あなたは、お子さまに、どちらの人生を歩んでほしいですか？


やる気を出させる方法に「アメとムチ」ってありますね。

これは、心理学では外発的動機論と呼ばれています。
「しっかり仕事をすれば昇給、しなければ降格」
「宿題したらおやつ、しなければ、おやつ抜き」

と、アメとムチでやる気にさせるのです。

最近、企業で導入の増えた成果主義は、
まさにこのアメとムチですね、


この、「アメとムチ」の実験、おもしろいのでご紹介します。


1960年代に、ハーローという心理学者が、
サルを使って、実験を行まいました。

サルに「知恵の輪」をやらせたんですって。

そうしたら、サルは、
知恵の輪ができても何のごほうびもないのに、一所懸命にやり、
解けるとサルでも嬉しそうにしたそうです。

次にハーローは、知恵の輪ができたサルにバナナを与えました。

すると、もっと、するようになるかと思っていたら、
逆でした。

サルは、バナナをもらえないときには、
知恵の輪をしなくなってしまったのです。



ハーローの弟子にあたる、デシという心理学者は
それを大学生に試しました。

「ソーマ」という割と楽しめるパズルを大学生にやらせ、
できたら1ドル与えるようにしたんです。

そうしたら、休み時間には、ソーマをしなくなってしまいました。

お金をもらうことによって、
楽しみでしていたことが仕事になってしまったのです。



この結果、どう思われますか？

自発的な、やる気のある人間に、下手に賞罰を与えると、
かえって、やる気をそいでしまうということです。


賞罰「アメとムチ」をやりすぎて、
お子さまの、自発的なやる気を、そいでいないでしょうか？


子どもは、もともと学びたがり屋。

おもしろさ、楽しさ、興味、達成感、なんかで
自ら、やる気をもって、取り組めるのが、もともとの子どもの姿です。


アメを与えすぎて、賞罰を与えすぎていないか、
ちょっぴり振り返ってみたいですね。



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