SaxophoneとMelodyとNewsと

​下の楽譜での赤い矢印は半音階で基音や対比音に対する装飾音符になっています。
最初の９６小節は音「B」から半音で音「G」へ。半音階は経過音で主要音は
「B・G・E・C・A」と音「B」でこれを全て「A Dorian」の基音単位と対比音「B」と
考えた方が分かりやすいと思います。ここで完結しているということです。
９８小節目は最初の強拍部に音「B」で赤丸部分は音「F」の対比音「G」を装飾音符で強調して
基音「F」へ。
９９小節目は「Bm７」で４度音の「E」が装飾音符はで強調されていて次の小節の音「B」とで
音「D」を省略した４度ですが、これをBm Dorian で半音の不協和を省いたペンタトニック音階
とすると「B・D・E・F＃・A」でこれを「B・E・D・F＃・E・A」という一つとびのスケールにする
と「B・E・A」「D・F＃・B」という基音単位と対比単位の形になります。すると音「E」は
ペンタトニック音階の基音単位の音となることが考えられます。これは和声ではありませんので和音
として考えないで下さい。バッキングの和音ではありません。

２段目３段目の半音のアプローチは１全音（半音２つ分）１０１小節目では音「F・F＃・G」
とスケールの音から外れた音「F」から半音になっていて１全音にするために意識的なフレーズと
思われます。フレーズの形を同じにしていると思われます。

１０６・１０７・１０９小節目の赤い丸は対比音から基音単位の音にアプローチされています。
​和声的にはノンコードトーンからコードトーンへということになります。
（クラシック音楽では前打音を長めに演奏するアプツゥーク Abzugという演奏法があるそうです。）​​​

１１４小節目からの赤丸部分は基音単位・対比単位が上に３度づつ重なっていることが分かります。
「F・D・B♭・G・E♭・C」「E・C＃・A・F＃・D・B」「B・G・E・C・A」など
​

2段目の129小節目の音「E」は強拍部の対比音で、次の130小節目の音「E」は
次の音「F」への装飾音でスケール音とは関係ありません。
音列「E・F・D＃・E・G・G♭・F・F#」休符がありますが刺繍音のあるフレーズに
なっています。
この音「F#」は次の音「G」へのアプロー音でもあります。この音「G」は下行する
「Melodic Minor」の音と考えられます。このようにマイナースケールの上向き下向きを
意識したフレーズはよくあります。
ここで「E７」のテンション「♭１０Th」を使おうと考えるよりもスケールの指順で出来た
ものと考えた方が自然です。
133小節目のおと「C＃」はコード「Am・A７・Dm７・G７」への変化音。
１３７小節からの赤丸部分は対比音を強調したフレーズが続きます


１４４小節目の赤丸部分はコードが「A♭７」。
１４８小節目の「C・B・C」１５０小節目の「D・F・E♭・C・C＃・D」は「E♭・C＃・D」に
音「D・F」「C」が装飾音符です。装飾音符を装飾する。対比音に装飾音を付ける。という方法で
対比音を強調する。テンションをより強く緊張させています。
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