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おいらは小学生の頃、昆虫が好きだった。 夏休みには、クワガタやカブトムシをよく獲りに行ったものだ。 今でも、売っているのか知らないが、昆虫採集セットってのがあって、 注射器とか、緑やピンクの液体が入ってちょっとしたお医者さん気分になれた。 当時はブラックジャックの漫画にもはまっていたので、獲ってきた昆虫を実験台にいけないことをよくしたもんだった。 ある日、注射器に薬品を入れて捕まえたセミに注射しようとしたところ、 針がはずれて自分の太ももに刺さった。 その注射でたくさんの虫たちを天国におくっていたおいらは、このままおいらも死ぬんだと思い、 部屋に戻り布団を引き、最期の時を待った。 しかし無情にも、「いつまで寝てるの!」と言うおかんの声で目が覚めた。 食卓に並ぶ家族の顔を見て、なぜか涙がこぼれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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