不信も、2名の真面で立派な人間に出会って救われた。 血を吐いた事と、大喀血の事は絶対に書くことは無いだろうと決意していたが、 その後、長い時が流れ過ぎてしまった。 その頃の事は、今日の日のように現実感を伴って眼前に存在しています。 弱者への虐待が、報じられるこの頃ですが、当時は珍しくもないありふれた事でし た。 寝たきりの患者と歩ける患者の差は大名と百姓と言うものでしたね。 3・11の大津波で呑まれた所に住んでいたナースの殆どは、虐待した者たち。 人間として向き合ってくれた方たちが無事だと知って嬉しい限りです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.01.06 11:50:34
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