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カテゴリ:ネットメディアを通じた主張
「LUMIX S9」炎上を、宣伝広告の裏側から考える 見えてきた世間との認識の“ズレ”
ヤフーでは誰が書いたのか分からなかったのでItmedia Newsに行くと小寺信良という人が書いた記事だという事が分かった。 <筆者はライター業の一環として、またライター業になる前から、製品の宣伝広告の仕事を行ってきた。>と言うが書いている記事を見るとメーカーの新製品開発ステップを理解しているとは思えない。 <海外版の翻訳ページを用意したり印刷物も作るとなるとチェックに時間が取られるので、サイト公開の1カ月ぐらい前にはほぼほぼ日本語のページが完成していないと間に合わない。 そうなると、製品情報ページ制作中にはまだ実機がないどころか、エンジニアリングサンプルもまだない、ということになる。> 製品によって異なるかもしれないが、輸送機器メーカーに勤めていた私の経験では、試作機は発表の6か月前には完成する。 その後は実機の性能、耐久試験を行い、生産試作車は発表の3か月前に完成する。試作機の試験で修正が必要な個所は生産試作機に織り込む、カタログ用の製品写真及び仕様は生産試作機をベースとする。広報、宣伝用の走行写真や動画などもこの生産試作車を使い1か月程度で作成する。 ホームページは仮の製品写真や動画及びスペック、宣伝文句を使って製作し非公開にしている、正式版が出来次第差し替えて公開する。翻訳を含めて1か月も掛からないようになっている。 小野寺氏の言う時間軸がパナソニックで必要ならば、パナソニックのプロセスが長すぎるように思う。また、準備が整わないのに製品発表時期を優先しているとしたら問題だ。 S9の発表があと1か月遅れても競合他社に営業上で後れを取ることにはならない商品だ。 ニコンのZ6IIIが6月17日に発表される事が1週間前のティザー広告で出されているが、ニコンは十分な準備の上でこれを出したと思われる。 これらの観点から私は小野寺氏の意見に同意しない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/06/14 09:54:05 PM
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