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キャプテンハーロック SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK【映画】2013年 [本編115分]

＜原作＞
松本零士

＜監督＞
荒牧伸志

＜登場人物＞
キャプテンハーロック
ミーメ（異星文明人ニーベルング族）
ヤッタラン（アルカディア号乗組員）
ケイ[有紀螢]（アルカディア号乗組員）
トリさん（鳥）
トチロー（ハーロックの親友）
ヤマ（ガイア・サンクション特殊工作員）
イソラ（ガイア・サンクション軍事機構「ガイア・フリート」長官／ヤマ兄）
ナミ（イソラ妻）
総官（ガイア・サンクション）
元老（ガイア・サンクション）
ルワリー（主幹艦隊司令）
老人

＜ストーリー＞
100年前、人類は、他の銀河へ進出して多くの植民惑星を開拓しが、やがて勢力を失い、
異星文明との共存も果たせずに衰退し、地球への帰還を望むようになった。
やがて地球に居住可能な人口を超える5000億人が帰還し、
地球居住権をめぐるカム・ホーム戦争が勃発した。
そして戦争を調停するため生まれた統治機構ガイア・サンクションは、
地球を不可侵の聖地として封印し、人類は帰る故郷を失った。
ガイア・サンクションに反逆する広域指名手配S-00999の宇宙海賊ハーロックは、
100年の長きに渡って連合艦への襲撃を繰り返していた。

ある日、アルカディア号では乗員補充が行われ、4人の男が志願した。
乗組員のヤッタラン、ケイから艦に乗る意味を問われた4人は順番に回答し、
名誉・金と答えた男は落とされ、艦の旗印である「自由」と答えたヤマが採用された。
こうしてガイア・サンクション潜入工作員F111のヤマはアルカディア号の潜入に成功した。

MX宙域、パトロール艦を確認したデスシャドウ級4番艦アルカディア号は、
ティアード級に体当たりして突入し、白兵戦でブリッジを制圧し物資を奪った。
ダークマター機関発動し、インスキップ航法で連合の追尾を振り切ってMX宙域を離脱した。
しかし白兵戦時、潜入工作員F111のヤマが、連合兵に網膜装着型探知機を処置されていた。
ガイア・サンクション軍事機構「ガイア・フリート」長官でヤマの兄イソラは、
ガイア・サンクションの元老からハーロックの抹殺を命令された。
兄イソラは、温室の爆発事故によって足を失い内官領の道を閉ざされていた。

ヤマは、ヤッタランからアルカディア号の性能を説明され、
自己修復機能と異星文明人ニーベルング族が開発した永久エネルギー機関である
ダークマター機関の航続距離無限大を知った。
艦内で次元振動弾を探しているヤマは、中央コンピュータ室で、
友トチローと会話するハーロックを目撃し、ミーメからここにはないと言われた。
そしてミーメから報告を受けたハーロックは、
ヤマを潜入工作員と知って乗艦させ、奇蹟を待っていた。

ヤマは、人類が植民惑星に失敗したゴーラム星系第8惑星トカーガに
99基目の次元振動弾を設置する任務に志願した。
ケイとヤマは、設置座標ワイダル台地東のギムリス渓谷南端に次元振動弾を設置する。
ヤマは、ケイから次元振動弾を説明され、目的は、時の結び目を解いて時間を制御し、
人類が地球に暮らしていた時に時間を戻すことだった。
宇宙に時間の綻びを結ぶ場所があり、解けば宇宙は連続する時の流れから解き放たれる。
しかし宇宙に点在する綻びの端を莫大なエネルギーでほぐす必要があった。
設置完了した98基と残り2基の次元振動弾を一斉に起爆し、時の結び目を解く作戦だった。
直後、ムダウドが暴れ、背中の上に着陸していた着陸船が傾き、
ケイをヤッタランに救助させたヤマは、高圧腐蝕ガスが噴き出す川へ落下した。

かつて自分が原因の温室爆発事故によって、兄イソラが足を失っていたヤマは、
意志ではなく償いとして潜入任務を行っていた。
次元振動弾の奪還とハーロックの殺害を任務としていたヤマは、
救助に来たハーロックに銃を向けたが、自分の意志と違うことに気付き、
協力して脱出し、帰艦してクルーから認められた。

99基目の設置を終えたハーロックは、最後の次元振動弾を故郷の地球に設置する。
ヤマからの交信が途絶えた兄イソラは、中性子星を爆縮させて光子エネルギーを集積する
カレイド・スターシステムの使用を総官から許可され、
アルカディア号の地球侵入阻止・撃沈を命令された。
イソラ総司令率いるガイア・フリート艦隊は、冥王星宙域外縁部にインスキップし、
太陽系絶対防衛ラインを形成してアルカディア号を迎え撃つ。

イソラ総司令のガイア・フリート艦隊と対決するハーロックは、
ダークマター機関最大出力、ダークマターシールド展開、砲雷撃戦で強行突破する。
一斉攻撃を受けたアルカディア号はホログラムで同士撃ちさせ、土星圏外縁部に移動した。

イソラ総司令は、第2艦隊をアルカディア号の前にインスキップさせた。
弟ヤマは、通信でハーロックの目的を伝え、兄イソラ総司令に艦隊の撤退を求めたが、
イソラ総司令は、通信を切って、カレイド・スターシステムで攻撃した。
ホログラムを使用していたアルカディア号は、ガイア・フリート艦隊を総攻撃し、
イソラ総司令が乗るガイア・フリートの旗艦タイタン級宇宙戦艦オケアノスを曳航した。

曳航中、時の結び目を解いて人類がやり直すというハーロックの目的を伝えた弟ヤマは、
逆に捕虜の兄イソラ総司令からハーロックについての真実を知った。
100年前のカム・ホーム戦争時、ガイア・フリート技術士官のトチローによって、
復活した異星文明人ニーベルング族からダークマター機関の提供を受けた
ガイア・フリートのハーロックは、デスシャドウ艦隊で地球を防衛した。
しかし地球は聖地でなければならないと信じてきたハーロックは、
移住者がガイア・サンクション幹部と各惑星の為政者という事実を知って抗い、
ガイア・サンクションは対立した。
ガイア・サンクションの攻撃でトチローを失い、顔を負傷して追い詰められたハーロックは、
ミーメにダークマター機関の開放を命令して暗黒物質で地球を覆い、
地球を本当の不可侵領域にしようとした。
しかしハーロックの願いとは裏腹に、暗黒物質は地球を全体を崩壊させた。
そしてダークマターを身に纏った不死身の海賊として蘇ったハーロックは、
ガイア・サンクション本部に封印されていた100基の次元振動弾を奪って姿を消した。

ハーロックは、ニーベルング族に伝わる時の結び目理論から、
無限大の宇宙の栓に当たる時の結び目を解いて、無に帰って生まれ直す為、
100基目最後の次元振動弾を地球へ発射しようとした。
しかしハーロックは、真実を知ったヤマの反逆によって包囲され、
イソラ総司令によって惑星連合法違反の現行犯でハーロックと40人のクルーは拘束された。

生命維持装置のカプセルの中で植物状態の妻ナミは、
温室の爆発事故で植物状態にした弟ヤマを憎む兄イソラにホログラムの姿で真実を伝えた。
そして妻ナミが弟ヤマを慕っていたと思っている兄イソラは、
生命維持装置の接続コードを切断し、妻ナミは死んだ。

兄イソラは、妻ナミのホログラムの遺品を弟ヤマに渡した。
遺品のメッセージでナミの想いを知った弟ヤマは、地球へ下りてある事実を知った。
そして弟ヤマはダークマター機関の無力化によるハーロックの死刑執行直前に、
ダークマターを吸入するユニットを爆破して死刑執行を阻止し、
アルカディア号艦内で囚われていたハーロックとクルーを助けた。
ヤマは、地球を破壊した責任を感じて動かないハーロックに、
地球に咲いていた花を見せ、生まれ直そうとする地球の状況を伝えた。
そして甦ったアルカディア号は、地球へ向けて動き出した。

アルカディア号は、地球侵入を阻止するガイア・フリート艦隊の総攻撃を受けながら、
ガイア・サンクションが隠し続けてきた、偽りの地球を映し出すホログラム衛星を破壊し、
銀河間通信ネットに侵入して、全宇宙の人類に地球の本当の姿、真実を伝えた。

真実の醜い地球より偽の青い美しい地球に固執する総官たちガイア・サンクションは、
地球を犠牲にして地球軌道のアルカディア号を攻撃する為、
最終兵器ジョーヴィアン・ブラスターの徴用を許可し準備に入った。
一方、イソラ総司令の戦艦オケアノスの体当たりによって、
アルカディア号艦内は白兵戦となり、ヤッタラン、ケイたちクルーが瀕死となった。
ハーロックは対決で劣勢となったヤマを助けてイソラ総司令を撃った。

地球を守りたいイソラ総司令から、アルカディア号と地球を吹き飛ばす、
木星から照射されるジョーヴィアン・ブラスターの存在を知ったハーロックは、
ミーメにダークマター機関の全開放を頼んだ。

ガイア・サンクションは、地球と戦艦オケアノスを犠牲にしてアルカディア号を攻撃し、
ダークマター機関全開放のアルカディア号はジョーヴィアン・ブラスターに飲み込まれた。
結果、イソラ総司令の戦艦オケアノスがアルカディア号に体当たりしていたことにより、
ジョーヴィアン・ブラスターは地球を逸れた。

ダークマター機関の全開放でビームに耐えたアルカディア号は地球に着陸し、
ダークマターが全て放出されたハーロックは、
地球に次元振動弾を設置して起爆装置と眼帯をヤマに渡し、
キャプテンハーロックという象徴を生き続けさせて屍となって眠りについた。

ハーロックを受け継いだヤマは、ダークマター機関の始動により、
復活したミーメ、回復したヤッタラン、ケイたちクルーと共に地球を旅立った。

キャプテンハーロック [ 小栗旬 ]