2004/11/21(日)02:22
●保育園・幼稚園・志望校・習い事の選び方●
11月中旬、子どもの進路や習い事について悩まれる方が
増える時期です。
保育園や幼稚園の申込受付も集中していますし、受験生は、
受験校を具体的に絞り込む時期になりました。
園や学校にも慣れて、習い事を!という方もいらっしゃる
かもしれません。
私は細かい園・学校情報、習い事情報には詳しくないので
すが、進路について、習い事選びについて相談を受けること
があります。
そこで、ご相談を受けながら気付いた、園や志望校、習い事
のお教室を選ぶための、考え方をご紹介します。
「ニーズ」と「ウォンツ」を分けて考えましょう。
例えば、私立保育園をお探しの場合、
「○○(園の名前)は良いですか?」
「どこか良い保育園はないですか?」
「自由保育の保育園と英語をしている保育園、どちらが良い
でしょうか?」
こんな質問をされることが少なくありません。
実は、こういう聞かれ方、困るんです。
↓
↓
何をもって「良い」のか判断がつかないからです。
ですので、「どんな保育園を希望されているんですか?」と
聞いてみたりします。
「えっ?」
とおっしゃる方は、ちょっと文章にするには長くなりすぎる
ので、飛ばします。(ごめんなさい)
●ほとんどの方は、こんな風に答えてくださいます。
「園庭が広いところが良い」とか
「24時間保育が良い」とか、
「家からできるだけ近いところが良い」とか、
「少人数保育が良い」とか、
「カトリックが良い」とか、
「行事が充実しているところが良い」とか
これを「Needs(ニーズ)」と言います。
直訳すると「必要」。求める条件のようなものです。
●さて、続いて考えていただきたいのは、
「なぜ、それが良いと思うのか」
例えば「園庭が広いところが良い」とおっしゃった方にも、
色んな理由が考えられると思います。
「伸び伸びと自由に育てたいから。そのためには、好きな
だけ走り回って遊べる場所が必要だと思っている」という
ことかもしれません。
または、「うちの子は体が弱いので、体育が充実している
園が良い」ということかもしれません。
もしかしたら、ご夫婦でイベントが大好きで「広い園庭での
運動会が楽しみなんだ」ということかもしれません。
はたまた、「マンションの周りに公園がないので、土に触れ
させたい」という動機かもしれません。
他にもいろいろあると思います。この「なぜ、それが良い
のか?」への答えが「Wants(ウォンツ)」。
●なぜ「Wants(ウォンツ)」を考えるの?
「Wants(ウォンツ)」が分かれば、「Needs(ニーズ)」
が変わることがあります。だから、「Wants(ウォンツ)」
まで考えていただくことが必要です。
例えば、
Wants(ウォンツ)が「土に触れさせたい」でしたら、広い
園庭がなくても、屋上に野菜畑のあるビル型保育園でも良い
のでは?
Wants(ウォンツ)が「伸び伸びと育てるために、走り回れ
る環境が必要」だと確信をもたれている方は、毎日、広い
公園に遊びに行く園で良いということに。
「体が弱いので、体育が充実しているところ」を希望される
方は、屋内での体育が充実していて、食事に気を使ってくれ
る園の方が広い園庭より合っていると思いませんか?
●いきなりWantsを考えられる方は何の問題もないのですが、
なかなか難しいものです。まずは、Needsを挙げてみて、
Wantsに落とし込み、再びNeedsに戻るというステップを踏ん
でみてください。選ぶ基準が少し明確になってきます。
これは、保育園や幼稚園に限らず、高校大学選び、習い事も
同じです。
●いろんな本を読んで情報を集めたりするのも必要です。
情報がないと、イメージも思考もできないですからね!
けど、情報を吸収する人に何の信念もなければ、ただ情報に
振り回されるだけ・・・
「縦割り保育」「自由保育」「英語教育」「情操教育」
「しつけ重視」それらのどれが良いか論じても、答えは見つ
からないでしょう。
「こういう教育をしたい」
「こういうところだったら任せたい」
親御さんがそういう気持ちを持って研究するから、様々な
方法や園のメリット・デメリットを比較し、BESTな園、
BETTERな園が選べるのです。受験する学校も、習い事も、
考え方は同じ。
●「Wants(ウォンツ)」と、「Needs(ニーズ)」に分けて
考える。そうは言っても、自分では頭が整理できないことって
ありますね。そんなときこそ、私を活用してください。
「○○(園の名前)は良いですか?」
「どこか良い保育園はないですか?」
「自由保育の保育園と英語をしている保育園、どちらが良いで
しょうか?」
その答えは、あなたの中にあります。
その答えを見つけるお手伝いだったら、喜んででサポートさせ
ていただきたいと思います。